作成日
:2025.02.27
2025.02.27 16:41
ビットコイン(BTC)は最も有名な仮想通貨(暗号資産)です。はじめて仮想通貨を購入する際の選択肢となるビットコインですが、まずは少額から始めたいという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回Myforex編集部では、実際にビットコインを1万円分購入してみました。購入手続きは特に難しくなく、当記事執筆時点(2024年1月28日)では利益を出すことができています。
今回の記事では、実際にビットコインを買ってみた投資結果や、買ってみて感じた感想、ビットコインの買い方などを解説します。
Myforex編集部では、実際にビットコイン(BTC)を1万円分買ってみました。2024年4月27日に1BTCの価格が約999万円だったタイミングで、0.001BTC(約1万円分)を購入しています。
画像引用:CoinMarketCap
当記事執筆現在(2025年1月28日)、1BTCの価格は約1,600万円となっており、約6,000円の含み益が出ています。
なお、今回はステーキングやレンディングなどの運用を行わず、現物保有(ガチホ)のみの投資結果となっています。現物保有のみで約60%もの利益を出せている点には、個人的にも満足できています。
なお、この利益額は他の投資銘柄と比較しても高い成績といえます。以下の表は、他の銘柄を同じ条件(運用期間・金額)で購入した場合と比較したものです。
銘柄 | 利益額(利益率)(*1) |
---|---|
ビットコイン(BTC) | 約6,000円(約60%) |
イーサリアム(ETH) | 約-250円(約-2.5%) |
リップル(XRP) | 約50,000円(約500%) |
S&P500 | 約1,800円(約18%) |
日経平均株価 | 約270円(約2.7%) |
(*1)2025年1月28日時点のGoogle Financeの数値を参照しています。
代表的な株価指数のS&P500や日経平均株価と比べても、ビットコインは高い成績を残しています。リップル(XRP)など、短期間で急上昇した仮想通貨(暗号資産)には劣りますが、比較対象としてよく挙げられるイーサリアム(ETH)に対しては大きく上回っています。
2025年1月20日、ビットコインは史上最高値となる10万9,000ドル台(約1,700万円)を記録するなど、今後も大きな注目を集めていくと考えられるでしょう。
X(旧Twitter)では、ビットコイン(BTC)を1万円分購入したというユーザーの声が多数見られます。「10日で予想以上に価格が上昇した」「7倍の7万円になった」など、ビットコイン投資に好印象を持っているユーザーが多い印象です。また、「毎月ビットコインを1万円分積立して、3年半で100万円を超えた」という積立投資を行っているユーザーも確認できました。
一方、Xでは仮想通貨(暗号資産)を利用した情報商材を推奨するような投稿なども散見されます。「1万円から億り人」などの投資を煽るような投稿に対しては、慎重に判断した方がよいでしょう。
実際にビットコイン(BTC)を1万円分買ってみた感想は、次のようなものです。
実際にビットコインを買ってみたところ、手続き自体はとても簡単だと感じました。仮想通貨(暗号資産)取引所の口座開設を行い、購入資金となる日本円を入金すれば、手軽にビットコインを購入できます。取引所によって若干の違いはありますが、ビットコインの取引画面は初心者でも十分使いこなせると感じました。
一方、日本国内の取引所を使う場合、「取引所」と「販売所」という2つの取引方法の違いは理解しておいた方がよいでしょう。「販売所」は操作が簡単である一方、スプレッドによって取引コストが高くなる点には注意が必要です。
国内の仮想通貨(暗号資産)取引所では、「取引所」と「販売所」という2つの取引方法を提供していることが多いです。「取引所」はユーザー同士で売買を行う取引形式であり、安価な手数料で売買できます。一方「販売所」は取引所よりも操作が簡単であるものの、スプレッドと呼ばれる売買時の価格差が大きく、取引コストが高くなる傾向があります。
ビットコインの購入にハードルを感じる場合、ポイントを使ってビットコインを購入することも可能です。
例えば、楽天ポイントを使ってビットコイン投資を擬似的に体験できる、楽天のポイントビットコインというサービスが挙げられます。厳密にはビットコインを購入できるサービスではありませんが、運用する楽天ポイントはビットコインの価格に連動して増えたり、減ったりします。
その他、フリマアプリで有名なメルカリもビットコイン取引サービスを提供しています。メルカリでは、フリマの売上金やキャンペーンなどでもらえるポイントでビットコインを購入できるので、まずはこういったサービスから始めてみるのもよいでしょう。
ビットコインの購入に関して、仮想通貨で得た利益に巨額の税金がかかる、といったニュースを聞いて気になっている方もいるでしょう。
ビットコインを購入し、保有しているだけであれば税金は発生しません。個人の場合は、仮想通貨の取引などで年間20万円を超える雑所得が発生した際に確定申告が必要になります。
そのため1万円分のビットコインを購入するだけなら、単純計算で20倍以上の価格で売却しないと課税対象となりません。仮想通貨取引などで得た所得が20万円以下でも、医療費控除やふるさと納税などで確定申告する場合は申告が必要ですが、税金面はそこまで心配しなくてよいと感じました。
今回、1万円分のビットコインを購入して含み益が出ていますが、1万円の元手で大きな利益を出すことは難しいとも感じました。
現在のビットコインはNASDAQにETF(上場投資信託)が上場し、一部の国での法定通貨化や企業による資産保有が進むなど、金融資産としての地位を確立しつつあります。そのため、急激な価格上昇を見込むのは難しいかもしれません。
一方で、各国がビットコイン準備金の導入を検討しているなど、制度面での採用拡大により、より多くの人々がビットコインに触れる機会は増えていくでしょう。こうした制度面での普及は、長期的なビットコインの価格上昇につながる可能性があります。
ビットコインを投資対象として考える場合は、少額の投資で短期的な利益を狙うのではなく、積立投資など長期的な資産形成の選択肢として検討するのが現実的かもしれません。
ビットコインを1万円分購入する場合、短期売買よりも中長期的な保有を目的とするケースが多く見られます。購入したビットコインを保有し続けるだけでも投資の選択肢となりますが、取引所が提供する運用サービスの活用も検討できます。
取引所各社は、保有している仮想通貨を預け入れることで金利相当の報酬が得られる運用サービスを提供しています。これらは一般的に「ステーキング」や「レンディング」と呼ばれており、取引所によって運用条件や期待できる利回りが異なります。
例えば、海外取引所のBybitでは「Bybitステーキング」というサービスを提供しています。Bybitに保有している仮想通貨を一定期間預けることで、報酬を受け取ることができます。
なお、このような運用サービスを利用した投資にもリスクはあります。利用する際は、取引所の信頼性や運用条件を十分に確認するとよいでしょう。
仮想通貨(暗号資産)取引所は、大きく分けて金融庁・財務局への登録が必要な国内取引所と、海外の規制に基づいて運営される海外取引所があります。それぞれに特徴があり、取引の目的や規模によって使い分けることができます。
国内取引所は日本の金融規制に準拠して運営されており、日本円での入出金や確定申告に必要な資料の提供など、国内ユーザー向けのサービスが充実しています。一方で、取引手数料や取引コストが比較的高めに設定されている点や、取扱通貨が限定的である点は注意が必要です。
海外取引所は取引手数料が比較的安価で、より多くの通貨ペアや取引サービスを提供しています。ただし、日本円での直接取引に対応していない場合が多く、別の取引所で購入した仮想通貨を送金して利用するケースが一般的です。
ビットコインを購入する際は、取引の目的や規模、取引コストの許容範囲などを考慮して選択するとよいでしょう。例えば、日本円での少額取引を中心に考えている場合は国内取引所、より本格的な取引や運用を検討している場合は海外取引所の活用を検討できます。
ビットコイン(BTC)は最も有名な仮想通貨(暗号資産)であり、ほぼ全ての取引所で売買できます。各海外取引所におけるビットコインの取り扱い状況(USDT建て現物・デリバティブ)は下記の通りです。
仮想通貨取引所 | 現物 | デリバティブ |
---|---|---|
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〇 |
〇 |
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〇 |
〇 |
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〇 |
〇 |
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〇 |
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〇 |
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〇 |
〇 |
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〇 |
〇 |
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〇 |
〇 |
Bybit(バイビット)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
Binance(バイナンス)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
Gate.io(ゲート)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
MEXC(メクシー)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
BingX(ビンエックス)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
Bitget(ビットゲット)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
CoinEX(コインイーエックス)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
Zoomex(ズーメックス)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
海外の取引所であれば、日本語対応が充実しているBybit(バイビット)がおすすめです。ここではBybitを例にして、ビットコインの買い方を紹介します。
Bybitでは、3つの手順でビットコインを購入できます。
まずは以下のリンクをクリックし、ビットコインの購入ページ(BTC/USDT)にアクセスします。
なお、Bybitを利用するには口座を開設し、本人確認(KYC)レベル1を完了させておく必要があります。
ここでは最もシンプルな「成行」での購入方法を紹介します。成行でビットコインを購入するには、以下のように操作をして「BTCを買う」をクリックします。
番号 |
項目 |
説明 |
---|---|---|
1 |
「買い」または「売り」 |
通貨ペアの左の通貨を買って右の通貨を売るなら「買い」、左の通貨を売って右の通貨を買うなら「売り」を選びます。 |
2 |
注文方法 |
成行を選びます。 |
3 |
注文価格 |
購入したい数量を入力します。 |
BTCはUSDTを支払って購入します。そのため、USDTの残高が十分でない場合は、入金や両替が必要です。
内容を確認して「BTCを買う」をクリックします。注文は即座に確定し、購入したビットコインは現物アカウント残高に反映されます。
以下の記事では、買い方に関してより詳しく説明しています。有利な価格を指定する「指値」の使い方なども解説しています。
本記事では、1万円分のビットコイン(BTC)を実際に購入してみた投資結果や、購入時の注意点などを解説しました。仮想通貨(暗号資産)市場は、法規制の整備や大手金融機関の参入により、以前に比べて取引環境は整ってきています。
ただし、ビットコインを含め、仮想通貨は価格変動リスクが大きい投資対象であり、投資判断については自己責任となります。投資を検討する際は、取引の目的や投資可能な金額、リスク許容度などを十分に考慮した上で購入してみてください。
作成日
:2025.02.27
最終更新
:2025.02.27
2017年に初めてビットコインを購入し、2020年より仮想通貨投資を本格的に開始。国内外のメディアやSNSなどを中心に、日々最新情報を追っている。ビットコインへの投資をメインにしつつ、DeFiを使って資産運用中。
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