作成日
:2022.05.13
2022.07.15 17:29
為替と仮想通貨を融合したハイブリッド取引所として注目されている海外FX業者FXGT(エフエックスジーティー)は2022年4月29日、プロ(PRO)口座、ECN口座を対象にゴールド(金)のスプレッドを縮小したと発表しました。
FXGTが提供しているボーナスキャンペーンの対象外となっているプロ口座・ECN口座ですが、取引環境を重視するユーザーにとってはうれしいアップデートです。
最近、FXGTはボーナスキャンペーンを短期間に設定する傾向がある一方、プロ口座の新設やECN口座のアップデートなど、取引経験があるユーザー向けのサービス改善に重点を置いています。
FXGT(エフエックスジーティー)の発表によると、最小スプレッドがプロ口座で15ポイント(0.15ドル)、ECN口座で10ポイント(0.1ドル)まで引き下げられるということです。しかし、あくまで最小スプレッドであり、平均スプレッドはそれよりやや高くなっています。
そこで、Myforexでは、執筆時点(2022年5月11日)におけるスプレッド推移を調査しました。
口座タイプ | スプレッド |
---|---|
プロ口座 | 15ポイント〜20ポイント |
ECN口座 | 20ポイント〜30ポイント (手数料往復5ドル含む) |
プロ口座では、最小スプレッドとして公表された15ポイントが確認できるタイミングが多かったのですが、ECN口座では、10ポイントのスプレッドはほとんど確認できませんでした。
しかし、Myforexのリアルタイムスプレッド比較ツールで確認すると、平均的なスプレッドは低下していることが分かります(手数料往復5ドルを含めたスプレッド)。
2022年4月に新設されたプロ口座は、取引手数料が無料という仕様になっており、スプレッド・スワップポイントも有利に設定されているなど、取引環境を重視するユーザー向けの口座タイプです。一方、強制ロスカット水準がECN口座と同じ水準である40%に設定されており、強制ロスカット水準が20%に設定されているスタンダード+口座と比較すると、より資金管理に気を付ける必要があります。
FXGT(エフエックスジーティー)は、為替と仮想通貨のハイブリッド取引所という特徴を持つFXブローカーで、ユーザーも増加傾向にあります。
仮想通貨以外のCFDの銘柄数は多くなく、ユーザーに人気の銘柄に厳選して提供しています。貴金属銘柄は、ゴールド(XAU/USD)とシルバー(XAG/USD)の2種類のみです。 FXGTのゴールドの取引条件は以下のとおりです。
レバレッジ | 最大1,000倍(ダイナミックレバレッジ制) |
---|---|
ゴールドを提供している口座タイプ |
ミニ口座 スタンダードFX口座 スタンダード+口座 プロ口座 ECN口座 |
取引ツール | MetaTrader5(MT5) |
2022年4月には、プロ口座の新設、ECN口座の大幅アップデートが実施されました。FXGTが提供するボーナスの対象外となっており、どちらの口座も経験者向けといえます。ボーナスは受け取れませんが、スプレッドが狭く、スワップポイントが有利という特長があります。
FXGTの主な口座タイプであるスタンダード+、プロ口座、ECN口座でゴールドの取引コスト、スワップポイントを比較しました。(5月12日時点)
口座タイプ | 取引コスト | スワップポイント |
スタンダード+ (手数料なし) |
0.38ドル | 買い:-963 売り:-61 |
---|---|---|
プロ (手数料なし) |
0.17 ドル | 買い: -963 売り:-4 |
ECN (往復5ドル) |
0.20 ドル | 買い:-867 売り:-55 |
取引コスト | スワップポイント |
---|---|
0.38ドル | 買い:-963 売り:-61 |
取引コスト | スワップポイント |
---|---|
0.17 ドル | 買い: -963 売り:-4 |
取引コスト | スワップポイント |
---|---|
0.20 ドル | 買い:-867 売り:-55 |
取引コストが最もお得なのはプロ口座です。スワップポイントはスタンダード+とほとんど変わりませんが、スプレッドが低いため、短期トレードであれば、3つの口座タイプの中で最も取引コストを抑えることができます。
ECN口座はスワップポイントが他の口座よりも低く設定されているため、ポジションを長期で保有するスイングトレーダーにとっては、プロ口座よりも取引コストを抑えられる可能性があります。
ECN口座はスプレッドが低く設定されていますが、取引手数料が発生するため、トータル取引コストはプロ口座よりも高くなる傾向があります。一方、ECN口座は、スワップポイントがゴールドも含めて低めに設定されています。そのため、長期保有するのであれば、ECN口座の方がコストを抑えられる可能性が高くなります。
FXGTでは、基本的なレバレッジの仕組みとして、保有ポジションの取引量によってレバレッジが変わるダイナミックレバレッジ制を採用しています。
FXGTは取引量によってレバレッジが制限される仕組みである「ダイナミックレバレッジ制」を導入しています。取引量はロット数、契約サイズ(コントラクトサイズ)、エントリー価格によって算出します。ダイナミックレバレッジ制は、気付かずにレバレッジ制限を受けていたということになりかねないため、事前に仕組みをよく理解しておきましょう。
レバレッジが制限される取引量は銘柄によって異なりますが、ミニ口座・スタンダード+口座・プロ口座・ECN口座のゴールド(金)のレバレッジは以下のように変動します。
取引量(ボリューム) | 最大レバレッジ |
---|---|
0~20万ドル | 1,000倍 |
20万~50万ドル | 500倍 |
50万~100万ドル | 200倍 |
100万~200万ドル | 100倍 |
200万~500万ドル | 50倍 |
500万以上ドル | 20倍 |
一方、スタンダードFX口座では「有効証拠金レバレッジ制」を導入しています。最大レバレッジは500倍に設定されており、ゴールドのレバレッジは、有効証拠金によってレバレッジ制限が発生します。
有効証拠金 | 最大レバレッジ |
---|---|
5ドル~1万ドル | 500倍 |
1万1ドル~2万ドル | 200倍 |
2万1ドル~4万ドル | 100倍 |
4万1ドル以上 | 50倍 |
ゴールドの取引で、ある程度大きなロット数かつハイレバレッジ取引をしたいユーザーであれば、スタンダードFX口座がおすすめです。スタンダードFX口座はエクイティレバレッジ制が適用されるため、有効証拠金が1万ドル以内であれば、最大500倍のレバレッジが利用可能で、ロット数の影響は受けません。
FXGT(エフエックスジーティー)は、2021年からゴールドを含む貴金属CFDの取引条件改善を続けています。また、海外FX業者の中でも高い水準である最大1,000倍のレバレッジを提供していることも特徴の1つです。
今回は、プロ口座・ECN口座でスプレッドの縮小が実施されましたが、先行して2021年12月にはスタンダード+口座でスプレッドが縮小されています。
スタンダード+口座の場合、プロ口座やECN口座よりはスプレッドが広めではあるものの、ボーナスを証拠金として利用できるクッション機能付きの口座開設ボーナスや入金ボーナスの対象となっています。
取引コスト重視のユーザーはプロ口座・ECN口座、ボーナス重視のユーザーはスタンダード+口座を検討するのがよいでしょう。不定期ですが、過去にはECN口座を含めて、金取引をするとキャッシュバックが受け取れるキャンペーンなどが開催されることもありました。
最近はキャンペーン期間が短い傾向になっているので、定期的にTwitterや公式サイトの情報をチェックするのがおすすめです。
作成日
:2022.05.13
最終更新
:2022.07.15
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
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