作成日
:2024.02.01
2024.02.01 17:53
2024年2月のポンド相場は、英国の金融政策発表に注目!
円安圧力とポンドの底堅さによりポンド円はレンジまたは上昇予想
マイナス金利解除の期待が後退したことで円売りが進み、2月のポンド円は上昇しやすい状況になると考えています。また2月の相場は介入警戒もポイントです。
正月に発生した能登半島地震の影響で、日銀のマイナス金利解除期待が後退し、これまで買われていた円が売り戻されています。CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)の円売り先物ポジションは、昨年11月のピーク時の半分程度まで解消しましたが、1月に入り再び積み増しされています。
11月や12月頃の円売りポジションの水準まで戻すとなると、再度円売り圧力が強くなると考えられます。そのため、底堅いポンドと売り圧力の強い円によりポンド円は上昇しやすいと考えています。
ただし、ドル円が150円に近付くと口先介入が出始める可能性があります。介入警戒から円売りが抑えられると、ポンド円の上値も抑えられることになるので、ドル円の水準と、政府・日銀による口先介入には注意しておきたいと思います。
CMEの円売りポジションと口先介入に注目!
1月末時点の、ポンド円日足チャートです。1月のポンド円は上昇トレンドを描いています。
画像引用:Tradingview
画像引用:Tradingview
底堅いポンドと上値の重いドルによりポンドドルは上昇またはレンジ!
2月のポンドドル相場は、底堅いポンドと買い戻されている米ドルの綱引きでレンジ相場となる可能性が高いです。
ただし、米国の利下げ期待後退は長続きせず、米ドルの買い戻しもそれほど続きはしないと考えています。米ドルの買い戻しが終わるとレンジを上方向に抜ける可能性もあります。
FRB(米連邦準備制度理事会)は昨年12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)にて、2024年の利下げ幅を0.75ポイントとしており、マーケットの織り込み幅と差がありました。また昨年12月末の時点で、2024年3月の利下げ確率は約80%でしたが2024年1月末の時点で約50%程度まで後退していることからもドル買いが進んでいます。
3月の利下げ確率が2月も低下傾向であればドル買いが進み、底堅いポンドと綱引き状態のレンジ相場になると考えています。ただし、利下げ確率が後退し終われば、ドル買いも終了してドルに対してポンドが強くなるでしょう。
利下げ確率が後退しているかどうかは、雇用統計やCPI(消費者物価指数)の結果が強いかどうかで判断しましょう。
また、要人発言に関してもタカ派が続くと予想されます。金利動向を予測するためにも、経済指標の指標結果や要人発言などに注目しておきたいと思います。
FRBの利下げ織り込みを確認するため、FedWatchに注目!
1月末時点での、ポンドドルの日足チャートです。1月のポンドドルはレンジ相場を形成しています。
画像引用:Tradingview
画像引用:Tradingview
2月のポンド相場は、底堅くなると予想しています。ポンドの動向を確認するうえで、2月1日に発表される金融政策発表と、同時に発表されるインフレーションレポートがポイントになると考えています。
まず、金融政策については現状維持と予想しています。前回2023年12月の金融政策発表では、9名いる英国中央銀行金融政策委員会(MPC)メンバーのうち6名が据え置きを支持し、3名が0.25ポイントの利上げを支持しました。市場予想では7名が据え置き、2名が利上げを支持すると思われていただけに、ポンドは買いで反応しました。
今回の金融政策発表でも7名が据え置き、2名が利上げを支持すると予想されており、MPCメンバーの投票配分の結果に注目しています。
次に、同時発表されるインフレーションレポートでは、景気見通しとインフレ見通しがどのように修正されるのかに注目です。11月に公表されたレポートでは、景気見通しを下方修正、インフレ見通しについては上方修正されており、BOEの物価目標である2%に達するのは2025年末とされています。
英国では、2024年1月に発表されたCPI(消費者物価指数)が前回値を上回り、物価が高止まりする結果となっています。また、景況感指標として注目されている製造業・サービス業・総合PMI(購買担当者景気指数)は、市場予想を大きく上回り、想定よりも底堅い景況感が確認されています。
この結果を受けてインフレーションレポートでは、景気・インフレ見通しともに上方修正されると予想しています。そのため金融政策発表で、前回と同様に市場予想を覆して6名が据え置き、3名が利上げを支持する可能性もあるのです。
また声明文や記者会見でもタカ派姿勢を強調し、英国の金利を高止まりさせて、引き締め効果を維持させると予想されます。
一方で、英スナク政権には政治不安が残ります。政治混乱などのリスクが高まると、ポンド売りが進む可能性もあるので、政治リスクには注意しておきたいと思います。
指標結果からも、ポンドは底堅く推移していくと考えています。
作成日
:2024.02.01
最終更新
:2024.02.01
英ポンドを中心にトレードを行う大学生トレーダーで、2021年の合計利益は4,000万円にのぼる。公式Twitterでもテクニカル分析等の情報発信を行い、フォロワー数は5,000人以上。ファンダメンタル分析とテクニカル分析を組み合わせた手法を用い、Myforexでは月初にポンド通貨ペアの戦略を連載している。
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