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メタマスクを使うロマンス詐欺|手口・対策・被害に遭った時の対処法を解説

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update 2025.04.16 13:49
メタマスクを使うロマンス詐欺|手口・対策・被害に遭った時の対処法を解説

update 2025.04.16 13:49

仮想通貨(暗号資産)市場では詐欺が多発しており、その中には仮想通貨ウォレットのメタマスクを使うロマンス詐欺もあります。

通常のロマンス詐欺と同じですが、メタマスクを使って投資に勧誘するのが特徴です。

当記事では、メタマスクを使ったロマンス詐欺の手口を紹介した上で、引っかからないための対策や、被害に遭った時の対処法などを解説します。

メタマスクを使うロマンス詐欺

仮想通貨コミュニティではメタマスクを使うロマンス詐欺の発生が報告されており、国民生活センターやYahoo!知恵袋などにも、類似の相談が寄せられています。

ロマンス詐欺はさまざまな分野で見られ、近年はメタマスクを使う詐欺が流行している模様です。

ロマンス詐欺とは

ロマンス詐欺とは、相手の恋愛感情を利用した詐欺です。インターネット上で出会った相手が自分に好意を寄せるように誘導し、最終的に金銭などを騙し取ります。

SNSやマッチングアプリなどで発生しており、外国の詐欺師が日本人をだますケースもあります。

親密になって相手の信頼を得てから、投資の勧誘や資金の工面などの話を持ち出すのが特徴的です。

ロマンス詐欺の被害は拡大傾向

国民生活センター越境消費者センターには、「出会い系サイトやマッチングアプリ等で出会い、恋愛感情を持った相手から、実態のわからない投資等の海外サイトを紹介され投資したが、出金できなくなった」などの相談が多数寄せられています。

同センターによると相談件数は増加傾向にあり、2021年度は前年から大きく増加しました。

投資詐欺に関する相談件数推移

画像引用:国民生活センター

メタマスクを使うロマンス詐欺の手口

メタマスクを使うロマンス詐欺には、以下のような特徴があります。

  • 仮想通貨投資への勧誘
  • 偽のウェブサイトへの誘導
  • 出金停止と追加資金の要求

仮想通貨投資への勧誘

詐欺師は親密度が増した後に仮想通貨投資に勧誘し、その中でメタマスクを使った投資であると伝えます。

メタマスクの名前を挙げる理由としては、ターゲットの安心感を得るためだと考えられます。メタマスクは人気ウォレットなので名前を聞いたことがある人も多く、詐欺師としては利用しやすいのかもしれません。

偽のウェブサイトへの誘導

仮想通貨投資への勧誘後、ターゲットを偽のウェブサイトに誘導します。DApp(分散型アプリ)・取引所・メタマスクなどを装っていますが、詐欺のために作られた偽物です。URLや見た目など、本物のサービスとそっくりなのが特徴です。

出金停止と追加資金の要求

ターゲットに入金させて投資を始めると、ある時点で出金できなくなります。その理由は、「安全上の理由」や「本人確認が済んでいないから」など、さまざまです。その後、詐欺師は追加入金を促します。その名目は、税金や引き出し手数料などです。

最初だけ出金可能にして信用を得た上で、更に大きな資金を入金させるケースもあるようです。最終的に詐欺師は音信不通になり、入金済みの資金は盗まれてしまいます。

メタマスクを使うロマンス詐欺への対策

メタマスクを使うロマンス詐欺への対策として、次のようなものが考えられます。

  • 相手の素性を確認する
  • 投資話に乗らない
  • URLを確認する

相手の素性を確認する

ロマンス詐欺はインターネットを介して行われ、相手の素性は分かりません。相手が外国の詐欺グループのメンバーで、詐欺目的で近づいている可能性もあります。

詐欺の被害を回避するには、実際に会うなどして相手の素性を確認するのが有効です。もしそれが叶わないのであれば、恋愛感情があっても相手を信用してはいけません。

投資話に乗らない

メタマスクを使うロマンス詐欺では、仮想通貨投資の勧誘があります。その時点で断ってしまえば、詐欺の被害を免れます。

インターネットで出会った相手からの誘いに乗る必要はありません。仮想通貨投資を始めたいのであれば、自身で調べて取引しましょう。

URLを確認する

メタマスクを使うロマンス詐欺は、ターゲットを偽のウェブサイトに誘導して資金を騙し取ります。

これらのウェブサイトはDAppやメタマスクを模して作られており、見た目は本物と似ていますがURLが異なります。URLが「metamask.io」以外であればメタマスクではないので、登録してはいけません。

その他、DAppや取引所などを装ったウェブサイトのURLを送られてきた場合でも、URLを検索するなどして確認すれば、詐欺の被害を回避できます。

もし被害に遭ってしまったら

もしメタマスクを使うロマンス詐欺に遭ってしまったら、どのように行動すれば良いでしょうか。

振込先の金融機関に連絡する

相手に送金してしまった後でも、振込先の金融機関に連絡すれば、救済措置が施される可能性があります。振り込め詐欺救済法に基づく届出ができるかもしれません。上手くいけば、犯人の口座から資金を取り戻せます。

point 振り込め詐欺救済法

振り込め詐欺救済法は、振り込め詐欺などの被害者を救済するための法律です。犯罪利用された口座から被害者への払い戻しの手続きなどを定めます。

関連機関に相談する

詐欺被害に遭ってしまった場合、消費者ホットラインに相談できます。消費者ホットラインは相談窓口で、電話番号「188」にダイヤルすると繋がります。

その他、国民生活センター越境消費者センターや警察なども相談に対応しています。

身近に溢れる仮想通貨の詐欺

仮想通貨関連の詐欺は身近に溢れており、SNSなどで誰でもターゲットとなり得ます。メタマスクを使うロマンス詐欺は、その代表的なもので、被害が数多く報告されています。

しかし、その対処法を知っていれば恐れることはありません。自分の身を守ることを第一に心がけましょう。


Date

作成日

2024.02.02

Update

最終更新

2025.04.16

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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