作成日
:2024.02.01
2024.03.15 09:42
2024年1月30日、Bybit(バイビット)はZetaChainのネイティブトークンであるZETAをローンチプールの対象銘柄にすると発表しました。
ローンチプールは、特定の仮想通貨(暗号資産)を預け入れることで、新規上場トークンが毎日無料で配布されるBybitのサービスです。
ZETAのローンチプールでは、ZETAもしくはUSDTを預け入れた利用者が総額170万ZETAの報酬を山分けすることになります。開催期間は、2024年1月31日午後5時から2月14日午後5時(日本時間)となっています。
画像引用:ZetaChain
仮想通貨(暗号資産)ZETAは、ZetaChainのネイティブトークンです。ZetaChainは、EVM等価性を持つレイヤー1ブロックチェーンであり、様々なブロックチェーンと接続できる特徴を持っています。イーサリアムなどだけではなく、ビットコインやドージコインといったブロックチェーンとも接続できます。
ZetaChain上には、DApps(分散型アプリケーション)を構築することができます。このようにして構築されたDappsは、ZetaChainのネットワークを通じ、異なる複数のネットワークと相互にやり取りすることができます。
EVMはEthereum Virtual Machineの略称で、日本語でイーサリアム仮想マシンと訳します。この技術を使って、スマートコントラクトの実行や管理が可能になります。EVMを実装すると、ブロックチェーン間の仮想通貨の移動や、DApps(分散型アプリケーション)の移植などが容易になります。
ZetaChainが開発された背景には、近年のブロックチェーンの乱立があります。日々、様々な問題を解決するために、多くのブロックチェーンが開発されています。しかし、多くのブロックチェーンが開発されることで、新しいウォレットの作成やネットワークの切り替え、ブリッジなどの複雑な作業が発生し、リスクも伴います。これにより、開発者やユーザーの分断が引き起こされているとも考えられます。
ZetaChainは、これらの問題を解決し、仮想通貨エコシステムを誰でも利用できるようにすることを目指しています。ZetaChain公式サイトでは、「シンプルで速く、安全なオムニチェーンブロックチェーン」との言葉も見られます。
オムニチェーンは、異なるブロックチェーン間で簡単に仮想通貨をやり取りできる技術です。現在でもクロスチェーンブリッジなどでブロックチェーン間の仮想通貨取引ができますが、オムニチェーンはよりシームレスな仕組みを実現します。
ZetaChainは、異なるネットワーク上でのトークン管理や、トランザクションの送信などがまとめて行えるブロックチェーンです。ZetaChainはその特徴をもって、自身をオムニチェーンと表現しています。
仮想通貨(暗号資産)ZETAの使い道として、以下が挙げられます。
仮想通貨ZETAは、ZetaChainにおけるユーティリティトークンとして機能します。
ユーティリティトークンは何らかの実用性を持った仮想通貨を指します。具体的には、特定のサービスへアクセスしたり決済に利用したりできます。
ZetaChainはPoS(プルーフ・オブ・ステーク)を採用しており、ステーキングとその報酬にZETAが使われます。また、ガス代(トランザクション手数料)の支払いにも利用されます。
PoSはブロック生成ルールの1つです。ビットコイン(BTC)などが採用するPoW(プルーフ・オブ・ワーク)と比較して、電力消費が少ない点や拡張性が高い点などで注目されています。
ガス代とは、ブロックチェーン上でトークンを送付する際やスマートコントラクト実行時などに発生する手数料です。トランザクションの検証作業を行うマイナーやバリデータへの報酬としての側面も持ちます。
その他、異なるブロックチェーン間で価値を転送する際の仲介トークンとしても活用されます。
仮想通貨ZETAは、ZetaChainにおけるガバナンストークンとしての役割も持っています。ネットワークの変更など、各種提案が行われた際の投票権として利用されます。
ガバナンストークンとは、DeFi(分散型金融)のサービスにおいて、プロジェクトの新しい機能の追加・削除・変更や、開発などの方針の提案(投票)を行う権利を持つトークンのことです。ガバナンストークンを多くの利用者に配ることは、プロジェクトの分散化を目的としており、保有者はDeFiサービスの運用に関わることができます。
BybitローンチプールはBybit(バイビット)が提供するステーキングサービスで、指定された仮想通貨(暗号資産)を預け入れると、新規発行されるトークンが無料でもらえます。
また、預け入れた仮想通貨はいつでも自由に引き出せ、キャンペーン終了後は全額ウォレットに戻すことができますので、リスクなく参加できます。
今回のZETAのローンチプールでは、ZETAプールとUSDTプールが用意されています。ZETAプールにはZETA、USDTプールにはUSDTを預け入れることで参加可能です。なお、預け入れた仮想通貨はいつでも払い戻すことができます。
ZETAプールの詳細は以下の通りです。
賞金総額 | 85万ZETA |
---|---|
預け入れ資産 | ZETA |
期間 | 2024年1月31日午後5時〜2月14日午後5時(日本時間) |
参加条件 |
・ZETAの保有
・KYC(本人確認)レベル1
|
USDTプールの詳細は以下の通りです。
賞金総額 | 85万ZETA |
---|---|
預け入れ資産 | USDT |
期間 | 2024年1月31日午後5時〜2月14日午後5時(日本時間) |
参加条件 |
・USDTの保有
・KYC(本人確認)レベル1
|
2023年5月8日以降、Bybitでは入金や取引、資産運用サービスなどの利用には、本人確認(KYCレベル1)が必須となりました。ローンチプールに参加するためにも、事前にKYCレベル1を完了させておきましょう。
ローンチプールの計測は預け入れたタイミングではなく、日本時間朝9時から始まります。さらにその翌日の朝9時に配当が付与されます。
朝9時以降に預け入れた場合、配当付与は翌々日になるということですね。
預け入れた通貨はいつでも引き出し可能ですが、引き出した日から配当を受けられなくなりますので注意が必要です。
ローンチプールの利回りは、「自分が預けた通貨数量」と「全参加者が預け入れた通貨総数」と「報酬総額」によって決定します。参加者が預け入れた総数が多ければ多いほど年間利回りは低くなる仕様であり、一定の利回りを貰い続けられるわけではありません。
具体的な利回りの計算方法は、以下のようになります。
ZETAプールの報酬 =
(自分が預け入れたZETA数量 ÷ 全参加者が預け入れたZETA総数) × ZETAプールの賞金総額
USDTプールの報酬 =
(自分が預け入れたUSDT数量 ÷ 全参加者が預け入れたUSDT総数) × USDTプールの賞金総額
以下のリンクをクリックし、ローンチプールのぺージを開きます。
「ZETA Pool」もしくは「USDT Pool」の枠内にある、「今すぐステーキングする」をクリックします。今回は例として、「USDT Pool」にUSDTをステーキングしていきます。
ステーキングする数量を入力します。その後、「Bybitサービス規約を読み、同意しました。」のチェックボックスにチェックを入れ、「今すぐステーキングする」をクリックします。
ステーキングが完了したら、「購入完了」というメッセージが表示されます。これで、Bybitローンチプールへの参加手続きは完了です。ステーキング状況を確認したい場合は、「注文を見る」ボタンをクリックすると、資産運用アカウント内のローンチプール専用ページに遷移します。
Bybit(バイビット)では、3つの手順でZETAを購入できます。
まずは以下のリンクをクリックし、ZETAの購入ページ(ZETA/USDT)にアクセスします。
ここでは最もシンプルな「成行」での購入方法を紹介します。成行でZETAを購入するには、以下のように操作をして「ZETAを買う」をクリックします。
番号 |
項目名 |
説明 |
---|---|---|
1 |
「買い」または「売り」 |
通貨ペアの左の通貨を買って右の通貨を売るなら「買い」、左の通貨を売って右の通貨を買うなら「売り」を選びます。 |
2 |
注文方法 |
成行を選びます。 |
3 |
注文価格 |
購入したい数量を入力します。 |
ZETAはUSDTを支払って購入します。そのため、USDTの残高が十分でない場合は、入金や両替が必要です。
内容を確認して「ZETAを買う」をクリックします。注文は即座に確定し、購入したZETAは現物アカウント残高に反映されます。
以下の記事では、買い方に関してより詳しく説明しています。有利な価格を指定する「指値」の使い方なども解説しています。
Bybit(バイビット)のローンチプールは、新規上場通貨を無料で獲得できるイベントのため人気があります。
参加するにはトークンの預け入れが必要となりますが、預け入れた仮想通貨はいつでも払戻しが可能です。そのため、ウォレットに保有するのと同じような感覚で利用できます。ローンチプールは期間限定のイベントなので、開催期間中は上手に活用したいですね。
作成日
:2024.02.01
最終更新
:2024.03.15
2017年に初めてビットコインを購入し、2020年より仮想通貨投資を本格的に開始。国内外のメディアやSNSなどを中心に、日々最新情報を追っている。ビットコインへの投資をメインにしつつ、DeFiを使って資産運用中。
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