作成日
:2024.01.16
2024.08.15 22:46
楽天のポイントビットコインは、楽天ポイントを使って、擬似的なビットコイン投資を体験できるサービスです。ビットコインの価格変動に応じて、運用するポイントが増減する仕組みとなっており、100ポイントという少額からサービスを利用できます。
当記事では、楽天のポイントビットコインに関するSNS上での評判に加え、その特徴やメリット・デメリット、注意点、使い方などを解説します。
楽天のポイントビットコインは、ビットコインへの投資を擬似的に体験できるサービスです。ポイントビットコインで運用する楽天ポイントは、ビットコインの価格に連動して増えたり、減ったりします。
画像引用:楽天PointClub
楽天ポイントは、楽天グループが提供するポイントプログラムです。楽天市場や楽天トラベル、楽天カードなどの利用に応じ、ポイントが付与されます。獲得したポイントは、楽天経済圏のサービスで利用できます。
普段から楽天経済圏を利用しているユーザーであれば、楽天ポイントを使って、手軽にビットコイン投資を擬似体験できるでしょう。なお、ポイントビットコインで運用している楽天ポイントを引き出せば、通常ポイントとして買い物などに利用できます。
画像引用:楽天PointClub
X(旧Twitter)上でのポイントビットコインの評判には、以下のようなものがあります。
X(旧Twitter)上では、「ポイントビットコインを利用して利益が発生した」といった投稿が散見されます。2023年に入ってから、ビットコインの価格は上昇しているため、恩恵を受けているユーザーもいると考えられます。
一方、ビットコインの価格下落によって、保有していた楽天ポイントが減って損をしたといった投稿も見られました。
ポイントビットコインの評判として、「初心者でも手軽に始められる」といった内容も確認できました。楽天ポイントを運用する仕組みであるため、資産運用に抵抗がある方にとっても、心理的なハードルが低いと考えられます。
ビットコインの本番投資の練習として、ポイントビットコインを活用しているユーザーも見受けられます。ドルコスト平均法のトレーニングに活用するユーザーや、短期トレードの練習としてポイントビットコインを利用しているユーザーもいるようです。
ドルコスト平均法とは、株式や投資信託などの、価格が日々変わり、かつ長期的には右肩上がりの値動きに期待が持てる金融商品を、定額で複数回に分けて定期的に購入する投資手法です。ドルコスト平均法を採用することで平均購入単価が平準化されるため、いわゆる高値掴みを避けることができます。
X(旧Twitter)では、「ポイントビットコインのスプレッドが負担になる」という投稿も散見されます。ポイントビットコインでは、運用しているポイントを引き出す際にスプレッドという実質的な手数料が発生するため、これを負担に捉えているユーザーも多いようです。
スプレッドとは、仮想通貨やFXなどの金融商品の取引において、ある銘柄を買うときの価格と売るときの価格の「差」のことです。例えばBTC/JPYの買値が3,050,000円、売値が3,000,000円の場合、その差の50,000円(約1.7%)がスプレッドです。
楽天のポイントビットコインは、通常のビットコイン投資とは異なります。比較した際の特徴は、次の通りです。
ポイントビットコインは、楽天ポイントとビットコインを交換するサービスではありません。ビットコイン価格に連動して楽天ポイントが増減するものの、あくまでもビットコイン投資を擬似的に体験できるサービスです。
従って、通常のビットコイン投資と異なり、実際にビットコインの現物を保有することはできない仕組みとなっています。
ビットコインに投資する際は、基本的に日本円などの法定通貨や、他の仮想通貨(暗号資産)とビットコインを交換します。しかし、ポイントビットコインは、楽天ポイントを使ってポイントを運用するサービスです。
つまり、ポイントビットコインを利用するには、事前に楽天ポイントを用意しておく必要があります。
ポイントビットコインは、楽天ウォレットのビットコイン価格を参照しています。楽天ウォレットが提示するビットコイン価格の変動に連動して、運用しているポイントが増減する仕組みとなっています。
なお、楽天ウォレットは、楽天グループが運営する仮想通貨取引所です。保有している楽天ポイントを仮想通貨に交換できる特徴などを持っています。
ポイントビットコインのメリットは、以下の通りです。
ポイントビットコインは、運用する楽天ポイントがビットコイン価格に連動して増減するサービスです。仮にビットコインの価格が下落して損失が発生したとしても、失うのは楽天ポイントだけです。現金を失うリスクはないため、仮想通貨(暗号資産)初心者にも比較的ハードルが低いといえるでしょう。
ポイントビットコインは、少額の楽天ポイントから始められるメリットがあります。具体的には、100ポイントからサービスの利用が可能です。100ポイント以上であれば、1ポイント刻みで楽天ポイントを運用できます。
画像引用:楽天PointClub
少額の楽天ポイントしか保有していない方でも、始めやすいサービスだといえます。
通常、ビットコインを購入するためには、仮想通貨取引所の口座開設をする必要があります。取引所の口座を開設するには、氏名や住所などの個人情報を提出した上で、本人確認手続きを行うなどの手間が発生します。
一方、ポイントビットコインは、楽天のアカウントがあれば、手軽にサービスを利用開始できます。
楽天のポイントビットコインには、以下のようなデメリットがあります。
ポイントビットコインは、擬似的な投資体験を提供するサービスです。ビットコイン価格が上昇したからといって、その儲けを現金化することはできません。ビットコイン価格に連動して増減するのは、楽天ポイントのみです。
ただし、運用している楽天ポイントを引き出せば、通常ポイントとして買い物などに使うことはできます。
ポイントビットコインでは、実質的な手数料としてスプレッドを設定しています。スプレッドとは、一般的に仮想通貨(暗号資産)などの金融商品を取引する際の、購入時の価格と売却時の価格の「差」のことです。
ポイントビットコインでは、運用している楽天ポイントを引き出す際に、スプレッドが発生します。引き出すポイントの約4〜5%のスプレッドが発生し、運用中のポイントから差し引かれます。
ただし、スプレッドが発生するのは、運用しているポイントを引き出すときのみです。運用するためにポイントを追加するときには、スプレッドは発生しません。
楽天ポイントには、通常ポイントと期間限定ポイントの2種類があります。通常ポイントは、楽天の各種サービスの利用額に応じて、原則100円に対し1ポイントが付与されるポイントです。一方、期間限定ポイントは、キャンペーンなどの特典として付与されるポイントです。
ポイントビットコインで運用できるのは、上記2つのうち通常ポイントのみです(提携サービスから交換した通常ポイントは除く)。期間限定ポイントを運用することはできないので、その点は注意しましょう。
ポイントビットコインを利用する上で、いくつか注意する点があります。注意点としては、以下のようなものが挙げられます。
運用しているポイントの引き出しは、30ポイント以上からでないと申請できません。ポイントの引き出し上限は、1回あたり100万ポイントに制限されています。もし100万ポイント以上を引き出したい場合、複数回に分けて申請する必要があります。
また、ポイントの追加は、1回あたり3万ポイント(ダイヤモンド会員は50万ポイント)までです。追加できる合計ポイントは5,000万ポイントとなっており、5,000万ポイントに達するまでは何度でも追加できます。なお、ポイントビットコインでの運用によって増減したポイントは、上限ポイント数にカウントされません。
ポイントビットコインにポイントを追加した場合、その手続きをキャンセルすることはできません。もし、誤ってポイントを追加してしまった際には、引き出し申請をしましょう。
ただし、ポイントを引き出す際には、約4〜5%のスプレッドが発生する点には注意が必要です。
ポイントビットコインでは、以下の定期メンテナンスを実施しています。メンテナンス期間中は、運用中ポイントの確認や、ポイントの追加・引き出し申請ができなくなるため注意しましょう。
種類 | メンテナンス時間 |
---|---|
日次メンテナンス | 毎日:午前6時55分〜午前7時 |
週次メンテナンス | 毎週水曜日:午後2時〜午後3時45分(*1) |
(*1)サービスの改修などがある場合は、午後5時までとなります。
ポイントビットコインの使い方を解説します。ポイントビットコインに楽天ポイントを追加する方法、引き出す方法、過去の運用履歴を確認する方法をそれぞれ紹介します。
以下のリンクをクリックし、ポイントビットコインの専用ページにアクセスします。
「追加する」ボタンをクリックします。
追加したいポイントを入力し、「確認する」ボタンをクリックします。
追加するポイントを確認し、問題なければ「追加する」ボタンをクリックします。
ポイントを追加できたら、画面上部に運用中のポイントが表示されます。
以下のリンクをクリックし、ポイントビットコインの専用ページにアクセスします。
「引き出す」ボタンをクリックします。
引き出したいポイントを入力し、「確認する」ボタンをクリックします。
引き出すポイントを確認し、問題なければ「引き出す」ボタンをクリックします。
ポイントの引き出しができたら、画面上部の運用中ポイントから引き出したポイントが差し引かれます。
以下のリンクをクリックし、ポイントビットコインの専用ページにアクセスします。
「運用履歴を見る」をクリックします。
画面が切り替わり、過去の運用履歴が一覧で表示されます。
楽天のポイントビットコインは、手軽にビットコイン投資を体験したいユーザーに便利なサービスです。少額から始められ、損失が発生しても失うのは楽天ポイントだけです。気になる方は、まず余った楽天ポイントでポイントビットコインを使ってみるのがよいかもしれません。
作成日
:2024.01.16
最終更新
:2024.08.15
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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