作成日
:2023.07.11
2023.07.11 17:02
NFT Giveaway(ギブアウェイ)とは、NFTが無料で配布されるイベントやキャンペーンのことです。NFTアートやNFTゲームのアイテムなどがGiveawayの対象となっており、主にTwitter(ツイッター)を介して配布されています。
当記事では、NFT Giveawayに参加してNFTを受け取りたい方に向けて、その方法や注意点などを解説します。
NFT Giveaway(ギブアウェイ)とは、NFTを無料配布(プレゼント)するイベントやキャンペーンです。NFTを配布するコミュニティのTwitter(ツイッター)をフォローしたり、Discordサーバーへの参加が、Giveawayの参加条件になっていることが多いです。
NFT Giveawayを実施するのは、主に以下のようなコミュニティやチームです。
NFTコレクションやNFTゲームの運営を行っているチームの場合、主に「仲間集め・コミュニティの強化」を目的にGiveawayを実施しています。一方、個人のNFT収集家がGiveawayを行う場合、SNS上での影響力の強化(フォロワー数増加)などが主な目的です。
いずれの場合も、NFT Giveawayの情報はTwitterを中心に拡散され、基本的には誰でも参加可能です。
NFT Giveaway(ギブアウェイ)に参加する一般的な手順は、以下の通りです。
Twitter(ツイッター)でNFT Giveawayの情報を検索します。「#NFTGiveaway」「#Giveaway」などのハッシュタグで検索をすると、開催中の企画が見つかります。
NFT Giveawayを日本語の情報だけに絞って検索したい場合は、検索キーワードの後ろに「lang:ja」を追加します。これで日本語で発信しているツイートだけが表示されます。
画像引用:Twitter
Giveaway企画が見つかったら、ツイートに記載されている参加条件を確認して応募します。参加条件は企画ごとに異なります。ここでは以下のツイートを参考に、参加条件について確認しましょう。
画像引用:Twitter
上記のGiveaway企画では、以下の2つの参加条件があります。
この他に、「指定されたツイートへのいいね・リツイート」などがよく見られる参加条件となっています。指定の条件をすべて満たせば、NFT Giveaway企画への参加は完了です。
なお、NFT Giveawayは「応募した全員が配布対象」の場合と、「抽選に当選した人だけが配布対象」の2種類があります。当選した場合はTwitterなどで通知が届きますが、落選の場合は一般的に連絡はありません。
参加後は、NFT Giveaway企画のツイートの返信欄を確認するなど、自分が当選したかどうかをチェックするようにしましょう。
NFT Giveaway(ギブアウェイ)の企画に参加後、実際にNFTを受け取る手順は以下の通りです。
抽選形式のGiveawayで当選した場合、当選者には何らかの方法で当選通知が届きます。以下のGiveaway企画では、元のツイートの返信欄を用いて、当選者に連絡しています。
また、当選後のやりとりはTwitter(ツイッター)のDMで行われるのが一般的です。応募者全員にNFTを配布する企画の場合、個別に当選通知が届くことはありません。
画像引用:Twitter
配布対象に当選していたら、メタマスクなどのウォレットアドレスをGiveaway実施者に伝えます。抽選形式の企画の場合、「ウォレットアドレスをTwitterのDMで送って欲しい」という趣旨の連絡が届きます。
画像引用:メタマスク
メタマスクを起動したら、「0x」で始まるウォレットアドレスをクリックしてコピーし、指定の方法でGiveaway実施者に伝えます。
ウォレットアドレスをGiveaway実施者に送る際、手入力すると打ち間違いの原因になります。そのため、ウォレットアドレスは必ずコピー&ペーストで送るようにしましょう。
全員が配布対象の場合、DMではなく別の方法で応募者全員のウォレットアドレスが回収されます。これについては、各企画の指示に従うようにしましょう。
NFT Giveaway(ギブアウェイ)の実施者にウォレットアドレスを伝えたら、自分のウォレットにNFTが送られてきます。ここでは、受け取ったNFTを確認する方法を解説します。
以下のリンクをクリックし、OpenSeaのトップページにアクセスします。
画面右上の「Connect wallet」をクリックし、利用するウォレットを選びます。ウォレットの案内に従って、OpenSeaと接続します。
画像引用:OpenSea
ウォレットを接続できたら、画面右上のアイコンにカーソルをあわせ、「プロフィール」をクリックします。
画像引用:OpenSea
「収集済み」のタブを開き、参加したGiveawayのNFTが届いていることを確認します。
画像引用:OpenSea
「収集済み」のタブを開いても、NFTを確認できないことがあります。その場合は「その他」→「非表示」をクリックします。
画像引用:OpenSea
「非表示」の中に、参加したGiveawayのNFTが届いていることを確認します。
画像引用:OpenSea
「非表示リスト」の中には、心当たりのないNFTが表示されるケースがあります。その多くは「勝手に送りつけられてきたスパムNFT」です。下手に触るとウォレットから資産を抜き取られる可能性があるため、クリックしないようにしましょう。
「非表示」の中にあるNFTを「収集済み」に移動させたい場合、該当のNFTの右下にある「・・・」→「再表示」をクリックします。ウォレットが起動するので、署名を行えば「非表示」から「収集済み」に移動します。
画像引用:OpenSea
NFT Giveaway(ギブアウェイ)で受け取ったNFTは、マーケットプレイスで転売することができます。具体的な手順を解説します。
以下のリンクをクリックし、OpenSeaのトップページにアクセスします。
画面右上の「Connect wallet」をクリックし、利用するウォレットを選びます。ウォレットの案内に従って、OpenSeaと接続します。
画像引用:OpenSea
画面右上のアイコンにカーソルをあわせ、「プロフィール」をクリックします。
画像引用:OpenSea
売りたいNFTにカーソルを合わせ、「販売用に出品」をクリックします。
画像引用:OpenSea
以下の2つの項目を入力します。
一度「出品価格」を設定した後は、価格を変更することはできません。価格を変更したい場合、再度出品手続きを行う必要があります。また、設定した出品期間内に購入されなければ、出品は取り下げられます。
入力できたら「Complete listing」をクリックします。
画像引用:OpenSea
「コレクションを承認」というポップアップが開くと同時にメタマスクが立ち上がり、承認を求められます。問題がない場合は「確認」をクリックします。
最後に署名を求められるので、「署名」をクリックすればNFTを転売する手順は完了です。
画像引用:OpenSea
Giveaway(ギブアウェイ)された後のNFTは、異なるコレクションでも同じような価格推移を見せることがあります。ここでは、イーサリアムとポリゴンそれぞれの典型的な価格推移を紹介します。
イーサリアムは、NFTの発行に最も利用されているブロックチェーンです。人気のNFTコレクションの多くはイーサリアムでリリースされることが多く、価格もポリゴンに比べると高額です。
イーサリアムでNFTコレクションがリリースされた場合、一般的に最も価格が上がるのはリリース直後です。以下のチャートは、日本の代表的なNFTコレクション「Live Like A Cat」の価格推移です。
画像引用:OpenSea
上記の通り、リリース直後には大きな価格上昇を見せることが多いです。しかし、数日経つと徐々に価格は下落し、その後はリリース直後と同程度の価格まで上昇することはほとんどありません。
つまり、Giveawayで獲得したNFTを売るつもりであれば、リリースから時間が経たないうちに売るのが得策と言えるでしょう。しかし最近は、ユーティリティを目的にNFTを手にする人も増えています。
NFTの中には、保有者だけに与えられるユーティリティ(機能)があるケースがあります。ユーティリティの内容はプロジェクトによって異なりますが、クローズドなDiscordのチャットに参加できたり、NFT保有者限定のイベントに参加できたりします。
NFT GiveawayでもらったNFTを売却するのか、保有し続けるのかは、「自分がそのNFTコレクションにどのように関わっていきたいか」というスタンスに基づいて判断するのがよいでしょう。
ポリゴンもNFTの発行によく使われているブロックチェーンです。NFTアート以外にも、NFTゲームで使われるゲーム内アイテムの取り扱いが多い特徴があります。
また、イーサリアムに比べると、ポリゴンのNFTは価格が安く設定されているケースが多いです。そのため、転売時に得られる収益も比較的小さい傾向があります。
画像引用:OpenSea
上記のチャートは、ポリゴン上で発行されている「Cool Cats Events」というNFTの価格推移です。ポリゴンの場合、Giveawayでリリース時に盛り上がった場合でも、価格が大きく上がるケースはあまりありません。
もちろん短期的に上昇するケースはありますが、イーサリアム上のNFTのように高い価格帯まで上昇することはなく、その後は停滞するケースが多いです。
NFT Giveaway(ギブアウェイ)に参加するとき、最も気をつけなければならないのが詐欺です。ここでは、NFT Giveawayを悪用して行われる詐欺の事例と、その対策について解説します。
NFT Giveawayを行っている運営者になりすまし、Twitter(ツイッター)やDiscordでDMを送ってくるケースがあります。アイコンやプロフィールはもちろん、フォロワーの数まで本物のアカウントと同程度に水増ししているケースもあります。
DMでは「あなたを優先的にNFT Giveawayに当選させます」といった話をもちかけ、詐欺サイトへ誘導したり、ウォレットのシードフレーズを聞き出そうとしてきます。
シードフレーズとはランダムに生成された単語の羅列で、リカバリーフレーズとも呼ばれます。ひとたび発行されると変更されることはなく、ウォレットを復元したり、異なるデバイスのウォレットと同期したりする際に利用します。
自分がNFT Giveawayに応募したプロジェクトであれば、運営からDMが届くことはあります。しかし、身に覚えがないプロジェクトからDMが届いた場合、詐欺である可能性が非常に高いです。
対策としては、以下が挙げられます。
NFT Giveawayは主にTwitterで行われますが、Giveawayのツイート自体が偽物というケースがあります。この場合、Giveawayの参加条件として、特定のリンクを踏んで何かしらの登録を促されることがあります。
NFT Giveawayの参加条件は、いいねやリツイート、特定のアカウントのフォローなどがありますが、何らかのリンクを踏むように指示されることはほとんどありません。
詐欺にあわないためには、以下のような対策が有効となります。
自分がGiveawayで受け取ったNFTとは別に、心当たりのないNFTがウォレットに送りつけられることがあります。身に覚えがないNFTは、基本的にスキャム(詐欺)です。
下手に触ると、ウォレットの中にあるNFTが抜き取られる可能性があります。対策としては、「自分が受け取った覚えがないNFTは絶対に触らない」ように徹底しましょう。
詐欺サイトに誘導されたり、スキャムNFTに触れてしまったあと、NFTを盗まれる直接的な原因が「アクセスと送金を相手に許可してしまう」ことです。
画像引用:OpenSea
上記の画像は、OpenSeaでNFTを転売する際に表示されるウォレット画面です。あるNFTコレクションをOpenSeaで初めて出品する際、「すべての◯◯(NFTコレクション)へのアクセスとその送金を許可しますか?」と表示されます。
これは「ウォレットの中にある◯◯というすべてのNFTコレクションを、OpenSea側が自由にアクセスしたり転送する許可を与える」という意味です。つまり、悪意のある詐欺サイトで同様の許可を与えてしまった場合、ウォレットの中にある資産が盗まれる可能性があります。
これを防ぐ対策としては、怪しいDMやスキャムNFTには基本的に触れないことが大切です。また、提示されるコントラクトに署名する際は、しっかり内容を確認することも重要になってくるでしょう。
NFT Giveaway(ギブアウェイ)の情報は頻繁にTwitter(ツイッター)で告知されています。今後も手軽にGiveawayの情報を探すなら、Twitterで検索するのがよいでしょう。
一方、最近は「特定のNFTを持っている人に優先的にNFTを配る」「コミュニティに参加して、貢献をしてくれている人に優先的にNFTを配布する」といった動きも出てきています。
これは純粋なGiveawayとは異なりますが、無料配布の当選確率を高めたい場合は、興味のあるNFTプロジェクトのDiscordサーバーなどに参加し、アクションを起こしてみるのもよいかもしれません。
NFT Giveaway(ギブアウェイ)に参加し、NFTを受け取る方法は難しくはありません。Twitter(ツイッター)のアカウントがあれば誰でも参加でき、受け取るための作業も簡単です。
一方、NFT Giveawayに乗じて詐欺が多発していることも忘れてはいけません。当記事の内容を参考に、自分の身は自分で守りながら、NFT Giveawayに参加してみてください。
作成日
:2023.07.11
最終更新
:2023.07.11
2017年に初めてビットコインを購入し、2020年より仮想通貨投資を本格的に開始。国内外のメディアやSNSなどを中心に、日々最新情報を追っている。ビットコインへの投資をメインにしつつ、DeFiを使って資産運用中。
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