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海外FXで取引できる貴金属銘柄は?それぞれの特徴を徹底解説

海外FXで取引できる貴金属銘柄は?それぞれの特徴を徹底解説

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update 2023.06.16 14:46
海外FXで取引できる貴金属銘柄は?それぞれの特徴を徹底解説

update 2023.06.16 14:46

海外FX業者では、貴金属の先物やCFD銘柄も取り扱っており、FX同様にレバレッジをかけた効率的な取引が可能です。一方で、銘柄の種類や取引方法など、初めて貴金属を取引する方には分かりにくい部分もあります。

貴金属銘柄は、FXの通貨ペアとは異なる性質の値動きをするケースも少なくありません。取引を行う際は、貴金属銘柄の特徴を正しく理解しておくことが重要です。この記事では、海外FX業者で取引可能な貴金属銘柄や特徴などを解説します。

海外FXで取引できる貴金属銘柄

貴金属にはいくつか種類がありますが、海外FX業者で取り扱われているのは、以下の4つです。

  • ゴールド
  • シルバー
  • パラジウム
  • プラチナ
貴金属銘柄

貴金属の取引は、基本的にドル建てで行われることが多いので、「XAUUSD(ゴールドドル)」や「XAGUSD(シルバードル)」と表記がされるのが一般的です。その他の通貨建てで取引される場合は、「XAUAUD」「XAUGBP」「XAUEUR」のように表記されます。

基本的に貴金属はそれ自体が価値を持っているため、リスクオフ資産として買われるケースも少なくありません。しかし、銘柄ごとに値動きの特徴が異なるので、貴金属すべてを一緒くたに扱うことはできません。

貴金属の取引方法

貴金属を取引する主な方法として、現物取引とCFD取引の2つが挙げられます。一般的に、海外FX業者で個人トレーダーが取引できるのはCFDです。

CFDとは、現物資産の売買や保有を伴わずに、金融商品の差額を決済する取引のことです。日本語では差金決済取引と訳されています。

point FXはCFDの一種

FXでは外貨(通貨ペア)の売買を行いますが、その取引で投資家は外貨の現物を売買しているわけではありません。あくまでもポジションを建ててから決済するまでの取引であり、差金の確定をもって取引が終了するのは、CFDと全く同じです。その意味では、既にFXの経験を持っている人にとって、CFDは親和性の高いものであり、「外貨以外のさまざまな商品を取引できるFX」という感覚で始められます。

現物取引では現金で金融商品を購入し、一定期間保有した上で売却すると、その差益が投資家の利益となります。一方、CFDでは、現物のやり取りを必要としません。一定の証拠金をFX業者に預けて貴金属を売買し、そこで発生した差額だけを決済します。

CFD取引であれば、現物取引よりも少ない資金で貴金属を取引できます。資金効率よく取引できる点は、CFD取引のメリットといえるでしょう。

貴金属の取引時間

貴金属の取引時間は、海外FX業者や銘柄によって若干のバラつきはありますが、おおむね以下の時間帯です。

曜日 時間
月曜日~金曜日 午前8:00~翌午前7:00

海外FX業者では、貴金属を月曜から金曜まで取引できます。取引時間は日本時間で午前8:00~翌午前7:00頃までです。早朝以外の時間帯であれば、貴金属を取引できます。

平日であれば夜間の取引も可能なので、昼間は働いている方でも貴金属の取引が可能です。ほぼ24時間取引できる点が、貴金属の特徴といえるでしょう。

海外FXにおけるゴールド(XAU/USD)の特徴

貴金属の中でも、最もメジャーな銘柄がゴールドです。ゴールドの特徴として、以下の3つが挙げられます。

  • 経済不安で買われやすい
  • ボラティリティが高い
  • 金利(米国債)と連動する

ゴールドを取引する際は、上記の特徴を理解しておく必要があります。

経済不安で買われやすい

貴金属の利点として、それ自体に価値がある点が挙げられます。株式は、発行した企業が倒産すると価値がなくなってしまいます。しかし、貴金属であれば、価値が消滅する心配もありません。

特にゴールドは、「有事の金」という言葉が表すように、一般的に安全資産とみなされています。有事の金とは世界的な経済不安の際に、資産をゴールドとして保有したい人が増加し、ゴールドの買いが増加することを表した言葉です。

point ゴールドが注目を集める背景

個人の資産運用では、長らくゴールドが注目されることはありませんでした。株式のように価値の増加が期待できるわけでもなく、債券のように固定の金利がつくわけでもないゴールドには、将来的に価格が上昇していくという根拠に乏しかったからです。ところが、世界経済の長期停滞による金利低下が進み、さらにマイナス金利が導入され始めると事情が変わりました。株式の価値増加率や債券金利が低下し、相対的にゴールドのデメリットが少なくなったのです。

実際、2020年3月頃に発生したコロナショックや、2022年3月頃に発生したウクライナショックもゴールドの価格を押し上げる要因になったとされています。

ゴールドは他の貴金属に比べて、工業用途による消費が少なく、現物投資やアクセサリーなどとして使用されることが多いです。世界的な経済不安や、戦争・紛争などの地政学リスクが高まった際には、需要が高まる傾向にあります。

ボラティリティが高い

ゴールドは、非常にボラティリティ(価格変動率)が高い銘柄として知られています。1日にレートが、500pips以上動く場合もあります。

貴金属ゴールドのボラティリティ

ボラティリティの高さはリスクの高い資産であることを意味しますが、その分短い期間で大きな利益を狙える可能性もあります。Myforexのボラティリティ分析ツールを活用すれば、最新のボラティリティを簡単にチェックできます。

ゴールドの埋蔵量は、全世界で45,000~50,000トンと推測されています。将来的にゴールドが枯渇し、長期的には価格が上昇すると考えている人も多いです。

point ゴールドは分散投資で利用される

株式や債券の信頼性とリターンが低下する中で、上下動を繰り返しながらも長期的には価値を上昇させていくゴールドは、「分散投資先」として注目を高めています。これまでゴールドのリターンは株式に劣ってきました。しかし、株式や債券とは値動きの相関が弱いため、分散投資でゴールドを加えた方がポートフォリオとしての安定性・リターン共に高くなることが、過去の実績を用いたシミュレーションで示されています。

金利(米国債)と連動する

ゴールドの価格と米国債金利は、逆相関関係にあります。

好景気で国債の金利が高い時は、ゴールドとして資産を保有するよりも、債券(=米国債)や預金(=米ドル)などで資産を保有していた方が利回りがよくなるので、ゴールドは売られやすくなります。その結果ゴールドの価格は低下します。

反対に、不景気で低金利が続いている場合は、債券や預金よりもゴールドが買われやすくなり、ゴールドの価格は上昇します。米国の経済力を背景に、米国債もゴールドと同様に安全資産とみなされています。しかし、同じ安全資産でも、利回りの違いによってゴールドと国債金利は正反対の動きを見せるのです。

ゴールドを取引できる海外FX業者は?

ゴールドを取り扱っている海外FX業者は多いです。しかし、業者によってスプレッドやレバレッジに差があります。ゴールドを取引するのであれば、自身の取引スタイルに合わせてFX業者を選ぶことが重要です。

ゴールドを取引できる海外FX業者の最大レバレッジと、Myforexのスプレッド比較ツールで測定した平均スプレッドを比較します。

海外FX業者
平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
(スタンダード口座)

3.6pips

1,000倍

(プロ口座)

1.3pips

無制限

(ブレード口座)

1.3pips

500倍

(スタンダード口座)

3.3pips

1,111倍

(スマート口座)

3.1pips

1,000倍

(プロ口座)

1.6pips

100倍

(ILC口座)

2.0pips

200倍

(プロ口座)

2.1pips

500倍

(スタンダード口座)

4.5pips

無制限

(MT4スタンダード口座)

4.5pips

400倍

(スタンダード口座口座)

4.4pips

1,000倍

(アイエスシックスエフエックス)

4.3pips

1,000倍

(プレミアム口座)

3.1pips

250倍

(スタンダード+口座)

3.7pips

1,000倍

(スタンダード口座)

3.7pips

100倍

XMTrading(スタンダード口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
3.6pips 1,000倍

Exness(プロ口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
1.3pips 無制限

Titan FX(ブレード口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
1.3pips 500倍

BigBoss(スタンダード口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
3.3pips 1,111倍

Milton Markets(スマート口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
3.1pips 1,000倍

Traders Trust(プロ口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
1.6pips 100倍

Tradeview(ILC口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
2.0pips 200倍

MYFX Markets(プロ口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
2.1pips 500倍

Land-FX(スタンダード口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
4.5pips 無制限

easyMarkets(MT4スタンダード口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
4.5pips 400倍

GeneTrade(スタンダード口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
4.4pips 1,000倍

IS6FX(スタンダード口座口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
4.3pips 1,000倍

FXDD(プレミアム口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
3.1pips 250倍

FXGT(スタンダード+口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
3.7pips 1,000倍

CryptoGT(スタンダード口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
3.7pips 100倍

各口座タイプによって条件は異なりますが、ここでは代表的な口座タイプについて比較します。ゴールドの平均スプレッドが狭い海外FX業者は、ExnessとTitanFXです。どちらもトレーダーに有利な取引環境を提供している業者として、トレーダーから高く評価されています。

ExnessとLAND-FXでは無制限のレバレッジが適用されます。ただし、どちらの業者もレバレッジは、証拠金額によって変化するため注意が必要です。無制限のレバレッジが適用されるのは、2社とも証拠金額が999ドル以下の場合です。

証拠金額が1,000ドルを超えると、2,000倍のレバレッジが適用されます。加えて、週末や重要イベントの前後など、急激なレートの変化が予想される時間帯には、レバレッジが制限されるので注意しましょう。

exn tfx lan tdt

海外FXにおけるシルバー(XAG/USD)の特徴

シルバーも多くの海外FX業者で採用されている貴金属銘柄です。シルバーの主な特徴として、以下の2つが挙げられます。

  • 世界経済の影響を受けやすい
  • 貴金属の中でもっとも安価

シルバーは工業需要が高く、経済情勢の影響を受けやすい傾向にあります。また、貴金属の中では安価なレートで取引されている点も特徴です。

世界経済の影響を受けやすい

シルバーは、ゴールドと似たような値動きを見せることもありますが、ゴールドよりも世界情勢や経済の影響を受けやすい傾向にあります。シルバーは工業的な需要が高い貴金属です。経済状況に左右されやすく、ゴールドのような安全資産としての性質は薄いといえるでしょう。

シルバー産出国

シルバーの主要産出国[1]

順位 産出量 シェア
1 メキシコ 6,100t 24%
2 中国 3,500t 14%
3 ペルー 3,300t 13%

1位 メキシコ

産出量 6,100t
シェア 24%

2位 中国

産出量 3,500t
シェア 14%

3位 ペルー

産出量 3,300t
シェア 13%

特にシルバーの総生産量の約50%を占めるメキシコ、中国、ペルーの生産・輸出動向、政治動向に影響を受けやすい傾向にあります。また、銀の総需要量の約50%は工業用途です。米国と中国、日本、インドの4ヵ国で、工業需要の約70%を占めています。これら4ヵ国の動向も銀価格に影響を与えます。

貴金属の中でもっとも安価

シルバーの特徴で注目するべきなのは、価格の安さです。2022年11月時点でのXAUUSDのレートが1,700ドル前後であるのに対し、XAGUSDのレートは20ドル前後です。

貴金属シルバードルチャート

シルバーは貴金属の中でもっとも価格が低く、「金銀比価」と呼ばれる数値を用いて、ゴールドと比較されることも多いです。金銀比価は、1オンス当たりのゴールドの価格を、シルバーの価格で割って算出します。

2020年の3月(コロナショック)ごろには金銀比価は120:1になるまで、ゴールドに対するシルバーの価値は下がっていましたが、執筆時点(2022年11月)では80:1前後に落ち着いています。他の貴金属と比較して、少ない資金で取引できる点は、銀の特徴といえるでしょう。

シルバーを取引できる海外FX業者は?

ここまでシルバーの特徴について解説してきました。シルバーを取引することのできる海外FX業者の平均スプレッドと最大レバレッジは以下の通りです。

海外FX業者
平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
(スタンダード口座)

0.4pips

1,000倍

(プロ口座)

0.2pips

無制限

(ブレード口座)

0.2pips

500倍

(スタンダード口座)

0.5pips

1,111倍

(スマート口座)

0.2pips

50倍

(プロ口座)

0.2pips

50倍

(ILC口座)

0.1pips

200倍

(プロ口座)

0.1pips

500倍

(スタンダード口座)

0.4pips

無制限

(MT4スタンダード口座)

0.4pips

400倍

(スタンダード口座)

0.3pips

1,000倍

(スタンダード口座)

0.4pips

1,000倍

(プレミアム口座)

0.5pips

250倍

(スタンダード+口座)

0.3pips

1,000倍

(プレミアム口座)

0.3pips

100倍

XMTrading(スタンダード口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
0.4pips 1,000倍

Exness(プロ口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
0.2pips 無制限

Titan FX(ブレード口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
0.2pips 500倍

BigBoss(スタンダード口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
0.5pips 1,111倍

Milton Markets(スマート口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
0.2pips 50倍

Traders Trust(プロ口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
0.2pips 50倍

Tradeview(ILC口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
0.1pips 200倍

MYFX Markets(プロ口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
0.1pips 500倍

Land-FX(スタンダード口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
0.4pips 無制限

easyMarkets(MT4スタンダード口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
0.4pips 400倍

GeneTrade(スタンダード口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
0.3pips 1,000倍

IS6FX(スタンダード口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
0.4pips 1,000倍

FXDD(プレミアム口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
0.5pips 250倍

FXGT(スタンダード+口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
0.3pips 1,000倍

HFM(プレミアム口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
0.3pips 100倍

シルバーのスプレッドは、全体的にゴールドよりも狭くなる傾向にあります。シルバーのスプレッドが狭い海外FX業者は、TradeviewとMYFX Marketsの2社です。今回比較した業者の中で最もスプレッドが広いFXDDやBigbossと比べると、5倍の差があります。

ゴールドと同様にExnessとLAND-FXでは、シルバーを無制限のレバレッジで取引可能です。スプレッドとレバレッジの両方を重視するのであれば、ExnessやTitan FXを利用するとよいでしょう。

trv myf lan mil

海外FXにおけるパラジウム(XPD/USD)の特徴

パラジウムは、貴金属の中でもPGM(白金族)に分類される金属です。パラジウムという名称に馴染みがない人も多いと思いますが、身近な用途では銀歯の原料として利用されています。パラジウムの主な特徴は、以下の2つです。

  • 産出国の偏り
  • 近年価格が高騰している

パラジウムは、供給量の少なさと需要の高まりから、近年価格が高騰しています。ゴールドに迫るほどレートが上昇したことで、投資対象として注目を集めるようになりました。

産出国の偏り

パラジウムの主要な産出国は、南アフリカとロシアです。南アフリカとロシアだけで、世界全体の産出量の約80%を占めています。

パラジウム産出国

パラジウムの主要産出国[2]

産出国 産出量
ロシア 80t
南アフリカ 74t
カナダ 17t
アメリカ 14t

元々パラジウムは、金や銀と比較して産出量が少なく、高値で取引されています。加えて、最大産出国の1つであるロシアの今後の国際情勢次第では、パラジウムの流通が制限される可能性もあります。

上記のような背景から近年のパラジウム市場は、地政学リスクや流動性リスクを抱えているともいえるでしょう。パラジウムの価格は、南アフリカランドのような資源国通貨のレートに、影響を与えることもあります。

knowledge 資源国通貨とは

資源国通貨とは、鉱物やエネルギーなどの天然資源・農産物などの食料資源などの輸出が、経済の大きな割合を占める国の通貨のことをいいます。代表的な資源国通貨には、豪ドル・ニュージーランドドル・カナダドル・ブラジルレアル・南アフリカランドなどがあります。

近年価格が高騰している

パラジウムの価格は2018年あたりから強い上昇傾向を見せています。特にここ数年でパラジウムの価格は高騰しており、取引する大きなチャンスであったことを表しています。

貴金属パラジウムチャート

パラジウム価格が高騰した背景には、米国とロシアの緊張関係以外にも、発展途上国における排ガス規制の導入があります。

パラジウムは、自動車の排気ガスに含まれる一酸化炭素や窒素酸化物を、取り除く触媒として用いられています。発展途上国向けの自動車のパラジウム需要の高まりも、価格を押し上げる要因になっているのです。

パラジウムを取引できる海外FX業者は?

パラジウムを取り扱っている海外FX業者は、ゴールドやシルバーほど多くはありません。ゴールドやシルバーと比較すると、スプレッドが広めに設定されていることにも注意する必要があります。

パラジウムを取引できる主な海外FX業者と、平均スプレッドは以下の通りです。

海外FX業者
スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
(プロ口座)

165.1pips

100倍

(ブレード口座)

128.4pips

500倍

(プロ口座)

81.3pips

50倍

(ILC口座)

131.6pips

200倍

(MT4スタンダード口座)

260.0pips

40倍

(プレミアム口座)

147.9pips

20倍

Exness(プロ口座)

スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
165.1pips 100倍

Titan FX(ブレード口座)

スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
128.4pips 500倍

Traders Trust(プロ口座)

スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
81.3pips 50倍

Tradeview(ILC口座)

スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
131.6pips 200倍

easyMarkets(MT4スタンダード口座)

スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
260.0pips 40倍

HFM(プレミアム口座)

スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
147.9pips 20倍

上記のFX業者の中で、パラジウムのスプレッドが最も狭い業者はTradersTrustです。スプレッドが最も広いeasy Marketsと比較すると、3倍以上の差があります。

一方で、TradersTrustのレバレッジは他の海外FX業者と比較すると低めに設定されています。レバレッジを利かせながらパラジウムを取引したい方は、2番目にスプレッドが狭いTitanFXを利用した方がよいでしょう。

tdt tfx trv hot

海外FXにおけるプラチナ(XPT/USD)の特徴

プラチナもパラジウムと同じくPGM(白金族)に分類される貴金属です。プラチナを取引する上で覚えておいた方がよい特徴は以下の3つです。

  • 南アフリカだけで全体の70%を算出
  • 自動車・脱炭素と関連する工業分野での需要が高い
  • 世界経済に影響を受けやすい

プラチナも工業用途の需要が高く、経済の影響を受けやすい傾向にあります。

南アフリカだけで全体の70%を産出

プラチナの産出量は、南アフリカ共和国だけで全体の産出量の約70%を占めています。プラチナの総産出量は少なく、パラジウムよりも希少性が高い貴金属です。

プラチナ産出国

プラチナの主要産出国[3]

産出国 産出量
南アフリカ 130t
ロシア 19t
ジンバブエ 15t
カナダ 6t

南アフリカの経済状況によっては、プラチナの流通が著しく制限される可能性があります。過去には、南アフリカの鉱山会社の電力不足やストライキによる操業停止が、プラチナの価格に影響を与えたこともあります。

自動車・脱炭素と関連する工業分野での需要が高い

アクセサリーとしての印象が強いプラチナですが、実際には工業的な需要も高くなっています。プラチナもパラジウムと同様に、自動車の触媒として利用され、生産量の約35%が自動車産業で消費されています。

昨今、脱炭素社会の実現のために、あらゆる産業で温室効果ガスの削減が検討されています。プラチナは、燃料電池車や水素生成装置を製造するための重要素材です。そのため、将来的に需要が高まる可能性もあります。

消費国の景気の影響を受けやすい

プラチナの主な消費国・地域は、北米と欧州、日本、中国です。プラチナは、工業的な需要が期待されている分、コロナショックなどの消費者行動や経済状況に影響する出来事には、マイナスに反応する傾向があります。

最近では、新型コロナウイルスの影響による自動車生産の減少を受けて、プラチナの需要が低下し、価格も低迷気味です。この点は、経済状況に影響を受けにくいゴールドとは異なる特徴といえるでしょう。

貴金属プラチナチャート

一方で、長期的にはコロナの収束や自動車産業での需要の増加が見込まれています。将来的にプラチナの価格は上昇していく可能性があるため、市場の動向に注目する必要があるでしょう。

プラチナを取引できる海外FX業者は?

プラチナを扱っている海外FX業者を比較します。プラチナのスプレッドは、パラジウムよりは狭いものの、ゴールド・シルバーと比較すると広くなる傾向にあります。プラチナを取引できる主な海外FX業者の平均スプレッドと最大レバレッジは以下の通りです。

海外FX業者
スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
(プロ口座)

45.5pips

100倍

(ブレード口座)

28.8pips

500倍

(プロ口座)

28.9pips

50倍

(ILC口座)

33.9pips

200倍

(MT4スタンダード口座)

50.0pips

80倍

(プレミアム口座)

36.9pips

250倍

(プレミアム口座)

80.2pips

変動制

(ロースプレッド口座)

28.1pips

500倍

(スタンダード口座)

25.6pips

100倍

Exness(プロ口座)

スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
45.5pips 100倍

Titan FX(ブレード口座)

スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
28.8pips 500倍

Traders Trust(プロ口座)

スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
28.9pips 50倍

Tradeview(ILC口座)

スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
33.9pips 200倍

easyMarkets(MT4スタンダード口座)

スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
50.0pips 80倍

FXDD(プレミアム口座)

スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
36.9pips 250倍

HFM(プレミアム口座)

スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
80.2pips 変動制

ThreeTrader(ロースプレッド口座)

スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
28.1pips 500倍

FOCUSMARKETS(スタンダード口座)

スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
25.6pips 100倍

プラチナのスプレッドが最も狭い海外FX業者はFOCUSMARKETSです。上記のブローカーの中で最もスプレッドが広いHFMと比較すると、FOCUSMARKETSのスプレッドは3分の1程度です。2番目にプラチナのスプレッドが狭い業者は、ThreeTraderとなっています。

プラチナのレバレッジが高い海外FX業者は、TitanFXとThreeTradeの2社で最大レバレッジは500倍です。加えて、どちらの業者もクイック口座開設に対応しているので、すぐに取引を始められます。

point クイック口座開設とは

必要書類提出前に取引を開始できる仕組みのことです。必要書類をすぐに準備できない場合でも、すぐに取引を開始できるため、チャンスを逃さないで済みます。出金までに必要書類を準備すればいいので、時間に余裕を持てることがメリットです。Titan FX(タイタンエフエックス)やBigBoss(ビッグボス)、Exness(エクスネス)、Land-FX(ランドエフエックス)などで導入されています。

tfx threetrader focusmarkets
tfx threetrader focusmarkets

貴金属市場の特徴を理解することが重要

一般的に、海外FX業者で扱われている貴金属銘柄は、ゴールドとシルバー、パラジウム、プラチナの4種類です。同じ貴金属でも、価格に影響を与える要因はそれぞれ異なります。貴金属取引で利益を上げるには、各銘柄の特徴をしっかり理解しておくことが重要です。

ゴールドは安全資産とみなされており、景気後退懸念や情勢不安が高まると、買われる傾向にあります。一方、シルバーやパラジウム、プラチナは、工業的な需要が高く、経済動向の影響を受けやすい傾向にあります。

また、貴金属の取引条件はFX業者ごとに違いがあります。特にパラジウムとプラチナは、ゴールド・シルバーよりもスプレッドが広いため、利用する業者によって取引コストが大きく変化します。スプレッドやレバレッジなどの取引条件をしっかり確認した上で、利用する海外FX業者を検討しましょう。


Date

作成日

2023.02.28

Update

最終更新

2023.06.16

Myforex編集スタッフーFX担当ー

短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。

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海外FX業者のBigBossが入金ボーナスの提供を開始します。今回のボーナスプログラムでは累積入金額によって付与率が変化し、最大1万3,700ドルが付与されます。入金ボーナスの付与条件や対象、注意点などをまとめました。
update2024.04.22 20:30

ThreeTraderが3周年を記念したキャンペーンを開催!

海外FX業者のThreeTraderが、3周年を記念したキャンペーンの第一弾を開催しています。キャンペーン期間中に本人確認審査を完了、または初回入金を行うと合計20ドルのキャッシュバックを受け取れます。
update2024.04.19 21:00

Bybitの新ローンチパッドに仮想通貨PBUXが登場!参加方法やPlaybuxの独自トークンについて解説

Bybitのローンチパッドに仮想通貨PBUXが登場します。PBUXは、エンターテインメントWeb3.0プラットフォーム「Playbux」の独自トークンです。計測開始日時は2024年4月18日午前9時からです。
update2024.04.18 21:00

XS.comが賞金総額100万円超のデモトレード大会「Lucky Contest」を開催!

海外FX業者のXS.comが、2024年4月29日よりデモトレード大会「Lucky Contest」を開催します。上位5名には総額100万円の賞金が贈られ、上位入賞を逃した方にも抽選で賞金が当たります。参加には事前のエントリーが必要です。
update2024.04.17 20:00

仮想通貨OMNIの将来性は?ロールアップを統合するレイヤー1ブロックチェーンについて解説

仮想通貨OMNIは、イーサリアムのロールアップを統合するブロックチェーン、Omni Networkのネイティブトークンです。Omni Networkを使用すると、イーサリアムの流動性とユーザーにアクセスできるグローバルアプリケーションを構築できます。
update2024.04.16 21:00

メタマスクにリップル(XRP)は送金できる?メタマスクの対応ブロックチェーンについて解説

メタマスク(MetaMask)は、複数の仮想通貨(暗号資産)を管理できる人気の高い仮想通貨ウォレットですが、メタマスクにリップル(XRP)は送金できるのでしょうか。
update2024.04.16 20:00

仮想通貨SUI(スイ)に対応したウォレットの作り方|ウォレットの種類や機能も解説

Mysten Labsが開発するレイヤー1ブロックチェーン「Sui Network」上では、さまざまなWeb3アプリが開発・提供されています。アプリを利用する際に必要となるのが、SUIウォレットです。主なSUIウォレットの種類や機能、作り方、SUIウォレットのリスクなどを解説します。
update2024.04.12 20:00
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