作成日
:2025.03.25
2025.03.25 17:39
ビットコイン(BTC)は最も有名な仮想通貨(暗号資産)です。最近はビットコインが各種メディアで取り上げられる機会も増えており、興味を持っている方もいるのではないでしょうか。
そこで、Myforex編集部では実際にビットコインを100万円分購入してみました。実際に買ってみたところ、「価格変動リスクはあるものの、中長期で保有していれば大きなリターンを得られる可能性がある」というのが率直な感想です。
今回の記事では、実際にビットコインを買ってみた投資結果や感想、100万円分購入した理由、ビットコインの買い方などを解説します。
Myforex編集部では、実際にビットコイン(BTC)を100万円分買ってみました。2023年4〜6月にかけて、0.2438BTC(1BTCあたり約410万円の取得単価)を分散して購入しています。
画像引用:CoinMarketCap
今回、100万円分のビットコインを購入した理由は、将来性への期待です。ビットコインは「デジタルゴールド」とも呼ばれ、世界的なインフレが続く中で長期的な価値の保存手段として注目されています。実際に、企業や国家が資産の一部にビットコインを組み入れる動きも見られます。
また、分散投資の選択肢としての魅力も、ビットコインを100万円分購入した理由の1つです。個人投資家の代表的な資産ポートフォリオには、株式や債券、金、不動産などがありますが、ビットコインはこうした伝統的な資産と異なる値動きをすることも多く、リスクヘッジに有効と考えました。さらに、ビットコインを購入した2023年の翌年には半減期が控えていたこともあり、過去のサイクルに従うと、その後の値上がりが期待できるタイミングでもありました。
このような理由から、ビットコインの購入によって将来的なリターンを見込めると判断し、100万円を投資しました。
当記事執筆現在(2025年3月5日)、1 BTCの価格は約1,300万円となっており、約217万円(+ 217%)の含み益が出ています。今回はステーキングやレンディングなどの運用は行わず、現物保有(ガチホ)のみの結果です。
なお、この利益額は他の仮想通貨(暗号資産)や株価指数と比較しても高い成績といえます。以下の表は、他の主要銘柄を同じ条件(運用期間・購入金額)で投資した場合と比較したものです。
銘柄 | 利益額(利益率) |
---|---|
ビットコイン(BTC) | 約217万円(+ 217%) |
イーサリアム(ETH) | 約24万円(+ 24%) |
リップル(XRP) | 約371万円(+ 371%) |
S&P500 | 約37万円(+ 37%) |
日経平均株価 | 約13万円(+ 13%) |
代表的な株価指数であるS&P500や日経平均株価に比べても、ビットコインはかなり高い成績を残しています。仮想通貨の中ではリップルのような急騰した銘柄には劣りますが、イーサリアムに対しては大きく上回っています。
ビットコインは、2025年1月20日に史上最高値である約1,700万円を突破したのも束の間、2月以降には急落するなど、価格変動の大きさに対する不安もあるかもしれません。しかし、2023年4〜6月に購入した今回のケースでは、急落後でも取得時の3倍以上の価格を維持しています。このことからも、ビットコインは、中長期での投資対象として有効な選択肢の一つといえそうです。
今回は、約2年の現物保有での投資結果を紹介しました。では、もっと前に100万円分のビットコインを購入していたら、どのような投資結果になるのでしょうか。以下にシミュレーション結果をまとめました(GMOコインのシミュレーション機能を参照)。
購入時期 | 1BTCの価格 | 利益 |
---|---|---|
10年前(2015年3月) | 約3万円 | 約4億3,000万円 |
7年前(2018年3月) | 約73万円 | 約1,600万円 |
5年前(2020年3月) | 約68万円 | 約1,700万円 |
4年前(2021年3月) | 約640万円 | 約96万円 |
3年前(2022年3月) | 約550万円 | 約128万円 |
購入時期 | 1BTCの価格 | 利益 |
---|---|---|
10年前 (2015年3月) |
約3万円 | 約4億3,000万円 |
7年前 (2018年3月) |
約73万円 | 約1,600万円 |
5年前 (2020年3月) |
約68万円 | 約1,700万円 |
4年前 (2021年3月) |
約640万円 | 約96万円 |
3年前 (2022年3月) |
約550万円 | 約128万円 |
もし、ビットコインが広く認知されるより以前の2015年(10年前)に購入していた場合には、4億円を超える莫大な金額になっています。また、仮想通貨バブルが弾けはじめた2018年や、コロナ対策のための大規模な金融緩和が各国で始まった2020年に購入をしていても、15倍以上の利益を得られています。
一方で、4年前や3年前に購入したケースでは、今回紹介した2年前の購入よりも利益が小さい結果となりました。ビットコイン価格は長期的には右肩上がりで上昇していますが、半減期を中心とした4年サイクルで価格が大きく上下する傾向があります。そのため、価格が上昇しているタイミングで購入したケースでは、利益が小さくなっています。
このように、価格の変動が激しいビットコインの購入タイミングを判断するのが難しい場合は、一定の金額を定期的に購入する「ドルコスト平均法」も有効です。
ドルコスト平均法では、価格が低いときには多く購入し、価格が高いときには少なく購入するため、取得価格を平準化させることができます。価格が大きく変動しながら右肩上がりで上昇するビットコインに適した投資手法といえるでしょう。
実際にビットコイン(BTC)を100万円分買ってみた感想は、次のようなものです。
今回、100万円というまとまった金額をビットコインに投資した結果、200万円を超える含み益となっています。史上最高値をつけた1月には、含み益が300万円を超えるタイミングもありました。また、すでに大きな含み益があったため、2025年2月の急落相場でも含み益の目減りはそこまで気になりませんでした。
今回の100万円投資では、200万円を超える含み益が発生しているため、このまま利益確定した場合には確定申告が必要です。仮想通貨(暗号資産)取引で20万円以上の所得を得た場合、雑所得として給与所得などその他の所得と合算して総合課税されます。
なお、仮想通貨取引の所得が20万円以下の場合でも、医療費控除やふるさと納税などで確定申告する場合には申告が必要となるため注意が必要です。
申告漏れや過少申告は税務調査の対象となり、不備が見つかった場合には追徴課税が科される可能性があります。確定申告の際は、利用している取引所やウォレットなどの取引履歴を漏れなく確認し、正確に申告するようにしましょう。
今回のように長期保有を目的にまとまった金額のビットコインを購入する場合には、取引所が提供する運用サービスの活用も検討すると良いでしょう。例えば、100万円分のビットコインを年利3%で運用できれば、年間3万円分のビットコインを増やせます。ビットコインの価格が上昇すれば、運用で得られる利益も大きくなります。
取引所各社は、保有している仮想通貨を預け入れることで金利相当の報酬が得られる運用サービスを提供しています。これらは一般的に「ステーキング」や「レンディング」と呼ばれており、取引所によって運用条件や期待できる利回りが異なります。
例えば、海外取引所のBybitでは「Bybitステーキング」というサービスを提供しています。Bybitに保有している仮想通貨を一定期間預けることで、報酬を受け取ることができます。
なお、このような運用サービスを利用した投資にもリスクはあります。利用する際は、取引所の信頼性や運用条件を十分に確認するとよいでしょう。
仮想通貨(暗号資産)取引所には、金融庁・財務局に登録している国内取引所と、登録していない海外取引所があります。それぞれに特徴があり、取引経験や取引の目的に応じて、自分に合った取引所を選ぶことが重要です。
それぞれのメリット・デメリットと、どのような人に向いているかを解説します。
海外取引所の中には、Binance Japanのように金融庁・財務局に登録した上で、日本人向けのサービスを提供している企業もあります。その場合、日本の法律・ルール内でサービスを提供するため、ハッキングを受けた際の補償などは国内取引所と同様の対応がなされますが、取扱銘柄やレバレッジ取引などのサービス内容はグローバル版とは異なります。
国内取引所には、以下のようなメリットがあります。
一方で、以下のような点は、海外取引所と比較したデメリットです。
このように、国内取引所は銘柄数やサービス内容では海外取引所に劣るものの、金融庁の規制下にある安心感と日本語や日本円での使いやすさが魅力です。仮想通貨取引の安全性を重視するなら、国内取引所の利用がおすすめです。
また、今回のようにビットコイン(BTC)を長期保有(ガチホ)するだけであれば、海外取引所に比べてサービスに大差はないため、国内取引所を利用すると良いでしょう。なお、ビットコインを国内取引所で購入する場合には、スプレッドが大きい「販売所」ではなく、手数料の安い「取引所」で購入するようにしましょう。
国内の仮想通貨(暗号資産)取引所では、「取引所」と「販売所」という2つの取引方法を提供していることが多いです。「取引所」はユーザー同士で売買を行う取引形式であり、安価な手数料で売買できます。一方「販売所」は取引所よりも操作が簡単であるものの、スプレッドと呼ばれる売買時の価格差が大きく、取引コストが高くなる傾向があります。
海外取引所には、以下のようなメリットがあります。
一方で、以下のようなデメリットがある点には注意が必要です。
このように、海外取引所は豊富な銘柄やサービス、手数料の安さなどが魅力です。仮想通貨取引の経験が豊富な人、多様な仮想通貨やサービスを利用したい人などは、海外取引所を利用すると良いでしょう。ただし、海外取引所は日本の法規制で保護されていないため、トラブル時には自己責任での対応が必要となる点は理解しておく必要があります。
今回のように、ビットコインを長期保有(ガチホ)するだけであれば、あえて海外取引所を利用する必要性は低いかもしれません。リスクを十分に検討したうえで、利用の判断をしましょう。
ビットコイン(BTC)は最も有名な仮想通貨(暗号資産)であり、ほぼ全ての取引所で売買できます。各海外取引所におけるビットコインの取り扱い状況(USDT建て現物・デリバティブ)は下記の通りです。
仮想通貨取引所 | 現物 | デリバティブ |
---|---|---|
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〇 |
〇 |
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〇 |
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〇 |
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〇 |
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〇 |
〇 |
Bybit(バイビット)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
Binance(バイナンス)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
Gate.io(ゲート)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
MEXC(メクシー)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
BingX(ビンエックス)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
Bitget(ビットゲット)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
CoinEX(コインイーエックス)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
Zoomex(ズーメックス)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
海外の取引所であれば、日本語対応が充実しているBybit (バイビット)がおすすめです。ここではBybitを例にして、ビットコインの買い方を紹介します。
Bybitでは、3つの手順でビットコインを購入できます。
まずは以下のリンクをクリックし、ビットコインの購入ページ(BTC/USDT)にアクセスします。
なお、Bybitを利用するには口座を開設し、本人確認(KYC)レベル1を完了させておく必要があります。
ここでは最もシンプルな「成行」での購入方法を紹介します。成行でビットコインを購入するには、以下のように操作をして「BTCを買う」をクリックします。
番号 |
項目 |
説明 |
---|---|---|
1 |
「買い」または「売り」 |
通貨ペアの左の通貨を買って右の通貨を売るなら「買い」、左の通貨を売って右の通貨を買うなら「売り」を選びます。 |
2 |
注文方法 |
成行を選びます。 |
3 |
注文価額 |
購入したい数量を入力します。 |
BTCはUSDTを支払って購入します。そのため、USDTの残高が十分でない場合は、入金や両替が必要です。
内容を確認して「BTCを買う」をクリックします。注文は即座に確定し、購入したビットコインは現物アカウント残高に反映されます。
以下の記事では、買い方に関してより詳しく説明しています。有利な価格を指定する「指値」の使い方なども解説しています。
今回は、100万円というまとまった資金でビットコイン(BTC)を購入してみました。購入したタイミングがよく、長期保有が功を奏して、当記事執筆時点(2025年3月5日)で200%以上の大きな含み益を得られています。一方で、価格が急落すれば大きな損失が出る可能性があることにも注意しましょう。
仮想通貨(暗号資産)に危ないイメージをもつ方も多いと思いますが、現在は法整備が進み、取引環境も整っています。とはいえ、いきなり100万円という大金を投資するのには抵抗がある人も多いでしょう。ビットコインは数百円からでも購入できます。まずは少額からビットコイン投資をはじめてみてはいかがでしょうか。
作成日
:2025.03.25
最終更新
:2025.03.25
2017年に初めてビットコインを購入し、2020年より仮想通貨投資を本格的に開始。国内外のメディアやSNSなどを中心に、日々最新情報を追っている。ビットコインへの投資をメインにしつつ、DeFiを使って資産運用中。
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