Select Language

メタマスク(MetaMask)の偽サイトの見分け方とは?詐欺被害を防ぐ対策について解説

メタマスク(MetaMask)の偽サイトの見分け方とは?詐欺被害を防ぐ対策について解説

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2024.07.15 07:49
メタマスク(MetaMask)の偽サイトの見分け方とは?詐欺被害を防ぐ対策について解説

update 2024.07.15 07:49

メタマスク(MetaMask)は仮想通貨(暗号資産)ウォレットの一種で、世界中で多くのユーザーに利用されています。

その一方、メタマスクの偽サイトがGoogleの検索結果に表示されており、ユーザーのウォレットから資産を盗み取ろうとしているのも事実です。

当記事では、メタマスクの偽サイトの見分け方やその他の詐欺手法、そして詐欺被害にあわないための対策について解説します。

リスティング広告を使った偽サイト

詐欺師はユーザーをメタマスク(MetaMask)の偽サイトに誘導するために、さまざまな方法を使います。

その中で、おそらく最も見かける機会が多いのは、Googleのリスティング広告に表示される偽サイトでしょう。Google ChromeやSafariなどのブラウザで「メタマスク」と検索すると、以下のような画面が表示されます。

メタマスクの検索結果 メタマスクの検索結果

一番上の検索結果が、メタマスクの偽サイトです。

Googleにはリスティング広告という仕組みがあり、企業は広告費を払って自社のウェブサイトなどを検索結果の最上位に表示します。詐欺師は最も目立つ場所に偽サイトを掲載してユーザーを誘導し、仮想通貨を盗みます。

偽サイトの見分け方

メタマスク(MetaMask)のサイトには、本物と偽物を見分けるポイントがいくつかあります。以下の3点に注意すれば、偽サイトを開いてしまうリスクを抑えられるでしょう。

スポンサー表示

偽サイトへの誘導手段として最も多いのが、リスティング広告です。リスティング広告には、以下の画像のように必ず「スポンサー」の文字が付きます。

メタマスクの偽サイト メタマスクの偽サイト

本物のメタマスクが、リスティング広告を使用するとは考えづらいです。「スポンサー」の文字がついていた場合、むやみに開かないようにしましょう。

URLの末尾に注目

メタマスクのサイトのURLを確認する方法でも、本物と偽物を見分けられます。本物のメタマスクのサイトのURLは「https://metamask.io/」です。

特に注目すべきはURLの末尾で、「.io」で終わっています。

日本では「.jp」や「.com」で終わるURLを多く見かけるため、「.io」は偽物に見えるかもしれません。しかし、OpenSeaをはじめ、仮想通貨(暗号資産)やNFT関連サービスでは、「.io」を用いる例がよくあります。

本物のURLは「https://metamask.io/」のみですので、注意してください。

ダウンロードボタンの表示

仮に偽サイトのURLを開いてしまった場合も、見分けるポイントがあります。サイト内のダウンロードボタンです。

本物は以下の画像の通り、画面右上に「Download」というボタンが表示されます。すでにメタマスクをダウンロード済みの場合でも「Download」と表示されます。

メタマスク公式サイト メタマスク公式サイト

一方、偽サイトでは「Connect to Wallet」と表示される例が珍しくありません。メタマスクをまだ作っていなくても「Connect to Wallet」と表示されます。

詐欺師がユーザーから資金を盗む手口は、「メタマスクを偽サイトに接続させてウォレット内の資金を抜き取る」というものです。このため、Connect to Wallet(ウォレットを接続せよ)と促しているのだと考えられます。

誤って偽サイトを開いてしまった場合も、実際にメタマスクを接続しなければ、資金を盗まれる危険性はほとんどありません。

落ち着いて、ダウンロードボタン部分に書かれている表示を確認してください。

詐欺に引っかからないための対策

偽サイトが表示されないようにすることで、詐欺にあうリスクをさらに減らせます。

Braveブラウザを使用

偽サイトを避ける工夫の1つが、Braveブラウザの利用です。Braveはweb3時代のブラウザと呼ばれ、広告のブロック機能やプライバシー保護機能を強みとしています。リスティング広告を一切表示しないようにもできます。

以下の画像は、実際にBraveを使って「メタマスク」を検索した結果です。

メタマスク公式サイト メタマスク公式サイト

Google Chromeでの検索結果と違い、一番上にあるはずのリスティング広告が表示されていません。

メタマスクなど仮想通貨(暗号資産)関連のサービスを利用する場合、Braveを使うと詐欺にあうリスクを抑えられます。

拡張機能でメタマスクを使用

もう1つは、拡張機能からメタマスクを開く方法です。メタマスクでウォレットを作ると、拡張機能と呼ばれる機能でメタマスクを立ち上げ可能で、メタマスクの公式サイトを経由する必要はありません。

Google ChromeやBraveを使っている場合、画面上部のURL入力欄の右側にある「拡張機能」のボタンを押せば、インストール済みの拡張機能の一覧を表示可能です。拡張機能のボタンからメタマスクを開くと、偽サイトが表示される機会を減らせます。

拡張機能 拡張機能

検索以外の詐欺手口

検索結果を使う方法のほかにも、さまざまな手口があります。

フィッシング詐欺

フィッシング詐欺とは、企業などを装った電子メールを使ってユーザーを偽のホームページに誘導し、クレジットカード番号や個人のアカウント情報などを盗む行為です。仮想通貨に限らず、インターネットでよく見られる詐欺手法として知られています。

昨今では、フィッシング詐欺でメタマスク内の資金を盗む事例が発生しています。

X(旧Twitter)やDiscordのDM

X(旧Twitter)やDiscordのDMも、詐欺行為の温床になっています。偽サイトに誘導しようとするDMの他、以下のような手口が見られます。

  • ウォレット復元に必要なリカバリーフレーズを聞き出そうとする
  • NFTマーケットプレイス外でのNFTの交換や売買を持ちかける

「あなたのウォレットが危険に晒されています。至急対応が必要なためリカバリーフレーズを送ってください」などと、危機感を煽るようなDMも散見されます。

心当たりがないDMは100%詐欺であるとみなして構いませんので、無視してください。

X(旧Twitter)の返信欄

X(旧Twitter)でポストする際にも、注意が必要です。「メタマスク」や「MetaMask」の文字列を含むポストをすると、詐欺botによるリプライが返ってきます。

内容としては「メタマスクについてお困りのことがあればサポートします」というものが見られ、これらはすべて詐欺です。すべて無視しましょう。

また、リプライに記載されているURLは絶対に開かず、返信もしないようにしましょう。

偽のエアドロップやギブアウェイ

こちらもXやDiscordで見られる詐欺の手口で、以下のような連絡がDMやリプライなどで届きます。

  • エアドロップしたいので、メタマスクを接続してほしい
  • ギブアウェイに当選したので、メタマスクのリカバリーフレーズを教えてほしい

このように、ユーザー側にメリットがあるかのような偽の情報を送り付け、メタマスクを偽サイトに接続させたり、リカバリーフレーズを聞き出そうとします。こちらも、すべて無視しましょう。

身に覚えがないNFT

OpenSeaなどのNFTマーケットプレイスでマイページを見ると、見知らぬNFTをいつの間にか保有していることがあります。これは詐欺師が勝手に送り付けてきた詐欺NFTである可能性が高く、触ってはいけません。

これらのNFTをクリックした場合、偽サイトなどに誘導され、最終的にウォレットの中身をすべて抜き取られる可能性があります。

基本的な詐欺対策

以下の対策を取ることで、多くの被害を防げます。

リカバリーフレーズは絶対に教えない

仮想通貨(暗号資産)やNFTを扱う際の最重要事項が、リカバリーフレーズを絶対に他人に教えないことです。

リカバリーフレーズは、いわば自分の金庫の「カギ」です。このカギを聞き出そうとする相手は100%詐欺師であるため、絶対に教えてはいけません。

OpenSeaやMagic EdenのようなNFTマーケットプレイス、あるいは他のweb3関係のサービスを装ってリカバリーフレーズの入力を求めてくる相手は、すべて無視してください。

メタマスク(MetaMask)に限らず、リカバリーフレーズを入力することがあるとすれば、それは「新しいデバイス(スマホやPC)に自分の元のウォレットの内容を復元するとき」のみです。

英語の指示を読み流さない

英語が苦手な人が被害に遭うケースとして、「英語の指示を読まずに処理を進めた結果、NFTを盗まれた」というものがあります。

かつてよく見られたのが、「SetApprovalforAll」というスマートコントラクトを悪用した詐欺です。

SetApprovalforAllとは、「ユーザーのウォレット内にあるすべてのNFTに対して、(詐欺師側が)自由に扱う許可を与える」という意味です。メタマスクを偽サイトに接続すると、上記のメッセージが英語で表示されることがあります。

ConfirmやVerifyなどのボタンを押して許可を与えると、詐欺師はユーザーのウォレット内のNFTを詐欺師自身のウォレットに勝手に送付可能になります。

仮想通貨やNFTを取り扱う際は、英語のメッセージを必ず読んで内容を理解してください。英語が苦手な方は、DeepLなど精度の高い翻訳ソフトを活用しましょう。

よく使うサイトはブックマークする

多くの場合、Google検索やDMなどから偽サイトに誘導されます。そこで、頻繁に利用する仮想通貨関連サイトは、すべてブックマークしましょう。

検索回数を減らすだけで、詐欺に遭う確率を減らせます。

正しい知識で偽物を見分けよう

仮想通貨(暗号資産)やNFTにまつわる詐欺の手口は、時代と共に新しいものが次々に誕生します。そして現状は「偽サイトに誘導してメタマスク(MetaMask)などのウォレットを接続させる」という手口が多数見られます。

まずは、偽サイトにアクセスしないための知識を身につけましょう。偽サイトにアクセスした場合も落ち着いて対処し、リカバリーフレーズの入力など、資金の盗難に直結する行為を絶対にしないように注意しましょう。


Date

作成日

2023.11.20

Update

最終更新

2024.07.15

Myforex編集スタッフー仮想通貨担当ー

2017年に初めてビットコインを購入し、2020年より仮想通貨投資を本格的に開始。国内外のメディアやSNSなどを中心に、日々最新情報を追っている。ビットコインへの投資をメインにしつつ、DeFiを使って資産運用中。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨USUALの将来性は?RWA活用のステーブルコインプロトコルを解説

仮想通貨USUALは、ステーブルコインプロトコル「Usual」のガバナンストークンです。Usualは、BlackRockなどからRWA(現実資産)を集約してステーブルコインを発行し、その収益をコミュニティに再分配するプロトコルとして注目を集めています。
update2024.11.20 20:00

Milton Marketsが2024年11月より最大100%分入金ボーナスを開催

Milton Marketsで期間限定の100%入金分ボーナスキャンペーンが開催されます。当記事では100%入金分ボーナスの概要や、注意点を中心に解説していきましょう。
update2024.11.20 19:30

スマホ版MT4のやさしい使い方ガイド~iPhone&Androidの基本操作~

この記事では、優先的に押さえておきたいMT4アプリの機能を5つのグループにまとめ、iPhone版とAndroid版での使い方を解説します。「基本操作を手っ取り早く確認したい!」という方はぜひご活用ください。
update2024.11.20 19:00

ZoomexがクリプトバトルZを開催!毎週開催の取引大会で現物USDTやボーナスを獲得

2024年11月1日、海外取引所のZoomex(ズーメックス)が、取引大会シリーズ「クリプトバトルZ」を開催しました。ラウンドごとの特典総額は3,480ドル相当です。当記事では、クリプトバトルZの詳細や参加方法、注意点を解説します。
update2024.11.15 20:00

ゴールドラッシュXMは本当に儲かるのか?ほぼ破綻リスクゼロのEAの実力は

ゴールドラッシュXMのランディングページで謳われている「1ヵ月で取引資金が2倍に」、「破綻リスクはほぼゼロ」という宣伝文句に違わぬ実力が備えられているのか、フォワードテスト・バックテストを実施して検証しました。
update2024.11.14 20:30

Titan FXがブラックフライデーキャンペーンを開催!取引でキャッシュバックが付与

Titan FXが、2024年11月25日(月)からブラックフライデーキャンペーンを開催します。今回のキャンペーンでは、FX通貨ペア銘柄またはゴールドを1ロット取引するごとに500円のキャッシュバックが付与されます。
update2024.11.14 20:00

XMTradingが仮想通貨CFDのスプレッドを縮小!どのくらい狭くなったか検証

2024年10月25日にXMTradingが仮想通貨CFDのスプレッドを縮小しました。この記事では、BTCUSDとETHUSDのスプレッドの計測結果やほかのFX業者と比較した結果を解説します。
update2024.11.14 19:30

Milton Marketsが11月の1万円FXチャレンジとXリポストキャンペーンを開催!

Milton Marketsで、11月の1万円チャレンジが開催されます。この記事では、開催期間や上位入賞の条件、これまでの1万円チャレンジと変わった点などを解説します。
update2024.11.14 19:00

XMTradingがお歳暮プロモを開催!100%入金ボーナスを付与

海外FX業者のXMTradingが2024年10月15日から11月15日までお歳暮プロモを開催することを発表しました。キャンペーン期間中に対象口座へ入金すると、100%の入金ボーナスが付与されます。新規・既存ユーザーの両方が対象です。
update2024.11.12 19:30

Zoomexがあったか冬支度応援キャンペーンを開催!総額76万円相当のビットコインとAmazonギフト券がもらえる

Zoomex(ズーメックス)が、あったか冬支度応援キャンペーンを開催しました。各種条件をクリアすると、総額76万円相当のビットコインとAmazonギフト券を獲得できます。キャンペーン開催期間は、2024年11月19日〜11月25日までです。
update2024.11.07 19:30
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル