作成日
:2023.09.01
2023.09.01 21:13
WLF PROJECT(ウルフプロジェクト)は、大ヒットした人狼ゲーム「牢獄の悪夢」の作者が手がける、ブロックチェーン技術を活用したweb3版の人狼ゲームです。
テスト版アプリのリリースを間近に控える中でリアルイベントを実施し、Twitter(ツイッター)でも話題となっています。
当記事では、WLF PROJECTの特徴やSNS上での評判、発行予定の独自トークンなどを解説した上で、今後の将来性について考察します。
WLF PROJECTは、人狼ゲームの経済圏を拡大し、コミュニティの活性化を目指したweb3版の人狼ゲームです。累計1,000万ダウンロードを記録する大ヒット作品「牢獄の悪夢」を生み出した、KAZU SUZUKI(鈴木カズ)氏を中心に開発が進められています。
画像引用:WLF PROJECT
人狼ゲームは、ユーザー間でコミュニケーションを取りながら、村人になりすます人狼を見つけるというパーティーゲームです。複数人のプレイヤーが村人側と人狼側に分かれ、ゲーム中の議論を行います。村人側は人狼全員を追放すること、人狼側は村人の数より人狼の数が上回ることで勝利できます。
専用ウォレットや独自トークンなど、ブロックチェーン技術を活用した機能を実装し、これまでにない人狼ゲームの創出を目指しています。現在、ラップバトルと人狼ゲームを組み合わせた「WOLF-FLOW」という新しい人狼ゲームを開発しており、2023年9月にテスト版アプリをリリース予定です。
また、WLF PROJECTは、言語の壁を超える「人狼ワールドカップ」の開催も計画しています。人狼ワールドカップを通じて、異文化間の理解や世界平和の実現を目指しているとのことです。
WLF PROJECTは、ブロックチェーン技術やファンを中心に据えたゲーム設計などを導入し、新しい人狼ゲームの開発に取り組んでいます。
ここでは、現在開発中のWLF PROJECTの3つの軸と、主要な3名のメンバーについて紹介します。
WLF PROJECTの事業モデルは、以下の3つを軸に構成されています。
WLF Pocketは、WLF PROJECTの専用ウォレットです。web3事業を手がける株式会社クリプトリエがシステム開発などを担当しており、今後発行予定の独自トークンWLFの管理ができます。
また、WLF Pocketを利用することで、エコシステム内での円滑な取引や外部との連携、入出金なども可能になります。
画像引用:WLF PROJECT
WOLF-FLOWは、ラップバトルと人狼ゲームを融合した、現在開発中の新しい人狼ゲームです。ゲームの形式はカードバトルゲームですが、プレイヤーは3Dアバターを使用して他のプレイヤーと対戦します。
また、アバター用のコスチュームやボイスを購入することで、自分だけのオリジナルのキャラクターを作成できます。今後、様々なファッションブランドと提携し、魅力的なコスチュームを提供することも計画しています。
WLF WINは、人狼プレイヤーを応援してゲームを盛り上げる、ファンのためのプラットフォームです。
人狼ゲームの特徴として、プレイヤーよりも多くのオーディエンスが存在するという点があります。つまり、人狼プレイヤーの様子を見て楽しむファンの存在が、コミュニティの中で重要な役割を占めているといえるでしょう。
そういった特徴から、WLF PROJECTはプレイヤーだけでなく、オーディエンスを中心としたゲーム設計を行っています。YouTubeチャンネル「仮想通貨チャンネル - Joe Takayama」のインタビュー動画によると、オーディエンスが観戦を楽しみながらゲームの結果を予想し、予想が当たれば報酬をもらえるといった仕組み(Cheer and Earn)などを構築していくとのことです。
WLF PROJECTは、以下の3名の主要メンバーを中心に開発が行われています。
画像引用:WLF PROJECT
KAZU SUZUKI氏は、WLF PROJECTの共同創業者であり、ゲーム監修を行っています。事業家、ゲームクリエイター、プロデューサーなど複数の肩書きを持ち、2011年にリリースした大ヒットスマホゲーム「人狼ゲーム 牢獄の悪夢」を制作した張本人でもあります。
人狼ゲームのパイオニア的な人物であり、現在はドバイを拠点にWLF PROJECTの開発に取り組んでいます。
画像引用:WLF PROJECT
☆Taku Takahashi氏は、WLF PROJECTのサウンド監修を行っています。
Takahashi氏は、人気ヒップホップユニットm-floのメンバーです。ゲーム内音楽の作曲を担当するだけでなく、ゲーム開発にも参加しています。
画像引用:WLF PROJECT
KEITA CHRISTOPHER OSADA氏は、WLF PROJECTのコスチューム監修を担当しています。
OSADA氏は、ファッションブランド「OSSA MONDO」を設立後、様々な形で海外事業を展開しています。過去には、「日本のファッションデザイナー100」にも選出された経歴を持っています。
WLF PROJECTでは、コスチュームの3Dモデルデザインなどで参画しながら、ゲーム開発にも関わっています。
WLF PROJECTは、世界的に人気が高い人狼ゲームのweb3版ということもあり、Twitter(ツイッター)上でも話題になっています。人狼ゲームファンからは、今後のゲームリリースを楽しみにしている声が見られます。
また、仮想通貨(暗号資産)業界で有名なインフルエンサーの投稿も見られ、KAZU SUZUKI氏のインタビュー動画なども投稿されています。
2023年7月27日、WLF PROJECTはスイスの仮想通貨取引所SwissBorgと共同で、船上パーティーを開催しました。WLF PROJECTの認知拡大を目的としており、TernoaとCypher Capitalもスポンサーとして参加しています。
VIP YACHT PARTY
— WLF PROJECT (@WLF_Project) July 16, 2023
Giveaway
in collab with @swissborg @Ternoa_ @cypher_capital
WLF is hosting a special Yacht party in Tokyo
Founders, KOLs, Investors, and Crypto Enthusiast.
We welcome you all to beat the heat together
7.27 19.00 - 21:00
Invitation Only (100... pic.twitter.com/VfRcipU9is
Twitter上では、この船上パーティーに関する反応も見られ、パーティー参加者が感想を投稿するツイートなども確認できました。
WLF PROJECTは、以下の2種類の独自トークンを発行する予定です。
画像引用:Twitter
WLF(人狼トークン)は、WLF PROJECTのガバナンストークンです。様々なユーティリティを有しており、エコシステム内で不可欠な役割を果たします。
ガバナンストークンとは、DeFi(分散型金融)のサービスにおいて、プロジェクトの新しい機能の追加・削除・変更や、開発などの方針の提案(投票)を行う権利を持つトークンのことです。ガバナンストークンを多くの利用者に配ることは、プロジェクトの分散化を目的としており、保有者はDeFiサービスの運用に関わることができます。
WLF PROJECTの公式サイトでは、WLFのユーティリティが以下のように説明されています。
運営チームは、WLF PROJECTの成長に伴い、WLFのトークン価格も上昇していくことを目指しています。また、トークン価格が急騰・急落した際には、トークンの需給を調整し、適正な価格にコントロールするとしています。
CTZN(シチズンコイン)は、WLF PROJECTのゲーム内コインです。オフチェーンのトークンであるため、他の仮想通貨(暗号資産)との交換はできません。
CTZNの機能としては、主に以下のようなものが予定されています。
ユーザーはCTZNの現金化はできません。従来のスマホゲームにおける、ゲーム内通貨のような形で使用できるとされています。そのため、仮想通貨に不慣れなユーザーにも扱いやすいトークンだといえるかもしれません。
WLF PROJECTは、従来のブロックチェーンゲーム(BCG)とは異なるトークン経済を構築することを目指しています。これまでのブロックチェーンゲームは、ユーザーがNFTを購入し、Play to Earnによって報酬を得るというビジネスモデルが主流でした。
Play to Earnとは、遊んでお金を稼ぐことを指します。すなわち、ブロックチェーンゲームで遊ぶと、NFTや独自仮想通貨などの報酬を得られます。Play to Earnから派生したMove to Earn(運動して稼ぐ)なども、流行しています。
Axie InfinityやSTEPNは、この仕組みで成功したブロックチェーンゲームの代表格です。しかし、このビジネスモデルには主に以下のような問題点があり、経済圏が崩壊してしまうケースが多いです。
WLF PROJECTはこういった問題を解決し、新しいトークン経済の構築を目指しています。具体的には以下のような対策を行い、持続的な発展を実現していくとしています。
上記のような形で、トークン価格の下落による経済圏の崩壊を抑制します。また、間接的な報酬分配の手法を取ることで、持続的なエコシステムの形成を目指すとしています。
WLF PROJECTは、ロードマップを公開しています。公式サイトによると、今後は以下のサービスのリリースを計画しています。
2023年9月には、スマホゲームアプリ「WOLF-FLOW」のテスト版リリースを予定しています。多言語で楽しめる、ラップバトルと融合した新しい人狼ゲームとなる予定です。
人狼ゲームをライブ観戦できる、ライブ配信プラットフォームがリリースされる予定です。ライブ配信はリアルタイムで多言語翻訳され、世界中のユーザーが楽しめるとしています。
また、人狼プレイヤーを応援したり、ベッティング(賭け)ができる機能が実装される予定です。
人狼ゲームの動画を多言語翻訳し、世界中のユーザーが楽しめるプラットフォームをリリースする予定です。また、プラットフォームの運用から得られる情報をもとに、自動翻訳AIの開発も行われます。
現在注目を集めているWLF PROJECTですが、プロジェクトとしての将来性はあるのでしょうか。ここまでの内容を踏まえた上で、WLF PROJECTの将来性を考察します。
人狼ゲームは世界的に人気が高く、多くのユーザーがプレイしているゲームです。WLF PROJECTの開発者であるKAZU SUZUKI氏が作成したアプリ「牢獄の悪夢」に関しても、すでに累計1,000万ダウンロードを記録しています。
YouTuberやVTuberによる人狼ゲームのプレイ実況配信も人気のコンテンツとなっており、人狼ゲームというジャンル自体が世界的な地位を確立しているといえるでしょう。
こういった状況を踏まえると、WLF PROJECTがweb3版の人狼ゲームとして新たな価値を提供できれば、大きく普及する可能性はあるかもしれません。
ブロックチェーンゲームの課題として、経済圏の崩壊および持続性の欠如にあります。これに対し、WLF PROJECTの公表されている情報を見る限り、経済圏の構築を慎重に取り組んでいると考えられます。
経済圏をうまく構築できれば、従来のブロックチェーンゲームとは異なり、息の長いゲームになる可能性があります。
WLF PROJECTは、人狼ゲーム内でのユーザーのコミュニケーションを円滑化するために、人狼ゲームに特化した自動翻訳AIの開発を予定しています。2023年に入ってから、ChatGPTをはじめとする生成系AIの急成長は目覚ましいものがあります。
自動翻訳AIの開発について、まだ具体的な内容は明らかになっていませんが、今後注目すべきポイントの1つといえます。
人狼ゲームは、すでに世界的に人気の高いゲームです。その人狼ゲームをコミュニティの活性化やトークン経済の形成を通じて、新しい楽しみ方を生み出そうとしているのがWLF PROJECTです。
人狼ゲームが好きな人もまだ遊んだことがない人も、ぜひWLF PROJECTの今後の動向をチェックしてみてはいかがでしょうか。
作成日
:2023.09.01
最終更新
:2023.09.01
2017年に初めてビットコインを購入し、2020年より仮想通貨投資を本格的に開始。国内外のメディアやSNSなどを中心に、日々最新情報を追っている。ビットコインへの投資をメインにしつつ、DeFiを使って資産運用中。
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