作成日
:2022.11.14
2024.08.26 12:14
豊富な銘柄数やボーナスキャンペーンで人気がある海外FX業者HFM(旧HotForex)は、2021年12月14日、仮想通貨CFD取引の再開を発表しました。6月に仮想通貨CFDの取り扱いを停止してから半年ぶりの再開となります。
今回の再開により、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)などの主要仮想通貨をはじめ、全部で16種類、合計19取引ペアの仮想通貨CFD取引ができるようになりました。
豊富な取引銘柄数のHFMに仮想通貨が加わったことで、よりポートフォリオを多様化することができ、HFMのみで様々な市場へのアクセスができます。
仮想通貨取引の再開によって、ビットコインなどのメジャーな仮想通貨はもちろん、他のFX業者があまり取り扱っていないマイナーな仮想通貨の取引も可能になりました。
HFMで取引可能な主要銘柄は以下の通りです。
ビットコイン
(BTC)
|
世界で初めてリリースされた最も有名な仮想通貨 |
---|---|
ビルドアンドビルド
(BNB、旧バイナンスコイン)
|
仮想通貨取引所大手のBinance(バイナンス)が発行するトークン |
ダッシュ
(DSH)
|
インスタントセンドという仕組みにより数秒の高速決済ができる |
イーサリアム
(ETH)
|
ビットコイン(BTC)に次ぐ時価総額を誇る仮想通貨 |
リップル
(XRP)
|
2013年にリリースされた仮想通貨で、ブリッジ通貨としての活用が期待されている |
イオス
(EOS)
|
取引手数料が無料でトランザクション速度が早いのが特徴 |
ライトコイン
(LTC)
|
承認速度が早く、日常決済でも活用が期待される |
ステラルーメン
(XLM)
|
個人間や海外などの送金を円滑に行うことを目的とした作られたトークン |
イーサリアムクラシック
(ETC)
|
発行数の上限やハッキング対応を重視しており、IoT分野での活用が期待される |
ビットコインキャッシュ
(BCH)
|
2017年のビットコインのハードウォークによって誕生した仮想通貨 |
アイオタ
(IOTA)
|
IoT社会での決済通貨を目指す仮想通貨 |
ネオ
(NEO)
|
イーサリアムと同様にスマートコントラクトを実装しているためDApps(分散型アプリケーション)の開発が可能 |
オーエムジー
(OMG)
|
セカンドレイヤーを利用してイーサリアム上に構築されたERC-20トークン |
トロン
(TRX)
|
クリエイターの支援を目的に開発されたプラットフォーム「トロン」の暗号通貨 |
モネロ
(XMR)
|
匿名性の高さが特徴的で、スケーラビリティ問題が起こりにくいとされる仮想通貨 |
ジーキャッシュ
(ZEC)
|
取引の匿名性の高さが特徴で、追跡が困難な取引が可能 |
基本的にはドル建ての取引ペアですが、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)の3つについては、ユーロ建ての取引ペアも提供されています。
オーエムジーやジーキャッシュなど、他の海外FX業者ではあまり取り扱われていない銘柄も取引可能です。
HFM(旧HotForex)は、豊富な銘柄数と常時開催しているボーナスキャンペーンなどが人気の海外FX業者です。口座タイプも6つに分かれており、トレードスタイルに合わせてスプレッドの狭い口座やボーナスが受け取れる口座、コピートレードができる口座などを選択できます。
ただし、仮想通貨取引に対応している口座は、マイクロ口座とプレミアム口座、ゼロスプレッド口座の3種類のみです。HFMで仮想通貨を取引したい方は、いずれかの口座を選択しましょう。
HFMの仮想通貨取引の取引条件は以下のとおりです。
仮想通貨取引対応の口座タイプ |
マイクロ口座
プレミアム口座
ゼロスプレッド口座
|
---|---|
最大レバレッジ | 50倍 |
取引時間 | 月曜日午前0:05~金曜日午後11:55 |
仮想通貨取引銘柄数 | 16種類(19取引ペア) |
ボーナス |
入金ボーナス
ロイヤリティボーナス
口座開設ボーナス
|
FX通貨ペアや他のCFD商品のように、最大1,000倍のレバレッジは利用できないものの、ボーナスを活用することで、自己資金以上の金額で仮想通貨を取引できます。
先述の通り、仮想通貨取引に対応している口座は3種類です。口座タイプによって、最低入金額やレバレッジに違いがあります。
口座タイプ | マイクロ | プレミアム | ゼロスプレッド |
---|---|---|---|
取扱銘柄 |
【FX/通貨ペア】:53銘柄
【CFD/貴金属】:6銘柄
【CFD/エネルギー】:4銘柄
【CFD/株価指数】:23銘柄
【CFD/コモディティ】:5銘柄
【CFD/債権】:3銘柄
【CFD/株式】:898銘柄(MT4では54銘柄)
【CFD/ETF】:34銘柄
【CFD/仮想通貨】:19銘柄
|
||
最低入金額 | 5ドル | 200ドル | |
ボーナス | 〇 |
マイクロ口座 / プレミアム口座
取扱銘柄 |
【FX/通貨ペア】:53銘柄
【CFD/貴金属】:6銘柄
【CFD/エネルギー】:4銘柄
【CFD/株価指数】:23銘柄
【CFD/コモディティ】:5銘柄
【CFD/債権】:3銘柄
【CFD/株式】:898銘柄(MT4では54銘柄)
【CFD/ETF】:34銘柄
【CFD/仮想通貨】:19銘柄
|
---|---|
最低入金額 | 5ドル |
ボーナス | 〇 |
ゼロスプレッド
取扱銘柄 |
【FX/通貨ペア】:53銘柄
【CFD/貴金属】:6銘柄
【CFD/エネルギー】:4銘柄
【CFD/株価指数】:23銘柄
【CFD/コモディティ】:5銘柄
【CFD/債権】:3銘柄
【CFD/株式】:898銘柄(MT4では54銘柄)
【CFD/ETF】:34銘柄
【CFD/仮想通貨】:19銘柄
|
---|---|
最低入金額 | 200ドル |
ボーナス | 〇 |
上記の口座タイプでは、仮想通貨銘柄はもちろん、HFMが取り扱っているすべての銘柄を取引できます。ゼロスプレッド口座は、FXを最小0pipsで取引できる口座です。FXと仮想通貨の両方を取引する方は、ゼロスプレッド口座を利用するとよいでしょう。
ただし、仮想通貨に関しては、ゼロスプレッド口座と他の口座タイプのスプレッドに、大きな差はありません。口座タイプ別に仮想通貨の取引条件だけを比較した場合、最低入金額を除けばどの口座を選択しても、あまり条件に違いはないといえるでしょう。
HFMでは、最大50倍のレバレッジで仮想通貨を取引できます。50倍のレバレッジが適用されるのは、ビットコインとイーサリアム、ライトコインといったメジャーな仮想通貨です。
最大レバレッジ | 銘柄 |
---|---|
50倍 |
BTC、ETH、LTC
(ドル建て・ユーロ建て)
|
10倍 | その他 |
5倍 | XRPUSD |
その他は、リップルドルのレバレッジだけが5倍に設定されています。メジャーな仮想通貨やリップルドル以外の銘柄にはすべて、10倍のレバレッジが適用されます。
ブローカー | 最大レバレッジ |
---|---|
HFM | 50倍 |
XMTrading | 250倍 |
Exness | 400倍 |
大手の海外FXブローカーと比較すると、HFMの仮想通貨の最大レバレッジは低めに設定されています。仮想通貨をハイレバレッジで取引したい場合は、HFM以外のブローカーの利用も検討する必要があるでしょう。
HFMの仮想通貨の取引時間は、月曜の午前5:00から金曜の午後11:55までです。土日や平日の午前0:00~午前5:00は、仮想通貨を取引できません。
ブローカー | 取引時間 |
---|---|
HFM | 月曜午前5:00~金曜午後11:55 |
FXGT | 365日24時間(シンセティック銘柄を除く) |
BigBoss | 365日24時間 |
土日や夜中に取引したい方は、365日24時間仮想通貨取引が可能なブローカーを選んだ方がよいでしょう。FXGTやBigBossは、仮想通貨を24時間365日取引できます。加えて、FXGT・BigBossは、仮想通貨銘柄数がHFMよりも豊富です。
ただし、FXGTでは一部の仮想通貨銘柄で、4時間ごとにスワップポイントが発生します。仮想通貨の長期取引を検討している場合は、あらかじめ銘柄を確認しておいた方がよいでしょう。
HFMでは、口座開設ボーナスと2種類の入金ボーナスを提供しています。いずれのボーナスもクッション機能付きなので、証拠金として取引に利用できます。
ボーナスの種類 | 付与率・金額 | 対象・条件 |
---|---|---|
入金ボーナス | 初回入金額の50%を付与 | MT4のセント口座かマイクロ口座、プレミアム口座に5ドル以上入金 |
ロイヤリティボーナス | 入金額の30%を付与 | MT4のセント口座かマイクロ口座、プレミアム口座に入金 |
口座開設ボーナス |
新規口座開設時に
6,500円を付与
|
新規ユーザー |
入金ボーナス
付与率・金額 | 対象・条件 |
---|---|
初回入金額の50%を付与 | MT4のセント口座かマイクロ口座、プレミアム口座に5ドル以上入金 |
ロイヤリティボーナス
付与率・金額 | 対象・条件 |
---|---|
入金額の30%を付与 | MT4のセント口座かマイクロ口座、プレミアム口座に入金 |
口座開設ボーナス
付与率・金額 | 対象・条件 |
---|---|
新規口座開設時に6,500円を付与 | 新規ユーザー |
入金ボーナスは、初回入金額の50%を付与するボーナスです。対象となる口座は、セント口座とマイクロ口座、プレミアム口座の3種類。また、入金ボーナスを受け取るには、Metatrader4(MT4)を使用しなければなりません。入金ボーナスはキャンペーンなどで、付与率が引き上げられることもあります。
ロイヤリティボーナスは、2回目以降の入金に適用されるボーナスです。入金額の30%がボーナスとして付与されます。対象口座は入金ボーナスと同じです。Metatrader5(MT5)を利用する場合は、ボーナスの対象外となるので注意しましょう。
口座開設ボーナスは、HFMで初めて口座を開設するユーザーを対象とするボーナスです。新規口座を開設すると、6,500円のボーナスが付与されます。ボーナス以外にも利息を付与するリワードプログラムや、ポイントプログラムも提供しています。
HFM(旧HotForex)は仮想通貨入金にも対応しています。HFMが入金対応している仮想通貨は以下の6つです。仮想通貨で入金するには、bitpayを利用する必要があります。
HFMは、9月から提供開始した円建て口座やドル建て口座などの法定通貨から口座ベース通貨を選択できます。
口座ベース通貨が法定通貨のみの取り扱いのFX業者に仮想通貨入金をすると, FX業者が定める換算レートで法定通貨に換金されます。FX業者によっては高額なスプレッドとなっている場合があるため、注意が必要です。
仮想通貨取引の主な取引コストは、スプレッドとスワップポイント、取引手数料の3つです。スキャルピングなどの小さな値幅を狙った取引では、取引コストによって収益も大きく左右されるため、極力コストのかからない業者を選択することが重要です。
HFMと主要な海外FX業者の取引コストを比較します。
HFMと主要海外FX業者の取引手数料を含めた平均スプレッドを比較します。以下では、手数料をスプレッドに換算して表示しています。
ブローカー | ビットコインドル | イーサリアムドル |
---|---|---|
HFM
(プレミアム口座、手数料1ドル)
|
39.4pips | 4.6pips |
XM
(KIWAMI極口座)
|
74.0pips | 2.1pips |
FXGT
(スタンダード口座)
|
80.1pips | 2.2pips |
Exness
(ロウスプレッド口座、手数料7ドル)
|
25.8pips | 1.1pips |
Titan FX
(ブレード口座)
|
30.9pips | 12.1pips |
HFM(プレミアム口座、手数料1ドル)
ビットコインドル | イーサリアムドル |
---|---|
39.4pips | 4.6pips |
XM(KIWAMI極口座)
ビットコインドル | イーサリアムドル |
---|---|
74.0pips | 2.1pips |
FXGT(スタンダード口座)
ビットコインドル | イーサリアムドル |
---|---|
80.1pips | 2.2pips |
Exness(ロウスプレッド口座、手数料7ドル)
ビットコインドル | イーサリアムドル |
---|---|
25.8pips | 1.1pips |
Titan FX(ブレード口座)
ビットコインドル | イーサリアムドル |
---|---|
30.9pips | 12.1pips |
ビットコインドルのスプレッドが最も狭かったブローカーはExnessです。HFMのビットコインドルのスプレッドは、今回比較した5社の中では通常の水準になっています。Exnessと比較すると1.5倍ほどの差があり、ビットコインドルを取引する場合は、HFM以外のブローカーを検討する必要がありそうです。
イーサリアムドルのスプレッドもExnessが最も狭くなっています。イーサリアムドルのスプレッドが最も広かったブローカーはTitan FXです。Exnessと比較すると10倍以上の差があります。上記の5社の中ではHFMのスプレッドは4番目に広くなっていますが、FX業者全体でみれば平均的な水準にあるといえるでしょう。
仮想通貨では基本的にマイナスのスワップが適用されるため、スワップポイントは取引コストとなります。HFMと主要海外FX業者のスワップポイントを比較します。
ブローカー | ビットコインドル | イーサリアムドル |
---|---|---|
HFM
(プレミアム口座)
|
買い:-15139.8ポイント
売り:-15139.8ポイント
|
買い:-1116.7ポイント
売り:-1116.7ポイント
|
XM(KIWAMI極口座) | スワップフリー | スワップフリー |
FXGT
(スタンダード口座)
|
スワップフリー | スワップフリー |
Exness
(ロウスプレッド口座)
|
スワップフリー | スワップフリー |
Titan FX
(ブレード口座)
|
買い:-25%
売り:-15%
|
買い:-25%
売り:-15%
|
HFM(プレミアム口座)
ビットコインドル | イーサリアムドル |
---|---|
買い:-15139.8ポイント
売り:-15139.8ポイント
|
買い:-1116.7ポイント
売り:-1116.7ポイント
|
XM(KIWAMI極口座)
ビットコインドル | イーサリアムドル |
---|---|
スワップフリー | スワップフリー |
FXGT(スタンダード口座)
ビットコインドル | イーサリアムドル |
---|---|
スワップフリー | スワップフリー |
Exness(ロウスプレッド口座)
ビットコインドル | イーサリアムドル |
---|---|
スワップフリー | スワップフリー |
Titan FX(ブレード口座)
ビットコインドル | イーサリアムドル |
---|---|
買い:-25%
売り:-15%
|
買い:-25%
売り:-15%
|
HFMとTita FX以外の業者では、仮想通貨取引にスワップフリーを採用しています。そのため、XMとFXGT、Exnessではスワップポイントが発生しません。FXGTではシンセティック銘柄などの一部の暗号通貨銘柄に、スワップがかかるため注意が必要です。
HFMの仮想通貨の取引コストは、大手のブローカーと比較してやや高めになっているため、本格的に仮想通貨を取引したい場合、不満を感じる可能性もあります。しかし、短期取引がメインであればスワップをそれほど気にする必要はないでしょう。
スワップ比較ツールを活用すれば、他のブローカーのスワップも簡単に確認できます。
HFM(旧HotForex)で取引可能な全仮想通貨銘柄を簡単に紹介します。
ビットコインは、2009年にリリースされた世界初の仮想通貨です。
ビットコインの取引には、ブロックチェーンと呼ばれる技術が用いられています。ブロックチェーンとは、ネットワーク上の端末を接続し、取引記録を分散して処理・記録する技術です。ビットコインでは、ブロックチェーンでデータの改ざんを防ぐことで、管理者不在の運用を実現しています。
必要以上に通貨が流通した場合、通貨の価値が下がり、インフレを引き起こす原因になります。ビットコインでは、そのような事態を防ぐために、発行枚数の上限が2,100万枚に設定されています。
BNBチェーンは、かつてバイナンス・スマート・チェーンと呼ばれていたブロックチェーンで、大手取引所Binance(バイナンス)が開発しています。
イーサリアムとの互換性を確保しつつ、安価な手数料で高速な取引を可能にしており、既にメタバースゲームやDeFi関連サービスなど多くのプロジェクトで利用されています。Binanceでは、ネイティブトークンとしてBNBを発行しています。
実質的にBinanceの中央集権型のブロックチェーンであることから、他と比較して特異な存在かもしれません。その一方、中央集権的ですから、変更や開発を迅速にできるというメリットがあります。
また、多数の新規プロジェクトが計画されており、今後もイーサリアムキラーとして影響力を増していく可能性があります。
ダッシュ(DASH)は、従来の銀行システムの利用が難しい地域の人々でも低料金で迅速に取引できる世界を目指して開発された仮想通貨です。ビットコイン(BTC)のソースコードをベースに、ユーザーデータのプライバシーを保ちながらも、従来の支払い方法より優れた取引を実現することに焦点を当てた開発が行われています。
ダッシュの大きな特徴は、インスタントセンドという独自の即時支払い機能を備えている点です。インスタントセンドは、マイナーによる承認が必要の無い送金方法で、マイニングの時間を省略するため、数秒で決済が完了します。
イーサリアムとは、2015年に開発された、ブロックチェーン上でアプリケーションの開発・実行を行うことができるプラットフォームの名称です。
そのプラットフォーム上で使われる仮想通貨(暗号資産)をイーサ(Ether)と呼びますが、このイーサも一般的にイーサリアムと呼ばれます。イーサのティッカーシンボルはETHです。イーサリアムは、ブロックチェーンを通貨に限らないさまざまな目的で使用できるようにすることに主眼を置いています。
イーサリアムでは、スマートコントラクトを利用して、さまざまな分散型アプリケーション(dApps)を開発することができます。dAppsとは、中央管理者が存在せず分散管理されるアプリケーションの総称です。
リップルとは、米国のリップル社(Ripple Labs Inc.)が開発・管理している仮想通貨(暗号資産)のことです。正式名称はXRPで、ティッカーシンボルにもXRPが使用されます。リップル社が独占的に管理を行っているため、中央集権型の仮想通貨に分類されます。
XRPは中央集権型の仮想通貨であるため、ビットコインなどの一般的な仮想通貨と異なり、取引記録をユーザー同士が管理するブロックチェーン技術は使用していません。
トランザクション(取引)の承認は、ユーザーではなく、リップル社に指定された者(バリデーター)のみが行うことができるため、ビットコインやイーサリアムと比べて、処理コストが低く、処理スピードが速いのが特徴です。
イオスは仮想通貨関連プロジェクトのことで、イオスのネイティブトークンがEOSです。イオスはDAppプラットフォームを開発することを目的としたプロジェクトで、DAppは次世代のアプリケーションとして普及することが期待されています。
通常、ブロックチェーン上で仮想通貨を別アドレスに移動させる際には、トランザクションフィーと呼ばれる取引手数料がかかりますが、イオスはDAppプラットフォームとしての使いやすさを高めるために、取引手数料を無料に設定しています。
トランザクション処理の速さがイオスの特徴で、1秒間に数千以上のトランザクション処理が可能です。
ライトコインは、元Googleエンジニアのチャーリー・リー氏によって開発されたアルトコインです。ビットコインの技術をベースに開発されているため、ビットコインと類似する点も多いですが、ビットコインの発行上限が2,100万枚であるのに対し、ライトコインは8,400万枚です。
また、ライトコインでは、4年ごとに発行枚数が減少する半減期が設けられています。
ライトコインは、決済用通貨として利用されることを目指して開発された仮想通貨で、安全・高速な決済が可能です。ブロック生成速度がビットコインよりも速く、4分の1の時間で処理が完了します。
ステラルーメン(XLM)は、個人間や海外などの送金を円滑に行うことを目的とした作られたトークンです。ある通貨から別の通貨に変換して送金を行う際の仲介として利用されるブリッジ通貨であり、取引手数料が安く取引速度が早いといった特徴を持ちます。
例えば、米ドルを円に換金して送金したい場合、一旦米ドルをステラルーメンに変換して送金し、送金先でステラルーメンを円に変換します。これがブリッジ通貨の仕組みです。
イーサリアムクラシック(ETC)とは、2016年にイーサリアム(ETH)のハードフォークが行われたことで誕生した仮想通貨です。
イーサリアムと同じ仮想通貨であったため機能面での大きな違いはなく、同様に分散型アプリケーションを構築するプラットフォームを提供しています。しかし、イーサリアムと差別化を図る方向性でアップデートや開発が行われており、特にIoT(モノのインターネット)分野のプラットフォームを目指しています。
イーサリアムクラシックの発行上限枚数は約2億1,000万ETCで500万ブロック(約2年4ヶ月周期)ごとに半減期が設定されており、マイニング報酬が20%ずつ減少していきます。また、イーサリアムとは異なり、イーサリアムクラシックは組織による運営ではなく非中央集権によるコミュニティの参加者によって行われています。
ハードフォークとは、仮想通貨(暗号資産)のブロックチェーンにおける仕様変更である分岐(フォーク)の一種で、元の仮想通貨との互換性がなくなるものを指します。仮想通貨に大規模な仕様やルール変更が必要となった場合、ハードフォークを行うことでブロックチェーンを分岐させ、新しいブロックチェーンとそれまでのブロックチェーンに分かれます。それまで生成されてきたブロックチェーンはそのまま元の仮想通貨として続いていきますが、新しいブロックチェーンは新しい仮想通貨としてブロックが生成されていきます。
ビットコインキャッシュとは、ビットコインの技術的な問題に対処するため、2017年にビットコインからハードフォークして誕生した仮想通貨(暗号資産)のことです。
ビットコインは複数回ハードフォークを行っており、複数の仮想通貨が誕生しましたが、ビットコインキャッシュは知名度や取引量が最も高く、多くの取引所で取り扱われています。
2020年に行われたハードフォークでは、ビットコインキャッシュ・ノードとビットコインキャッシュABCの二つに分岐しました。多くの仮想通貨取引所は、この二つの仮想通貨のうち、より支持を得ていたビットコインキャッシュ・ノードをビットコインキャッシュの後継の銘柄として採用しています。
2017年にビットコインのハードフォークによって誕生したビットコインキャッシュは、時価総額が120億ドルを超える規模にまで成長しており、仮想通貨市場で主要な通貨としての認識を高めつつあります。現在、ビットコインキャッシュは世界中の仮想通貨取引所に上場されているだけでなく、仮想通貨取引サービスを計画するDBS銀行などの金融機関にも幅広く採用されています。
一般的なブロックチェーンのプロジェクトと異なり、アイオタ(IOTA)はブロックチェーンを使用しない独自システム(Tangle)を使用しています。このシステムにより、送金手数料無料を実現し、スケーラビリティ問題(送金需要に対して能力が追いつかない問題)に対抗しています。
また、アイオタはIoTに焦点を合わせており、データ改ざんに対する耐性、マイクロ送金やデータのやり取りに必要なリソースが少ないことを特徴としています。
IoTとはInternet of Thingsすなわち「モノのインターネット」であり、スマホや家電などの様々な「モノ」がインターネットに接続して通信する仕組みのことを指します。センサーを通じて得られるデータは、処理、変換、分析、連携することで、新たな価値を生み出すことに役立てられます。
ネオ(NEO)はプラットフォーム及びそこで使われる仮想通貨の名前であり、イーサリアムと同様にスマートコントラクトを実装しているためDApps(分散型アプリケーション)の開発が可能です。
また、このプラットフォームでは2種類のトークンを併用しているのが特徴です。一つはネオで、これは投票権として使用され、もう一つのGASは手数料として使用されます。
分散型プリケーション(Dapps)とは、管理者不在で自律的に行動を行う非中央集権のアプリケーションのことをいいます。ブロックチェーンを利用したサービスなどを提供するアプリケーションの総称であり、データを改ざんされる心配が少なく、中央管理ではなく分散管理であるためサーバーダウンによるサービス停止の心配も少ないといった特徴を持ちます。
オーエムジー(OMG)は、イーサリアム(ETH)上に構築されたERC-20トークンです。OMGネットワークの発行するトークンで、セカンドレイヤー(レイヤー2)技術を利用した、高速・安全・安価な金融サービスの実現を目指しています。
イーサリアムと互換性を持つオーエムジーは、イーサリアムの持つセキュリティと分散化といったメリットを持ちながら実行速度を改善し、低いトランザクションコストでの高速実行が特徴です。
オーエムジーは2017年の公開時に全枚数(およそ1億4,000万枚)を発行しており追加発行の予定はありませんが、最終的にプルーフ・オブ・ステーク(PoS)に移行する予定であり、保有者はステーキングすることで報酬としてオーエムジーを得られるようになる見込みです。
プルーフ・オブ・ステーク(PoS)とは、マイニングによって承認するプルーフ・オブ・ワーク(PoW)ではなく、コインの保有割合によってブロックの承認を行うシステムです。プルーフ・オブ・ステークスでは、マイナーではなくコインの保有者に報酬が支払われます。マイニングによって電力がかかるプルーフ・オブ・ワークよりも、効率がいいとされています。
トロン(TRX)は、コンテンツを制作したクリエイターが中間搾取されることなく適切な報酬を受け取れる仕組みを開発しています。具体的には、YouTubeのような運営者を必要とせず、ユーザーから直接報酬をもらい、あるいはクリエイター自身が報酬額等を決定する仕組みです。
この実現のために、トロンはデータのアップロードや保存などについてクリエイターに適したシステムの開発を進めています。
モネロ(XMR)の最大の特徴は、匿名性の高さです。これは、リング署名やワンタイムパスワードなど匿名性を重視したプロトコルを採用しているためです。また、ブロックサイズの制限がないため、スケーラビリティ問題が起こりにくいとされています。
なお、家庭用のPCでもマイニングが可能ですが、この手軽さにより、ハッカーが他人のPCで勝手にマイニングするクリプトジャッキングと呼ばれる被害が発生しています。
クリプトジャッキングとは、自分の意志でマイニングを行う場合と異なり、第三者によって自動的にPCなどの自分の端末でマイニングが開始されてしまうこと指します。ユーザーや管理者の許可なしにWebページにマイニングスクリプトのコードが埋め込まれ、ユーザーの意図しないうちにマイニングが始まり、PCの処理速度の大幅な低下や、過負荷による熱暴走・シャットダウンなどを引き起こす原因になります。
ジーキャッシュ(ZCash)は取引の匿名性を重視する仮想通貨です。暗号理論を使ったプライバシー保護により、送金額や送金者など、ユーザーの情報の追跡が困難な方法で送金可能にしています。
ビットコイン(BTC)等の一般的なブロックチェーン技術は、個人の特定はできないものの、送金先のアドレスや送金元、金額等はブロックチェーン上に記録され誰でも内容が分かるものでした。
一方でジーキャッシュは、シールドアドレスという技術を利用し、ブロックチェーン上に保存されているトランザクションとアドレスデータを暗号化するため、取引の匿名性が非常に高いという特徴を持ちます。
HFM(旧HotForex)は、今回仮想通貨CFD取引を再開したことにより、FX取引や仮想通貨CFD、株式CFD、先物CFD、エネルギーCFDなどユーザーが選択できる投資対象が拡がりました。
HFMの仮想通貨CFD取引は24時間365日取引が可能で、FX市場が休場になる週末にも取引が可能です。市場で人気のある仮想通貨が加わったことにより、様々な投資銘柄を組み合わせたポートフォリオをユーザーが自由に作成できるというメリットも生まれます。
今後、FXユーザーだけでなく、仮想通貨ユーザーも利用しやすいサービス設計がされることが期待されます。
作成日
:2022.11.14
最終更新
:2024.08.26
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
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