Select Language

海外FXで取引できる貴金属銘柄は?それぞれの特徴を徹底解説

海外FXで取引できる貴金属銘柄は?それぞれの特徴を徹底解説

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2025.01.17 15:16
海外FXで取引できる貴金属銘柄は?それぞれの特徴を徹底解説

update 2025.01.17 15:16

海外FX業者では、貴金属の先物やCFD銘柄も取り扱っており、FX同様にレバレッジをかけた効率的な取引が可能です。一方で、銘柄の種類や取引方法など、初めて貴金属を取引する方には分かりにくい部分もあります。

貴金属銘柄は、FXの通貨ペアとは異なる性質の値動きをするケースも少なくありません。取引を行う際は、貴金属銘柄の特徴を正しく理解しておくことが重要です。この記事では、海外FX業者で取引可能な貴金属銘柄や特徴などを解説します。

海外FXで取引できる貴金属銘柄

貴金属にはいくつか種類がありますが、海外FX業者で取り扱われているのは、以下の4つです。

  • ゴールド
  • シルバー
  • パラジウム
  • プラチナ
貴金属銘柄

貴金属の取引は、基本的にドル建てで行われることが多いので、「XAUUSD(ゴールドドル)」や「XAGUSD(シルバードル)」と表記がされるのが一般的です。その他の通貨建てで取引される場合は、「XAUAUD」「XAUGBP」「XAUEUR」のように表記されます。

基本的に貴金属はそれ自体が価値を持っているため、リスクオフ資産として買われるケースも少なくありません。しかし、銘柄ごとに値動きの特徴が異なるので、貴金属すべてを一緒くたに扱うことはできません。

貴金属の取引方法

貴金属を取引する主な方法として、現物取引とCFD取引の2つが挙げられます。一般的に、海外FX業者で個人トレーダーが取引できるのはCFDです。

CFDとは、現物資産の売買や保有を伴わずに、金融商品の差額を決済する取引のことです。日本語では差金決済取引と訳されています。

point FXはCFDの一種

FXでは外貨(通貨ペア)の売買を行いますが、その取引で投資家は外貨の現物を売買しているわけではありません。あくまでもポジションを建ててから決済するまでの取引であり、差金の確定をもって取引が終了するのは、CFDと全く同じです。その意味では、既にFXの経験を持っている人にとって、CFDは親和性の高いものであり、「外貨以外のさまざまな商品を取引できるFX」という感覚で始められます。

現物取引では現金で金融商品を購入し、一定期間保有した上で売却すると、その差益が投資家の利益となります。一方、CFDでは、現物のやり取りを必要としません。一定の証拠金をFX業者に預けて貴金属を売買し、そこで発生した差額だけを決済します。

CFD取引であれば、現物取引よりも少ない資金で貴金属を取引できます。資金効率よく取引できる点は、CFD取引のメリットといえるでしょう。

貴金属の取引時間

貴金属の取引時間は、海外FX業者や銘柄によって若干のバラつきはありますが、おおむね以下の時間帯です。

曜日 月曜日~金曜日
時間 午前8:00~翌午前7:00

海外FX業者では、貴金属を月曜から金曜まで取引できます。取引時間は日本時間で午前8:00~翌午前7:00頃までです。早朝以外の時間帯であれば、貴金属を取引できます。

平日であれば夜間の取引も可能なので、昼間は働いている方でも貴金属の取引が可能です。ほぼ24時間取引できる点が、貴金属の特徴といえるでしょう。

海外FXにおけるゴールド(XAU/USD)の特徴

貴金属の中でも、最もメジャーな銘柄がゴールドです。ゴールドの特徴として、以下の3つが挙げられます。

  • 経済不安で買われやすい
  • ボラティリティが高い
  • 金利(米国債)と連動する

ゴールドを取引する際は、上記の特徴を理解しておく必要があります。

経済不安で買われやすい

貴金属の利点として、それ自体に価値がある点が挙げられます。株式は、発行した企業が倒産すると価値がなくなってしまいます。しかし、貴金属であれば、価値が消滅する心配もありません。

特にゴールドは、「有事の金」という言葉が表すように、一般的に安全資産とみなされています。有事の金とは世界的な経済不安の際に、資産をゴールドとして保有したい人が増加し、ゴールドの買いが増加することを表した言葉です。

point ゴールドが注目を集める背景

個人の資産運用では、長らくゴールドが注目されることはありませんでした。株式のように価値の増加が期待できるわけでもなく、債券のように固定の金利がつくわけでもないゴールドには、将来的に価格が上昇していくという根拠に乏しかったからです。ところが、世界経済の長期停滞による金利低下が進み、さらにマイナス金利が導入され始めると事情が変わりました。株式の価値増加率や債券金利が低下し、相対的にゴールドのデメリットが少なくなったのです。

実際、2020年3月頃に発生したコロナショックや、2022年3月頃に発生したウクライナショックもゴールドの価格を押し上げる要因になったとされています。

ゴールドは他の貴金属に比べて、工業用途による消費が少なく、現物投資やアクセサリーなどとして使用されることが多いです。世界的な経済不安や、戦争・紛争などの地政学リスクが高まった際には、需要が高まる傾向にあります。

2022年以降、世界的にインフレが進行したことで、実物資産であるゴールドの価値が相対的に高まりました。2022年9月に1オンス1,600ドル台前半だった価格は2024年10月には1オンス2,600ドル台まで高騰しました。また、円建てのゴールドは近年の円安の影響を強く受け、2022年10月に1オンス24万6,000円台だった価格は2024年10月には1オンス42万円台をつけています。

ボラティリティが高い

ゴールドは、非常にボラティリティ(価格変動率)が高い銘柄として知られています。1日にレートが、500pips以上動く場合もあります。

貴金属ゴールドのボラティリティ

ボラティリティの高さはリスクの高い資産であることを意味しますが、その分短い期間で大きな利益を狙える可能性もあります。Myforexのボラティリティ分析ツールを活用すれば、最新のボラティリティを簡単にチェックできます。

参照:ボラティリティ分析(価格変動)

ゴールドの埋蔵量は、全世界で59,000トンと発表(2023年時点)されています。将来的にゴールドが枯渇し、長期的には価格が上昇すると考えている人も多いです。

point ゴールドは分散投資で利用される

株式や債券の信頼性とリターンが低下する中で、上下動を繰り返しながらも長期的には価値を上昇させていくゴールドは、「分散投資先」として注目を高めています。これまでゴールドのリターンは株式に劣ってきました。しかし、株式や債券とは値動きの相関が弱いため、分散投資でゴールドを加えた方がポートフォリオとしての安定性・リターン共に高くなることが、過去の実績を用いたシミュレーションで示されています。

金利(米国債)と連動する

ゴールドの価格と米国債金利は、逆相関関係にあります。

好景気で国債の金利が高い時は、ゴールドとして資産を保有するよりも、債券(=米国債)や預金(=米ドル)などで資産を保有していた方が利回りがよくなるので、ゴールドは売られやすくなります。その結果ゴールドの価格は低下します。

貴金属ゴールドのボラティリティ

反対に、不景気で低金利が続いている場合は、債券や預金よりもゴールドが買われやすくなり、ゴールドの価格は上昇します。米国の経済力を背景に、米国債もゴールドと同様に安全資産とみなされています。しかし、同じ安全資産でも、利回りの違いによってゴールドと国債金利は正反対の動きを見せるのです。

ゴールドを取引できる海外FX業者は?

ゴールドを取り扱っている海外FX業者は多いです。しかし、業者によってスプレッドやレバレッジに差があります。ゴールドを取引するのであれば、自身の取引スタイルに合わせてFX業者を選ぶことが重要です。

ゴールドを取引できる海外FX業者の最大レバレッジと、平均スプレッドを比較します。

海外FX業者
平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
(スタンダード口座)

4.0pips

1,000倍

(プロ口座)

1.0pips

無制限

(ブレード口座)

5.0pips

500倍

(デラックス口座)

4.6pips

2,222倍

(スマート口座)

3.9pips

1,000倍

(RAW ECN口座)

1.3pips

1,000倍

(プロ口座)

3.1pips

500倍

(エリート口座)

1.2pips

2,000倍

(MT4スタンダード口座)

4.5pips

400倍

(エリート口座)

1.1pips

1,000倍

(プレミアム口座)

2.8pips

2,000倍

(スタンダード+口座)

3.5pips

1,000倍

(RAWゼロ口座)

1.0pips

1,000倍

(Elite口座)

1.5pips

500倍

XMTrading(スタンダード口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
4.0pips 1,000倍

Exness(プロ口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
1.0pips 無制限

Titan FX(ブレード口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
5.0pips 500倍

BigBoss(デラックス口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
4.6pips 2,222倍

Milton Markets(スマート口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
3.9pips 1,000倍

Vantagetrading(RAW ECN口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
1.3pips 1,000倍

MYFX Markets(プロ口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
3.1pips 500倍

XS.com(エリート口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
1.2pips 2,000倍

easy Markets(MT4スタンダード口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
4.5pips 400倍

Axi(エリート口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
1.1pips 1,000倍

HFM(プレミアム口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
2.8pips 2,000倍

FXGT(スタンダード+口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
3.5pips 1,000倍

ThreeTrader(RAWゼロ口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
1.0pips 1,000倍

FXON(Elite口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
1.5pips 500倍

各口座タイプによって条件は異なりますが、ここでは代表的な口座タイプについて比較します。ゴールドの平均スプレッドが狭い海外FX業者は、ThreeTraderExnessです。どちらもトレーダーに有利な取引環境を提供している業者として、トレーダーから高く評価されています。

ゴールドのスプレッドを比較

Exnessでは無制限のレバレッジが適用されます。ただし、どちらの業者もレバレッジは、証拠金額によって変化するため注意が必要です。無制限のレバレッジが適用されるのは、2社とも証拠金額が999ドル以下の場合です。

証拠金額が1,000ドルを超えると、2,000倍のレバレッジが適用されます。加えて、週末や重要イベントの前後など、急激なレートの変化が予想される時間帯には、レバレッジが制限されるので注意しましょう。

exn tfx threetrader
xem exn tfx

海外FXにおけるシルバー(XAG/USD)の特徴

シルバーも多くの海外FX業者で採用されている貴金属銘柄です。シルバーの主な特徴として、以下の2つが挙げられます。

  • 世界経済の影響を受けやすい
  • 貴金属の中でもっとも安価

シルバーは工業需要が高く、経済情勢の影響を受けやすい傾向にあります。また、貴金属の中では安価なレートで取引されている点も特徴です。

世界経済の影響を受けやすい

シルバーは、ゴールドと似たような値動きを見せることもありますが、ゴールドよりも世界情勢や経済の影響を受けやすい傾向にあります。シルバーは工業的な需要が高い貴金属です。経済状況に左右されやすく、ゴールドのような安全資産としての性質は薄いといえるでしょう。

シルバー産出国

特にシルバーの総生産量の約50%を占めるメキシコ、中国、ペルーの生産・輸出動向、政治動向に影響を受けやすい傾向にあります。

順位 産出量 シェア
1 メキシコ 6,290t 24%
2 中国 3,399t 13%
3 ペルー 3,331t 13%

1位 メキシコ

産出量 6,290t
シェア 24%

2位 中国

産出量 3,399t
シェア 13%

3位 ペルー

産出量 3,331t
シェア 13%

また、銀の総需要量の約50%は工業用途です。米国と中国、日本、インドの4ヵ国で、工業需要の約70%を占めています。これら4ヵ国の動向も銀価格に影響を与えます。

貴金属の中でもっとも安価

シルバーの特徴で注目するべきは、価格の安さです。2025年1月時点でのXAUUSDのレートが2,600ドル前後であるのに対し、XAGUSDのレートは30ドル前後です。

シルバードルチャート

シルバーは貴金属の中でもっとも価格が低く、「金銀比価」と呼ばれる数値を用いて、ゴールドと比較されることも多いです。金銀比価は、以下の計算式により計算します。


1オンス当たりのゴールドの価格÷シルバーの価格=金銀比価

2020年の3月(コロナショック)ごろには金銀比価は120:1になるまで、ゴールドに対するシルバーの価値は下がっていましたが、執筆時点(2025年1月)では87:1前後に落ち着いています。他の貴金属と比較して、少ない資金で取引できる点は、銀の特徴といえるでしょう。

シルバーを取引できる海外FX業者は?

ここまでシルバーの特徴について解説してきました。シルバーを取引することのできる海外FX業者の平均スプレッドと最大レバレッジは以下の通りです。

海外FX業者
平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
(スタンダード口座)

0.4pips

1,000倍

(プロ口座)

0.3pips

無制限

(ブレード口座)

0.2pips

500倍

(デラックス口座)

0.4pips

2,222倍

(スマート口座)

0.2pips

50倍

(RAW ECN口座)

0.3pips

1,000倍

(プロ口座)

0.3pips

500倍

(エリート口座)

0.3pips

200倍

(MT4スタンダード口座)

0.4pips

400倍

(エリート口座)

0.1pips

1,000倍

(プレミアム口座)

0.4pips

2,000倍

(スタンダード+口座)

0.3pips

1,000倍

(RAWゼロ口座)

0.1pips

200倍

(Elite口座)

1.9pips

500倍

XMTrading(スタンダード口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
0.4pips 1,000倍

Exness(プロ口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
0.3pips 無制限

Titan FX(ブレード口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
0.2pips 500倍

BigBoss(デラックス口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
0.4pips 2,222倍

Milton Markets(スマート口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
0.2pips 50倍

Vantagetrading(RAW ECN口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
0.3pips 500倍

MYFX Markets(プロ口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
0.3pips 500倍

XS.com(エリート口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
0.3pips 200倍

easy Markets(MT4スタンダード口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
0.4pips 400倍

Axi(エリート口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
0.1pips 1,000倍

HFM(プレミアム口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
0.4pips 2,000倍

FXGT(スタンダード+口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
0.3pips 1,000倍

ThreeTrader(RAWゼロ口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
0.1pips 200倍

FXON(Elite口座)

平均スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
1.9pips 500倍

シルバーのスプレッドは、全体的にゴールドよりも狭くなる傾向にあります。シルバーのスプレッドが狭い海外FX業者は、AxiThreeTraderの2社です。今回比較した業者の中で最もスプレッドが広いFXONと比べると、19倍の差があります。

シルバーのスプレッドを比較

ゴールドと同様にExnessでは、シルバーを無制限のレバレッジで取引可能です。スプレッドとレバレッジの両方を重視するのであれば、Exnessを利用するとよいでしょう。

exn tfx threetrader
exn tfx threetrader

海外FXにおけるパラジウム(XPD/USD)の特徴

パラジウムは、貴金属の中でもPGM(白金族)に分類される金属です。パラジウムという名称に馴染みがない人も多いと思いますが、身近な用途では銀歯の原料として利用されています。パラジウムの主な特徴は、以下の2つです。

  • 産出国の偏り
  • 近年は価格が下落傾向

パラジウムは、供給量の少なさと需要の高まりから、2022年前半までは価格が高騰していましたが、2025時点では下落傾向にあります。

産出国の偏り

パラジウムの主要な産出国は、南アフリカとロシアです。南アフリカとロシアだけで、世界全体の産出量の約80%を占めています。

パラジウム産出国

元々パラジウムは、金や銀と比較して産出量が少なく、高値で取引されています。加えて、最大産出国の1つであるロシアの今後の国際情勢次第では、パラジウムの流通が制限される可能性もあります。

上記のような背景から近年のパラジウム市場は、地政学リスクや流動性リスクを抱えているともいえるでしょう。

産出国 産出量
ロシア 92t
南アフリカ 71t
カナダ 16t
ジンバブエ 15t
アメリカ 9.8t

パラジウムの価格は、南アフリカランドのような資源国通貨のレートに、影響を与えることもあります。

knowledge 資源国通貨とは

資源国通貨とは、鉱物やエネルギーなどの天然資源・農産物などの食料資源などの輸出が、経済の大きな割合を占める国の通貨のことをいいます。代表的な資源国通貨には、豪ドル・ニュージーランドドル・カナダドル・ブラジルレアル・南アフリカランドなどがあります。

近年は価格が下落傾向

先述のとおり、パラジウムの価格は2022年前半までは大きく上昇していました。しかし、自動車産業において、電気自動車(EV)の普及が進む中で、パラジウムの使用が減少しています。加えて、自動車メーカーがコスト削減のためにパラジウムより安価なプラチナへの代替を進めたことも下落に拍車をかけました。

さらに2024年になってからは、中国や米国の景気懸念もあり、2025年1月の時点では、2022年前半の半分以下まで値下がりしています。

貴金属パラジウムチャート

パラジウムを取引できる海外FX業者は?

パラジウムを取り扱っている海外FX業者は、ゴールドやシルバーほど多くはありません。ゴールドやシルバーと比較すると、スプレッドが広めに設定されていることにも注意する必要があります。

パラジウムを取引できる主な海外FX業者と、平均スプレッドは以下の通りです。

海外FX業者
スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
(プロ口座)

89.6pips

100倍

(ブレード口座)

16.9pips

500倍

(エリート口座)

24.4pips

100倍

(RAW ECN口座)

34.8pips

20倍

(MT4スタンダード口座)

260.0pips

40倍

(プレミアム口座)

37.0pips

20倍

(Elite口座)

25.3pips

500倍

Exness(プロ口座)

スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
89.6pips 100倍

Titan FX(ブレード口座)

スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
16.9pips 500倍

XS.com(エリート口座)

スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
24.4pips 100倍

Vantagetrading(RAW ECN口座)

スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
34.8pips 20倍

easyMarkets(MT4スタンダード口座)

スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
260.0pips 40倍

HFM(プレミアム口座)

スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
37.0pips 20倍

FXON(Elite口座)

スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
25.3pips 500倍

上記のFX業者の中で、パラジウムのスプレッドが最も狭い業者はTitan FXです。スプレッドが最も広いeasy Marketsと比較すると、15倍以上の差があります。

パラジウムのスプレッドを比較

また、レバレッジが高い業者はTitanFXやFXONの500倍です。レバレッジを利かせながらパラジウムを取引したい方は、TitanFXやFXONを利用した方がよいでしょう。

xs tfx vantagefx
xs tfx vantagefx

海外FXにおけるプラチナ(XPT/USD)の特徴

プラチナもパラジウムと同じくPGM(白金族)に分類される貴金属です。プラチナを取引する上で覚えておいた方がよい特徴は以下の3つです。

  • 南アフリカだけで全体の70%を算出
  • 自動車・脱炭素と関連する工業分野での需要が高い
  • 世界経済に影響を受けやすい

プラチナも工業用途の需要が高く、経済の影響を受けやすい傾向にあります。

南アフリカだけで全体の70%を産出

プラチナの産出量は、南アフリカ共和国だけで全体の産出量の約70%を占めています。プラチナの総産出量は少なく、パラジウムよりも希少性が高い貴金属です。

プラチナ産出国
産出国 産出量
南アフリカ 120t
ロシア 23t
ジンバブエ 19t
カナダ 5.5t

南アフリカの経済状況によっては、プラチナの流通が著しく制限される可能性があります。過去には、南アフリカの鉱山会社の電力不足やストライキによる操業停止が、プラチナの価格に影響を与えたこともあります。

自動車・脱炭素と関連する工業分野での需要が高い

アクセサリーとしての印象が強いプラチナですが、実際には工業的な需要も高くなっています。プラチナもパラジウムと同様に、自動車の触媒として利用され、生産量の約32%が自動車産業で消費されています。

昨今、脱炭素社会の実現のために、あらゆる産業で温室効果ガスの削減が検討されています。プラチナは、燃料電池車や水素生成装置を製造するための重要素材です。そのため、将来的に需要が高まる可能性もあります。

消費国の景気の影響を受けやすい

プラチナの主な消費国・地域は、北米と欧州、日本、中国です。プラチナは、工業的な需要が期待されている分、コロナショックなどの消費者行動や経済状況に影響する出来事には、マイナスに反応する傾向があります。

新型コロナウイルス発生時は、自動車生産の減少を受けてプラチナの需要が低下し、価格も低迷しました。この点は、経済状況に影響を受けにくいゴールドとは異なる特徴といえるでしょう。

貴金属プラチナチャート

一方で、コロナの収束や自動車産業での需要の増加により2023年にかけて上昇しました。2025年以降の見通しとしては、水素エネルギーでの利用拡大や中国経済の景気が回復すれば上昇する可能性があります。

プラチナを取引できる海外FX業者は?

プラチナを扱っている海外FX業者を比較します。プラチナのスプレッドは、パラジウムよりは狭いものの、ゴールド・シルバーと比較すると広くなる傾向にあります。プラチナを取引できる主な海外FX業者の平均スプレッドと最大レバレッジは以下の通りです。

海外FX業者
スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
(プロ口座)

37.9pips

100倍

(ブレード口座)

8.1pips

500倍

(エリート口座)

10.4pips

100倍

(RAW ECN口座)

55.8pips

20倍

(MT4スタンダード口座)

50.0pips

80倍

(プレミアム口座)

61.0pips

変動制

(RAW ゼロ口座)

8.4pips

200倍

(Elite口座)

10.4pips

500倍

Exness(プロ口座)

スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
37.9pips 100倍

Titan FX(ブレード口座)

スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
8.1pips 500倍

XS.com(エリート口座)

スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
10.4pips 100倍

Vantagetrading(RAW ECN口座)

スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
55.8pips 20倍

easy Markets(MT4スタンダード口座)

スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
50.0pips 80倍

HFM(プレミアム口座)

スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
61.0pips 変動制

ThreeTrader(RAW ゼロ口座)

スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
8.4pips 200倍

FXON(Elite口座)

スプレッド
(手数料込み)
最大レバレッジ
10.4pips 500倍

プラチナのスプレッドが最も狭い海外FX業者はTitan FXです。上記のブローカーの中で最もスプレッドが広いVantage Tradingと比較すると、スプレッドは7分の1程度です。なお、2番目にプラチナのスプレッドが狭い業者は、ThreeTraderとなっています。

プラチナのスプレッドを比較

プラチナのレバレッジが高い海外FX業者は、TitanFXとFXONの2社で最大レバレッジは500倍です。TitanFXについては、クイック口座開設に対応しているので、すぐに取引を始められます。

point クイック口座開設とは

必要書類提出前に取引を開始できる仕組みのことです。必要書類をすぐに準備できない場合でも、すぐに取引を開始できるため、チャンスを逃さないで済みます。出金までに必要書類を準備すればいいので、時間に余裕を持てることがメリットです。Titan FX(タイタンエフエックス)やBigBoss(ビッグボス)、Exness(エクスネス)、などで導入されています。

tfx threetrader
tfx threetrader

貴金属市場の特徴を理解することが重要

一般的に、海外FX業者で扱われている貴金属銘柄は、ゴールドとシルバー、パラジウム、プラチナの4種類です。同じ貴金属でも、価格に影響を与える要因はそれぞれ異なります。貴金属取引で利益を上げるには、各銘柄の特徴をしっかり理解しておくことが重要です。

ゴールドは安全資産とみなされており、景気後退懸念や情勢不安が高まると、買われる傾向にあります。一方、シルバーやパラジウム、プラチナは、工業的な需要が高く、経済動向の影響を受けやすい傾向にあります。

また、貴金属の取引条件はFX業者ごとに違いがあります。特にパラジウムとプラチナは、ゴールド・シルバーよりもスプレッドが広いため、利用する業者によって取引コストが大きく変化します。スプレッドやレバレッジなどの取引条件をしっかり確認した上で、利用する海外FX業者を検討しましょう。


Date

作成日

2023.02.28

Update

最終更新

2025.01.17

Myforex編集スタッフーFX担当ー

短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨SOLVの将来性は?ビットコインのステーキングプロトコルSolv Protocolを解説

仮想通貨(暗号資産)SOLVは、ビットコイン(BTC)のステーキングプロトコル「Solv Protocol」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨SOLVの特徴やSNSでの評判、将来性、トークンの使い道などを解説します。
update2025.01.10 19:30

【無料ツールも】MT4/MT5で複数チャートを同期スクロールし、分析を劇的に変える方法!

MT4/MT5ではインディケータを使うことで複数チャートを同期してスクロールできます。この記事ではMT4/MT5の複数チャートを同期してスクロールできるインディケータについて、実際に使ってみた感想も交えながら紹介していきます。
update2024.11.07 19:00

bitbankからBybitに送金してみた!トラベルルールの対応状況も解説

Myforex編集部では、bitbank(ビットバンク)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.11.28 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00

初心者でも安心!MT4ストラテジーテスターの使い方完全ガイド ~EA活用とバックテストで一歩先のトレードへ~

MT4でEAを使って自動売買をするならストラテジーテスターにより利益が出るかテストが必要です。本記事では、ストラテジーテスターの実践的な使い方や疑問を感じやすいポイントを解説します。
update2025.01.10 19:00

XMTradingがおみくじプロモ2025を実施!総額1,000万円越えのキャンペーン

海外FX業者XMTradingは、1月2日~1月31日までの期間限定で「おみくじプロモ2025」を実施すると発表しました。賞金総額は1,000万円以上であり、抽選で100名に最大75万円の現金がキャッシュバックされます。
update2025.01.06 19:00

XMTradingがお年玉プロモーションを実施

海外FX業者XMTradingは、2024年12月3日〜12月31日までの期間限定で、お年玉プロモーションを実施すると発表しました。200ドル相当を入金して、2ロット以上取引すると抽選に参加できます。
update2024.12.03 19:00

MT4/MT5でも日本時間を簡単に表示できる!日本との時差については図解で理解しておこう

MT4/MT5では通常、表示される時間が日本時間から6時間ほどずれています。頭の中で「表示される時間 + 6時間」などと計算すれば、日本時間に変換可能です。しかし慣れないうちは少し不便なので、日本時間を表示させる外部ツールも活用されています。
update2024.11.27 19:30

このローソク足あと何秒!?残り時間を表示するMT4/MT5のインディケータを比較

MT4やMT5でトレードする際、インディケータを使えばローソク足が確定するまでの残り時間を表示できます。アラート機能付きや残り時間以外の情報も表示するインディケータもあります。本記事では、MT4・MT5にローソク足の残り時間を表示するインディケータを紹介します。
update2024.12.12 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル