作成日
:2023.12.05
2024.04.22 17:48
リップル(XRP)は人気の仮想通貨(暗号資産)で、値上がりを見込んでガチホする投資家も少なくありません。
ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などの例を見ても、将来有望な仮想通貨をガチホすれば、大きなリターンになる可能性があります。リップルは、いつまでガチホすればよいでしょうか。
当記事では、リップルをいつまでガチホすればよいのか、複数の観点から目安を解説します。
リップルをいつまでガチホすべきかは、人それぞれの判断によるので正解はありません。目安としては、以下のタイミングが挙げられます。
ビットコイン(BTC)価格は仮想通貨価格全体のトレンドを形成する傾向があり、アルトコインの価格にも影響します。
アルトコインとはビットコイン以外の仮想通貨全体を指します。アルト(alternative)は「別の」「代替の」を意味します。
そこで、ビットコイン価格がピークに達するまで、リップルをガチホするのが選択肢になります。
ビットコイン価格は半減期の翌年にピークを迎える傾向があり、2012年・2016年・2020年の半減期では、いずれも翌年に史上最高値を記録しました。
半減期とは、マイニングで得られるビットコインの数量が継続的に半分になるイベントです。4年に1回の頻度で採掘量が半分になります。ビットコインの希少性が増し、価格が上昇しやすくなるので、重要なイベントと認識されています。
ビットコインとリップルのチャートを重ねて比較すると、オレンジ線で描かれたリップルの高値の時期は、青線のビットコインの高値の時期とおおむね一致していることがわかります。
画像引用:CoinMarketCap
ビットコインは2024年に半減期を迎える見込みで、過去と同様にリップル価格が上昇するのではないかと期待されています。
リップルは、米SEC(証券取引委員会)と裁判をしています。
仮想通貨は送金や価値の保存に利用されるなど、さまざまな機能があります。プロジェクトの資金調達にも利用されるため、仮想通貨が有価証券に該当するとの見方もあります。
裁判の始まりは、2020年12月に遡ります。SECは、リップルが有価証券に該当すると判断し、それを無許可で販売したリップル社ならびに経営陣を提訴しました。リップル陣営は、徹底抗戦する姿勢を見せており、当記事執筆時点(2023年12月1日)で完全な決着はついていません。
この問題は、リップル価格に不確実性をもたらしています。リップルに有利な判決が出れば価格が上昇しやすいと考えられる一方、リップルに不利な判決が出る場合には、ガチホを諦める必要があるかもしれません。
裁判はリップル有利に進んでおり、2023年10月には、SECが経営陣に対する訴えを取り下げています。
最終的に判決がどちらに転ぶかわからないものの、判決がガチホの目安になるかもしれません。
リップルは、リップル社が発行する仮想通貨です。リップル社はブロックチェーンで国際送金サービスを展開しており、リップルはブリッジ通貨として活用されます。
ブリッジ通貨はブロックチェーン上での銀行間の資金移動で利用され、従来よりも安価で高速な送金が可能です。
リップル社は銀行や送金会社と提携し、各地域で送金ネットワークを積極的に拡大しています。サービスが拡大するにつれてリップルの需要も増すと考えられ、その流れが続く限りリップルをガチホできるかもしれません。
リップルの総供給量は1,000億XRPであり、当記事執筆時点(2023年12月1日)で流通量は全体の50%程度です。
リップル社は大量のリップルを保有しており、一度にまとめて売却すると値崩れを起こすリスクがあることから、2017年12月に550億XRPをロックアップすると決定しました。
ロックアップされたリップルは、55か月にわたって毎月最大10億XRPずつ放出され、放出されなかったリップルは再度ロックアップされます。
毎月の放出量はリップル社の裁量次第となっており、リップル社は放出に慎重になっている模様です。2023年9月時点では413億XRPがロックアップされており、詳細は公式サイトで確認できます。
リップル社は放出量を抑える方針の模様ですが、将来的に放出量が増加する可能性もあります。その際は、リップルの売り圧力が高まるので、ガチホを考え直す必要があるかもしれません。
各国政府はCBDCの研究を進めています。CBDCの形は様々で、仮想通貨やブロックチェーンを基礎にしたものであれば、リップルと同様に高速かつ安価な国際送金が可能になるでしょう。
CBDCは、中央銀行発行の独自デジタル通貨を指します。中国のデジタル人民元など、各国で開発が進められています。法定通貨と同等の価値を持ち、ウォレットを通じて決済可能なことから、次世代のインフラとして期待されています。
CBDCが普及すると、リップルの役割がCBDCに奪われる可能性も出てきます。リップル社による送金サービスの需要が低下すれば、ブリッジ通貨であるリップルにも悪い影響が及ぶと考えられます。
CBDCが普及し始めた場合、リップルのガチホを再考すべきかもしれません。
リップルをガチホするには、取引所のウォレット、または、個人ウォレットのいずれかを利用します。
リップルは人気の仮想通貨で多くの取引所が取り扱っており、国内取引所ではコインチェックやbitFlyerなどが挙げられます。
取引所を利用すると取引所の倒産などがリスクになりますが、国内取引所は金融庁の管轄下にあり、顧客資産は保護されているので安心です。海外取引所の場合には、資金が手元に戻らないケースもあるので注意が必要です。
個人ウォレットで保管する場合には、ハードウェアウォレットやソフトウェアウォレットを使います。基本的に安全に保管できる一方、秘密鍵やシードフレーズの紛失・流出に注意する必要があります。
シードフレーズとはランダムに生成された単語の羅列で、リカバリーフレーズとも呼ばれます。ひとたび発行されると変更されることはなく、ウォレットを復元したり、異なるデバイスのウォレットと同期したりする際に利用します。
取引所と違って全て自己責任なので、リップルを失っても補償はないことには留意しなければなりません。
リップルはガチホしながらの運用が可能で、仮想通貨レンディングに預け入れて年利数%のリターンを得ることもできます。
仮想通貨レンディングとは、保有する仮想通貨を貸し出して金利を得られるサービスです。仮想通貨を貸し出すだけでなく、金利を支払って借り入れることもできます。
リップルはDeFi(分散型金融)で利用できるケースが乏しく、他の主要銘柄と比べてCeFi(中央集権型金融)で運用する例が多くなるでしょう。CeFiは、経営破綻やハッキングのリスクがあり、預け入れたリップルが戻ってこなくなるリスクがあります。
リスクとリターンを天秤にかけて、リップルを運用すべきかを決めることになります。
2023年12月1日現在、各海外取引所におけるリップルの取り扱い状況(USDT建て現物・デリバティブ)は下記の通りです。
仮想通貨取引所 | 現物 | デリバティブ |
---|---|---|
(バイビット) |
〇 |
〇 |
(バイナンス) |
〇 |
〇 |
(ゲート) |
〇 |
〇 |
(メクシー) |
〇 |
〇 |
(ビンエックス) |
〇 |
〇 |
(ビットゲット) |
〇 |
〇 |
(コインイーエックス) |
〇 |
〇 |
Bybit(バイビット)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
Binance(バイナンス)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
Gate.io(ゲート)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
MEXC(メクシー)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
BingX(ビンエックス)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
Bitget(ビットゲット)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
CoinEX(コインイーエックス)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
海外の取引所であれば、日本語対応が充実しているBybit(バイビット)がおすすめです。
Bybitでは、3つの手順でリップルを購入できます。
まずは以下のリンクをクリックし、リップルの購入ページ(XRP/USDT)にアクセスします。
なお、Bybitを利用するには、口座を開設しておく必要があります。
ここでは最もシンプルな「成行」での購入方法を紹介します。成行でリップルを購入するには、以下のように操作をして「XRPを買う」をクリックします。
番号 |
項目名 |
説明 |
---|---|---|
1 |
「買い」または「売り」 |
通貨ペアの左の通貨を買って右の通貨を売るなら「買い」、左の通貨を売って右の通貨を買うなら「売り」を選びます。 |
2 |
注文方法 |
成行を選びます。 |
3 |
注文価格 |
購入したい数量を入力します。 |
リップルはUSDTを支払って購入します。そのため、USDTの残高が十分でない場合は、入金や両替が必要です。
内容を確認して「XRPを買う」をクリックします。注文は即座に確定し、購入したリップルは現物アカウント残高に反映されます。
以下の記事では、買い方に関してより詳しく説明しています。有利な価格を指定する「指値」の使い方なども解説しています。
リップルをガチホするにあたって、どのような基準で投資しているのかを理解することが重要です。基準が曖昧だと、突発的な上昇や下落の際にリップルを手放してしまい、後から後悔するかもしれません。
リップルをガチホするためにも、今一度、投資基準を確認してみると良いでしょう。
作成日
:2023.12.05
最終更新
:2024.04.22
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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