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WalletConnectとは?メリットや対象のウォレット・使い方を解説

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update 2023.11.24 09:44
WalletConnectとは?メリットや対象のウォレット・使い方を解説

update 2023.11.24 09:44

WalletConnect(ウォレットコネクト)は、仮想通貨(暗号資産)のモバイルウォレットアプリと、NFTマーケットプレイスのようなDappsを接続するためのプロトコル(通信規約)です。

近年、さまざまなWeb3.0関連サービスが登場しています。しかし、サービスによって対応するウォレットやネットワーク(チェーン)が異なるため、切り替えに手間がかかっていました。

WalletConnectを利用すれば、QRコードを使ってモバイルウォレットアプリとDappsを簡単に接続できます。

この記事では、WalletConnectの概要やメリット、使い方をわかりやすく解説していきます。

WalletConnectとは?

WalletConnectのロゴ

WalletConnect(ウォレットコネクト)とは、仮想通貨(暗号資産)のモバイルウォレットアプリとDappsを接続するためのプロトコル(通信規約)です。

point モバイルウォレットアプリとは

モバイルウォレットアプリは、スマホやタブレット上で仮想通貨の保管や送受信ができるアプリです。スマホで使いやすく持ち運べて便利な反面、インターネットに接続されているためハッキングやウィルス感染に注意が必要です。

point Dappsとは

Dappsとは「Decentralized Applications」の略称で、管理者がいなくても自律的に行動を行う非中央集権のアプリケーション(分散型アプリケーション)を指します。分散管理されていることでサーバーダウンによるサービス停止が少ないという特徴があります。

WalletConnectに対応しているDappsでは、以下のようなQRコードが表示できます。これをWalletConnect対応のモバイルウォレットアプリで読み取ることで簡単に接続が可能です。

WalletConnectのQRコード

これにより、Dappsとモバイルウォレットの双方がWalletConnectに対応していれば、ブラウザ版のDappsにもスマホのモバイルウォレットアプリを簡単に接続できます。

対応ウォレット・Dapps

WalletConnect(ウォレットコネクト)は幅広いウォレットやDappsに対応しています。

WalletConnect対応のウォレット

WalletConnectに対応しているウォレットは、下記のようなメジャーなウォレットをはじめとして、執筆時点(2023年8月29日)で300種類以上にのぼります。

  • MetaMask(メタマスク)
  • Trust Wallet(トラストウォレット)
  • Phantom(ファントム)
  • Uniswap Wallet(ユニスワップウォレット)
  • Bybit Wallet(バイビットウォレット)

など

WalletConnect対応のDapps

WalletConnectに対応しているDappsは、下記のような人気のアプリをはじめ執筆時点(2023年8月29日)で700種類以上あります。

  • OpenSea(オープンシー)
  • Uniswap(ユニスワップ)
  • PancakeSwap(パンケーキスワップ)
  • Curve(カーヴ)
  • Decentraland(ディセントラランド)

など

WalletConnectのメリット

WalletConnect(ウォレットコネクト)を利用するおもなメリットは、以下の3つです。

  • デバイスに縛られず接続が可能
  • 操作が簡単
  • マルチチェーンに対応

デバイスに縛られず接続が可能

従来は、PCブラウザ上のDappsにウォレットを接続する場合、ブラウザ拡張機能のウォレットを接続するのが一般的でした。そのため、普段はモバイルウォレットアプリを使っている場合、Dappsを使うためにブラウザ拡張機能対応のウォレットに送金するなどの手間がかかっていました。

しかし、WalletConnectを使えば、QRコードを読み取るだけでDappsとモバイルウォレットアプリを簡単に接続することが可能です。

WalletConnectの登場により、従来のデバイスによるウォレット接続の制約が軽減されました。

操作が簡単

WalletConnectを利用するために専門知識はほとんど必要なく、QRコードを読み取る簡単な操作で安全にウォレットをDappsに接続できます。

普段からブロックチェーンを利用している人だけでなく、Web3.0関連のサービスを初めて使う人でも簡単に利用できるでしょう。

マルチチェーンに対応

WalletConnectは2022年にリリースされたv2.0から、異なるブロックチェーンへ同時接続できるマルチチェーンに対応しています。

それにより、一度Dappsとマルチチェーン対応のウォレットを接続すれば、チェーンごとに接続を切り替える手間を省くことが可能です。

WalletConnectの使い方

WalletConnect(ウォレットコネクト)の実際の使い方をみていきましょう。

今回は、スマホアプリ版MetaMask(メタマスク)と、ブラウザからアクセスできるブロックチェーンゲームTwitFi(ツイートファイ)の接続方法を例に解説していきます。

手順1

TwitFiの公式ページにアクセスします。

手順2

画面右上の「PLAY」をクリックします。

TwitFiを始める TwitFiを始める

手順3

「Connect Wallet」をクリックします。

TwitFiにウォレットを接続する TwitFiにウォレットを接続する

手順4

下図のようにWalletConnectのQRコードが表示されます。このあと、手順5でスマホアプリ版MetaMaskから読み取るため、そのまま表示しておきます。

WalletConnectのQRコード表示

手順5

スマホアプリ版MetaMaskを起動し、トップ画面上部にあるQRコード読み取りアイコンをタップします。

カメラが起動したら、手順4で表示されたWalletConnectのQRコードを読み取ります。

MetaMaskのQRコード起動

手順6

サイトへの接続確認メッセージが表示されるので、確認して「接続」をタップします。

MetaMask接続

手順7

画面下部にMetaMaskとTwitFiの接続が完了した旨が表示されます。

WalletConnectでメタマスクの接続が完了

手順8

接続が完了すると、TwitFiの画面が「Join TwitFi」に切り替わります。

これでMetaMaskとの接続は完了です。

WalletConnect接続完了 WalletConnect接続完了

Dappsの利用がより簡単になる

WalletConnect(ウォレットコネクト)を利用することで、Dappsとモバイルウォレットアプリが簡単に接続できます。また、マルチチェーンにも対応しているため、アプリ内でチェーンを切り替える手間も省くことが可能です。

ウォレット接続が手軽になったことで、初心者の方にとってはDappsを利用するハードルが下がったといえるでしょう。さまざまなDappsがWalletConnectに対応しているので、本記事を参考にぜひ利用してみてください。


Date

作成日

2023.09.01

Update

最終更新

2023.11.24

Myforex編集スタッフー仮想通貨担当ー

2017年に初めてビットコインを購入し、2020年より仮想通貨投資を本格的に開始。国内外のメディアやSNSなどを中心に、日々最新情報を追っている。ビットコインへの投資をメインにしつつ、DeFiを使って資産運用中。

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