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ソラナキラーとは?AptosやSuiなどの将来性や懸念点を解説

ソラナキラーとは?AptosやSuiなどの将来性や懸念点を解説

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update 2024.07.08 01:59
ソラナキラーとは?AptosやSuiなどの将来性や懸念点を解説

update 2024.07.08 01:59

Aptos(APT)やSui(SUI)など、ソラナ(Solana)キラーと呼ばれるブロックチェーンが登場しています。ソラナは価格などで苦戦しており、AptosやSuiの発展に期待する人々もいることでしょう。

当記事では、ソラナキラーの概要や特徴、将来性、懸念点などを解説します。

ソラナキラーとは

ソラナキラーとは、ソラナに取って代わる可能性があるブロックチェーンを指します。具体的には、安価で高速処理が可能なブロックチェーンです。

その一方、ソラナは次世代のブロックチェーンとして登場し、イーサリアム(ETH)が抱えるスケーラビリティ問題を解決する可能性があるとみなされています。

point スケーラビリティ問題とは

イーサリアムはトランザクションの処理能力が低く、トランザクションが集中すると、取引の遅延や手数料の高騰などが発生します(スケーラビリティ問題)。イーサリアムは、慢性的にスケーラビリティ問題に悩まされています。

仮想通貨市場では、高性能なブロックチェーンが次々に公開され、性能面でソラナを上回るものも出てきました。その中でも、AptosとSuiがソラナキラーの筆頭として位置付けられています。

ソラナキラーの特徴

ソラナキラーには、次の特徴が見られます。

  • 優秀なDAppプラットフォーム
  • 高いTPS
  • 安価なガス代

優秀なDAppプラットフォーム

ソラナキラーはスマートコントラクトを備えており、DApp(分散型アプリ)を展開できます。ソラナと同様、優秀なDAppプラットフォームとして、大規模なエコシステムを構築するかもしれません。

point スマートコントラクト

スマートコントラクトは契約を自動履行するプログラムです。自動販売機でたとえると、「利用者が必要なお金を投入する」「特定の飲料のボタンを押す」という二つの契約条件が満たされた場合に、自動的に「その飲料を利用者に提供する」という契約が実行されます。

高いTPS

TPSは1秒あたりの送金可能件数であり、ブロックチェーンの性能を測る指標として使われます。数値が高いほど、高性能なブロックチェーンだとみなされます。

ブロックチェーン 最大TPS
Solana
(ソラナ)
65,000
Aptos
(アプトス)
160,000
Sui
(スイ)
297,000

AptosやSuiはソラナよりも後に公開されているので、ソラナより高性能なのは自然です。ソラナの65,000TPSでは不足するとき、AptosやSuiがさらに脚光を浴びるかもしれません。

安価なガス代

送金するには、ガス代と呼ばれる手数料が必要です。

ブロックチェーンの処理能力を超えるトランザクションが集中すると、価格が高騰する傾向にありますが、ソラナキラーはソラナと同様、ガス代が安くなるように設計されています。

ソラナキラー:Aptos

APTOS

画像引用:Aptos Foundation

Aptosは、Meta(旧Facebook)のDiem開発メンバーが立ち上げたプロジェクトで、仮想通貨APTをネイティブトークンとして発行しています。すでにDAppプラットフォームとして稼働しており、多くのDAppが利用中です。

point Diemとは

Diemは、元々、Libra(リブラ)という名称でスタートしたプロジェクトです。独自ステーブルコインを軸に、決済システムなどのインフラ開発を目的としていました。法定通貨に代わる存在となることが期待されていましたが、各国規制当局から批判を受け、開発を断念しました。

Aptosの特徴

Aptosは、ブロックチェーンのトリレンマを解決する存在として期待されています。

トリレンマのイメージ画像

ブロックチェーンのトリレンマとは、分散性、セキュリティ、スケーラビリティに関する問題です。それぞれを解決するのは可能ですが、3つ全てを同時に解決するのは難しいとされています。

例えば、イーサリアムは、分散性とセキュリティに優れていますが、スケーラビリティを課題として抱えています。ソラナもトリレンマの解決を目指していますが、まだ完全には解決できていません。

ソラナキラー:Sui

Sui

画像引用:Sui

Suiは、Mysten Labsが手掛けるブロックチェーンです。そのネイティブトークンSUIは、2023年4月に複数の大手取引所で売り出されて話題になりました。

Suiの特徴

Suiはには以下の特徴があります。

  • 即時決済にも対応できる高い処理性能
  • 汎用的で安全性の高いプログラミング言語
  • ブロックチェーン上で多様な資産を定義する機能

この特徴を活かして、以下のサービスなどを展開できます。

  • 複雑なブロックチェーンゲーム
  • 遅延しづらい取引システム
  • 資産のトークン化
  • 分散型SNS
point 分散型SNSとは

分散型SNSは、ブロックチェーンを基礎に構築されたSNSです。従来のSNSと異なり、中央管理者がおらず、分散化されたシステムの中で運用されます。プライバシー性能が高く、仮想通貨による報酬などがあるのが特徴的です。

ソラナキラーの将来性

ソラナキラーは、ソラナから仮想通貨市場のシェアを奪う可能性があります。当記事執筆時点(2023年10月19日)ではソラナの方が規模で優勢ですが、ソラナキラーが追い上げています。

ソラナは不具合やFTX破綻で失速か

ソラナは、仮想通貨市場で順調に勢力を拡大してきました。しかし、2022年に不具合やハッキング被害を経験し、人気に陰りが出ています。

また、2022年11月に起きた大手取引所FTXの破綻も、ソラナにとって痛手でした。FTXはソラナ最大の支援者として知られており、エコシステムに巨額の投資を行ってきました。

knowledge FTXの破綻騒動

2022年、FTXはハイリスクな経営をした結果、手持ち資金が枯渇して顧客資産を払い出せない状況に陥りました。競合のBinanceが買収による救済を模索しましたが、結局失敗に終わっています。この影響は仮想通貨市場全体に波及しており、CEX(中央集権型取引所)の信頼が揺らいでいます。

FTXの支援を失った後、ソラナのTVLは大幅に下落しており、最盛期の30分の1程度まで落ち込んでいます。

ソラナのTVL
ソラナのTVL

画像引用:DefiLlama

point TVLとは

TVLはTotal Value Lockedの頭文字をつなげた言葉で、ブロックチェーンやDAppに預け入れられた仮想通貨の総額を示します。この金額は人気のバロメーターとしても使用されます。

また、SOL価格も2021年末の28,000円台と比較して、現在は3,500円ほどに低迷しています。ソラナの失速は、ソラナキラーにとっては、シェアを奪うチャンスです。

ソラナのチャート
ソラナのチャート

画像引用:CoinMarketCap

ソラナキラーの利用が拡大中

その一方、ソラナキラーは規模を拡大しており、AptosやSuiで利用可能なDAppが増えています。ブロックチェーンの性能は高く、さらに多くのDAppが参入するかもしれません。

AptosとSuiのTVLは、いずれも5,000万ドルを超えています。ソラナに比べると1桁小さいものの、勢いを感じさせます。

AptosのTVL

AptosのTVL
AptosのTVL

画像引用:DefiLlama

SuiのTVL

AptosのTVL
AptosのTVL

画像引用:DefiLlama

ソラナキラーに関する懸念

仮想通貨市場では、イーサリアム(ETH)がDAppプラットフォームとして絶対的な存在です。しかし、イーサリアムはスケーラビリティ問題を抱えており、その解決のためにソラナなどが開発されてきました。

また、別の解決策として、イーサリアムのレイヤー2開発も拡大しています。レイヤー2は、イーサリアムを基礎とした高機能なブロックチェーンです。

point レイヤー2

多くのブロックチェーンは、異なる役割を持つブロックチェーンが階層別に独立して相互通信する「レイヤー構造」になっています。基礎的な役割を担うブロックチェーン層をレイヤー1と呼び、レイヤー1の情報処理を助ける層をレイヤー2と呼びます。

レイヤー2

イーサリアムのレイヤー2が主流になると、代替のブロックチェーンは不要になるかもしれません。既に、ポリゴン(MATIC)・オプティミズム(OP)・アービトラム(ARB)・マントル(MNT)やアスター(ASTR)などが、レイヤー2に参入しています。

レイヤー2の発展は、ソラナキラーにとってマイナス要因になるかもしれません。

競争を生き残れるか

ソラナキラーは高性能な一方で、レイヤー1のブロックチェーンが乱立しており、開発競争が激化しています。今後、競争を生き残れるのか、ソラナキラーの開発活動に期待です。


Date

作成日

2023.10.19

Update

最終更新

2024.07.08

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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