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仮想通貨MNTの将来性は?使い道とMantleネットワークの特徴を解説

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update 2024.02.13 21:21
仮想通貨MNTの将来性は?使い道とMantleネットワークの特徴を解説

update 2024.02.13 21:21

仮想通貨MNTは、Mantleのガバナンストークンです。そしてMantleとは、BitDAOからリブランディングしたプロジェクト「Mantle」が手掛けるレイヤー2のブロックチェーンです。

当記事では、仮想通貨MNTとMantleの概要を説明し、その将来性、使い道、技術的な特徴を解説します。

仮想通貨MNTとは

仮想通貨(暗号資産)MNTは、Mantleの独自トークンです。MantleはDAOとして運営され、Mantle Networkなどを開発しています。

かつて、MantleはBitDAO(ビッダオ)の名でBITトークンを使って活動していました。2023年5月のコミュニティ投票を経て、BitDAOの名称はMantleに変わり、そしてBITはMNTと交換されました。

knowledge BitDAOのブランド刷新

2023年5月、BitDAOのリブランディングについてDAOで投票があり、可決しました。背景には、BitDAOと、そのプロジェクトであるMantleがそれぞれ異なるコミュニティを作ってしまい、連携やコミュニケーションが難しくなったという問題がありました。

Mantleとは

Mantleはプロジェクトの名称であり、同時に、ブロックチェーンの名前でもあります。Mantleを中心にネットワークが形成され、MNTはガバナンストークンとして機能しています。

イーサリアムのレイヤー2ブロックチェーン

Mantleは独立したチェーンでなく、イーサリアムのレイヤー2ブロックチェーンです。

point レイヤー2

多くのブロックチェーンは、異なる役割を持つブロックチェーンが階層別に独立して相互通信する「レイヤー構造」になっています。基礎的な役割を担うブロックチェーン層をレイヤー1と呼び、レイヤー1の情報処理を助ける層をレイヤー2と呼びます。

レイヤー2

既存のレイヤー2はハッキング被害に遭うなど複数の問題点があり、これを解決するために開発されました。EVM環境を実装しており、多様なDapp(分散型アプリ)の開発・展開が可能です。

point EVM

EVMはEthereum Virtual Machineの略称で、日本語でイーサリアム仮想マシンと訳します。この技術を使って、スマートコントラクトの実行や管理が可能になります。

大手取引所Bybitの支援

また、Mantleは前身のBitDAO時代から現在に至るまで、大手取引所Bybit(バイビット)の支援を受けてきました。以下は、支援例です。

  • Bybitの利益の一部でMantle(BitDAO)を支援
  • BybitのローンチパッドでMNTを使用可能
Bybitのローンチパッド
Bybitのローンチパッド

画像引用:Bybit

Bybitのローンチパッドでは、USDTと並んでMNTを使用可能であり、事実上の取引所トークンとして使われています。

point 取引所トークン

取引所トークンとは、各取引所が発行する独自仮想通貨です。保有者に対して、取引手数料の割引やIEO(イニシャルエクスチェンジオファリング)への参加権などの特典が付与されます。有名なものとしては、BinanceのBNBがあります。

ただし、Bybitとの結びつきがあまりに強いと、MantleはBybitと同一視されてしまうリスクがあります。オフショア取引所に対する各国の姿勢は厳しくなる一方で、Mantleがその悪影響を受ける可能性が指摘されていました。

そこで、数度の投票を経て、BybitとMantleの関係を簡素化する取り組みもなされています。

MNTのチャート

MNTのチャート
MNTのチャート

画像引用:CoinMarketCap

MNTの価格推移を見ると、2023年7月を頂点にして右肩下がりになっています。MNTやMantleに問題があったのではなく、アルトコイン市場の低調さが主な原因でしょう。

point アルトコイン

アルトコインとはビットコイン以外の仮想通貨全体を指します。アルト(alternative)は「別の」「代替の」を意味します。

仮想通貨MNTの評判

仮想通貨MNTは、過去にByStarterで無料配布されてX(旧ツイッター)で話題になりました。ByStarterとは、2023年7月にBybitで開催されたMNT無料配布イベントです。

Mantle Journey

画像引用:Mantle

また、Mantle Journeyのインセンティブプログラムも話題になっています。

仮想通貨MNTの使い道

MNTの使い道として、以下の例があります。

Bybitでのステーキング

BybitでMNTをステーキングできます。ステーキング期間は自由で、報酬は2段階に分けられています。

ステーキング数量 利率(APY)
1,000 MNT以下 6.00%
1,000 MNT~ 0.90%
point ステーキング

ステーキングとはPoS(プルーフ・オブ・ステーク)の仮想通貨で採用される仕組みで、ブロックチェーンの維持に貢献する対価として報酬を得ることを指します。また、仮想通貨を貸し出して報酬を得られるサービスをステーキングと呼ぶこともあります。

point APY(Annual Percentage Yield)

複利運用した場合の年間利回り。単利運用の場合はAPR(Annual Percentage Rate)と表記します。

なお、名称はステーキングですが、実際にはMNTをBybitに貸し出して報酬をもらうサービスです。

各種投票

MantleはDAOであり、運営について様々な提案が出され、議論されています。議論で一定の方向性が見えると投票にかけられ、MNT保有者が投票します。議論を経たうえでの投票ですから、可決される例が多くなっています。

point DAOとは

DAOは、Decentralized Autonomous Organizationの略で、日本語で「分散型自立組織」と訳されます。つまり、中央管理者が存在しなくとも、参加者の活動によって機能する組織を指します。中央集権型の組織と比較して民主的で透明性が高いと見なされており、ブロックチェーンの普及で広く採用されています。

当記事執筆時点(2023年10月2日)で、投票は27回あり、否決は1件でした。

BitDAOからMantleへのリブランディングや、BITトークンとMNTトークンの交換も、DAOの投票を経て決められています。

Mantle Networkのガス代

MNTは、Mantle Network内でのユーティリティトークンとしての役割も果たします。すなわち、Mantle Network内のトランザクション手数料(ガス代)をMNTで支払います。

Mantle Networkには数多くのDAppsが構築されており、ガス代として使用されています。

仮想通貨MNTの将来性

仮想通貨MNTの将来性について、3つの視点で紹介します。

潤沢な資産

Mantle Networkは、その財産の大きさに定評があります。

仮想通貨情報分析サイトDeFi Llamaによると、当記事執筆時点(2023年10月2日)で、Mantleは総額31億5,000万ドルの資産を保有しています。これは全プロトコルの中で2位を誇ります。

プロトコル別資産額
プロトコル別資産額

画像引用:DeFi Llama

この潤沢な資産を使って各種プロジェクトに投資し、資産を増やすことが目標の一つになっています。

その他の目的としては、DeFi関連プロジェクト支援があります。既に複数のプロジェクトへの投資実績があり、以下は支援先プロジェクトの例です。

プロジェクト名 活動内容
zkDAO イーサリアムにおけるレイヤー2の開発
EduDAO 大学教育などの支援
Game7 ブロックチェーンゲームの開発
PleasrDAO NFTアートへの投資
AfricaDAO アフリカにおけるWeb3.0の普及促進

どこに投資するかという点についても、DAOの投票で決定しています。

強力なパートナー

Mantleの投資先はMantleに好意的ですから、強力なパートナーになります。

ただし、Mantleの資金力は大変強く、資金力に物を言わせて投資先に介入すると、逆効果になる可能性もあります。そこで、Mantleは各プロジェクトに資金を投入する際に、自身の発言権を投資額に見合わない大きさに制約しています。

資金を受けたプロジェクトは、多額の資金を受容しながら発言権を同時に確保しており、Mantleにとって強力なパートナーになると期待できます。

その他、Mantleによる単独投資だけでなく、他のベンチャーファンド等と組んで投資する場合もあります。資金力がある機関と手を組むことで、相乗効果を期待できます。

ブロックチェーンの高い柔軟性

Mantleはモジュラー式のブロックチェーンを採用しており、カスタマイズが容易です。モジュラー式のブロックチェーンとは、機能別に独立してプログラムを組み、連結したブロックチェーンを指します。

特定の機能を変更・追加したい場合、その機能が組み込まれたモジュールを変更するだけで済みます。

モジュラー式

一方、従来のブロックチェーンは、1つのブロックチェーンが複数の機能を同時に担っており、これをモノリシック式といいます。特定の機能を変更したい場合、ブロックチェーン全体の修正や検証が必要になり、時間と労力を要します。

モジュラー式を採用することで、効率性と柔軟性を高められます。

競合プロジェクトとの比較

Mantleはレイヤー2であり、複数の競合プロジェクトがあります。例えば、Arbitrum、Optimism、Baseが強力なライバルです。

その中で、Mantleは下記の点などで競争力を持つと考えられます。

  • 資金力
  • 将来的なEigenDAとの統合
  • モジュラー式の採用
point EigenDA

イーサリアムへのデータ書き込みの際のコストを減らす技術の一つです。EigenLayerが開発しており、2023年末までのローンチが予定されています。

下の表は、DeFi Llamaの情報を元に他の有力プロジェクトと比較したものです(2023年10月2日時点)。

名称 TVL 独自通貨
資産
(米ドル)
プロトコル数
Mantle 35位 MNT 31億5,000万 33
Arbitrum 4位 ARB 34億5,000万 457
Optimism 6位 OP 12億8,000万 190
Base 8位 なし 128

TVL

Mantle 35位
Arbitrum 4位
Optimism 6位
Base 8位

独自通貨

Mantle MNT
Arbitrum ARB
Optimism OP
Base なし

資産(米ドル)

Mantle 31億5,000万
Arbitrum 34億5,000万
Optimism 12億8,000万
Base

プロトコル数

Mantle 33
Arbitrum 457
Optimism 190
Base 128
point TVLとは

TVLはTotal Value Lockedの頭文字をつなげた言葉で、ブロックチェーンやDAppに預け入れられた仮想通貨の総額を示します。この金額は人気のバロメーターとしても使用されます。

Mantle Networkを採用しているプロトコル数は、他に比べると少ないのが現状です。しかし資金は潤沢で、ポテンシャルは大きいと考えられます。

仮想通貨MNTの買い方

2023年10月5日現在、仮想通貨(暗号資産)MNTは、日本国内の取引所では取り扱われていません。そのため、取引は海外取引所で行います。各海外取引所におけるMNTの取り扱い状況(USDT建て現物・デリバティブ)は下記の通りです。

仮想通貨取引所 現物 デリバティブ
(バイビット)

(バイナンス)

×

×

(ゲート)

(メクシー)

(ビンエックス)

×

(ビットゲット)

×

×

(コインイーエックス)

×

Bybit(バイビット)

現物 デリバティブ

Binance(バイナンス)

現物 デリバティブ
× ×

Gate.io(ゲート)

現物 デリバティブ

MEXC(メクシー)

現物 デリバティブ

BingX(ビンエックス)

現物 デリバティブ
×

Bitget(ビットゲット)

現物 デリバティブ
× ×

CoinEX(コインイーエックス)

現物 デリバティブ
×

海外の取引所であれば、日本語対応が充実しているBybit(バイビット)がおすすめです。

BybitでMNTを購入する方法

Bybitでは、3つの手順でMNTを購入できます。

  1. 購入ページにアクセス
  2. 購入条件を入力
  3. 内容を確認して購入

手順1

まずは以下のリンクをクリックし、MNTの購入ページ(MNT/USDT)にアクセスします。

なお、Bybitを利用するには口座を開設し、本人確認(KYC)レベル1を完了させておく必要があります。

手順2

ここでは最もシンプルな「成行」での購入方法を紹介します。成行でMNTを購入するには、以下のように操作をして「MNTを買う」をクリックします。

Bybitで成行でMNTを購入する方法

番号

項目名

説明

1

「買い」または「売り」

通貨ペアの左の通貨を買って右の通貨を売るなら「買い」、左の通貨を売って右の通貨を買うなら「売り」を選びます。

2

注文方法

成行を選びます。

3

注文価格

購入したい数量を入力します。

MNTはUSDTを支払って購入します。そのため、USDTの残高が十分でない場合は、入金や両替が必要です。

手順3

内容を確認して「MNTを買う」をクリックします。注文は即座に確定し、購入したMNTは現物アカウント残高に反映されます。

BybitでのMNTの成行購入確認画面

以下の記事では、買い方に関してより詳しく説明しています。有利な価格を指定する「指値」の使い方なども解説しています。

レイヤー2の競争で生き残れるか

有力なレイヤー2が複数登場しており、Arbitrum、OptimismやBaseの知名度はMantleよりも高いと予想できます。Mantleの技術的優越性と潤沢な開発資金で、他のレイヤー2プロジェクトといかに差別化を図っていくか、今後も注目です。


Date

作成日

2023.10.02

Update

最終更新

2024.02.13

Myforex編集スタッフー仮想通貨担当ー

2017年に初めてビットコインを購入し、2020年より仮想通貨投資を本格的に開始。国内外のメディアやSNSなどを中心に、日々最新情報を追っている。ビットコインへの投資をメインにしつつ、DeFiを使って資産運用中。

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