作成日
:2023.05.18
2023.05.18 10:19
エアドロップは、仮想通貨(暗号資産)の無料配布を意味します。無料で仮想通貨を獲得できれば、大きなリターンを得られる可能性があります。過去には、注目プロジェクトがエアドロップを成功させています。
当記事では、エアドロップを解説した上で、エアドロップ情報の探し方や参加方法、そのリスクなどを解説します。
エアドロップは、プロジェクトによる仮想通貨の無料配布を指します。主にプロモーション活動の一環として行われ、ユーザーがサービスを利用したりコミュニティの発展に貢献したりすると、報酬として仮想通貨が配布されます。
プロジェクトがエアドロップをする目的は、知名度の向上、SNSのフォロワー獲得、サービス利用の拡大、コミュニティの活性化などです。
一方、ユーザーにとっては、仮想通貨をほぼノーリスクで獲得できるチャンスとなります。
多くの場合、エアドロップを獲得するには、何らかの条件を満たさなければなりません。よくあるケースとしては、以下のような例が挙げられます。
リブランディングやハードフォークで新しい仮想通貨が誕生した際などには、トークン保有者に無条件でエアドロップが実施されることもあります。
フォークはブロックチェーンの仕様変更を指します。その中でも、ハードフォークは永続的な分岐が伴うものであり、旧ルールのブロックチェーンと新ルールのブロックチェーンに分かれます。
エアドロップへの参加は難しくありません。メタマスクなどの非カストディアルウォレットを持っていれば、誰でも簡単に参加できます。
非カストディアルウォレットは取引所のウォレットなどと異なり、特定の管理者の承認なく利用可能です。仮想通貨の保管だけでなく、DeFi(分散型金融)・ブロックチェーンゲーム・NFTマーケットプレイスなどのDApp(分散型アプリ)にアクセスできます。
一般的には、以下の流れでエアドロップに参加できます。
このように非カストディアルウォレットの操作が必要となりますが、取引所のウォレットで受け取れるエアドロップもあります。
エアドロップの実施方法はプロジェクトにより異なるので、公式情報を確認する必要があります。
エアドロップは、ノーリスクで大きなリターンを生む可能性があります。過去には、以下のプロジェクトがエアドロップを実施し、成功を収めています。
画像引用:BitcoinCash
ビットコインキャッシュ(BCH)は2017年にビットコイン(BTC)からハードフォークして誕生し、ビットコイン保有者にエアドロップされました。当記事執筆時点(2023年5月17日)で、BCHの時価総額はCoinMarketCapで30位圏内にランクインしています。
画像引用:nem.io
XYMはシンボル(Symbol)のネイティブトークンです。ネム(NEM)を元に開発され、NEM保有者にエアドロップされました。NEMは日本で人気の仮想通貨となっており、国内取引所もエアドロップに対応しました。
画像引用:Arbitrum
ARBはアービトラムが発行する独自仮想通貨で、イーサリアム(ETH)の主要なレイヤー2です。長らく独自仮想通貨を発行していなかったため、トークンのリリースに対する期待が高まっていましたが、遂に2023年3月にエアドロップをしました。
画像引用:flare
FLRはFlare Networkのネイティブトークンです。リップル(XRP)と提携しており、リップル向けのスマートコントラクトを開発しています。FLRは2023年1月にXRP保有者にエアドロップされました。XRPは日本でも馴染みのある仮想通貨で、日本の仮想通貨コミュニティで話題となりました。
画像引用:Sui
Suiは元Facebook(フェイスブック)のエンジニアが主導するプロジェクトで、次世代ブロックチェーンを開発しています。そのネイティブトークンSUIは、2023年5月にブロックチェーンの利用者にエアドロップで配布されました。SUIはリリース直後から、時価総額100位圏内にランクインしています。
仮想通貨市場では、ほぼ毎日新しいプロジェクトがリリースされています。それに伴って、エアドロップも頻繁に行われていますが、どのように探せば良いのでしょうか。
エアドロップの情報をまとめたポータルサイトがいくつかあります。CoinMarketCapやDAppRadarなどの大手サイトのほか、エアドロップに特化したairdrops.ioではより多くのエアドロップ情報が掲載されています。
画像引用:airdrops.io
Twitter(ツイッター)などのSNSには、AirdropDetectiveやAirdrop Inspectorなどエアドロップ情報を発信しているインフルエンサーがいます。
日本のコミュニティでも、インフルエンサーがエアドロップ情報を発信しています。
仮想通貨市場では、Web3.0のキャンペーンプラットフォームが広く利用されています。タスクを消化するのと引き換えに、エアドロップを中心とした報酬を獲得できます。
Web3.0とは分権化された次世代のインターネット環境を指します。現代の中央集権型インターネット環境(Web2.0)は、大手IT企業が強い影響力を持っています。その一方、Web3.0では個々のユーザーが重要な役割を担います。
例えば、Aki Networkは多様なキャンペーンを掲載しています。日本でも人気のプラットフォームとなっており、多くのユーザーが利用しています。
画像引用:Aki Network
エアドロップ情報は、メディアやSNSなどを通じて公式から発表があります。公式の発表に注目すると、エアドロップの情報をキャッチできます。
エアドロップで必ず仮想通貨がもらえるわけではありません。また、プロジェクトによっては、予告なくエアドロップを発表する場合もあるので、事前に対策を打てない場合もあります。
しかし、以下のような方法でエアドロップの成功確率を高められます。
プロジェクトの中には、Web3.0ユーザーに優先的にエアドロップを行うものもあります。例えば、レイヤー2やDEX(分散型取引所)などのプロジェクトは、取引量や取引回数などに応じてエアドロップを行うケースがあります。
このようなWeb3.0サービスを積極的に利用していれば、おのずとエアドロップの成功確率が高まります。
エアドロップは、コミュニティへの報酬という側面を持っています。プロジェクトの中には、古参のコミュニティメンバーにエアドロップを配布するものもあります。
それを見越して、プロジェクトのDiscord(ディスコード)やTelegram(テレグラム)に早期参加すると、エアドロップを獲得できるケースもあります。
人気の仮想通貨やNFTは、他のプロジェクトとのコラボでエアドロップを実施する場合があります。なお、必ずエアドロップがあるというわけではありません。
エアドロップは無料で仮想通貨を獲得するチャンスですが、注意点もあります。
日本国内の税制では、エアドロップも課税の対象となっています。
取引所に上場している場合は、エアドロップで仮想通貨を獲得した時点で課税対象になります。未上場で価値がない場合は、売却した時点で利益が出れば課税対象になります。
プロジェクトによっては、ウォレットアドレスの登録や仮想通貨の受け取りに、手数料がかかる可能性があります。特にイーサリアム(ETH)を基礎としたプロジェクトは、手数料が高額になりやすいので注意が必要です。
手数料を差し引くと損になる可能性もあるので注意が必要です。
プロジェクトによっては、ウォレットアドレスの登録と同時に、KYCを実施するものもあります。
KYCとは「Know Your Customer」の略称です。金融犯罪などのリスクを回避するために、金融機関が顧客に個人情報の提出を求めるプロセスを指します。
KYCを完了するには、メールアドレスや住所、氏名などの提出を求められる場合もあります。きちんと情報管理がなされていないプロジェクトの場合、エアドロップに参加するだけで個人情報が流出するリスクもあります。
ほとんどの場合、エアドロップに参加するには、非カストディアルウォレットを操作する必要があります。特別難しいわけではありませんが、慣れていない人にとっては、何をやっているのかわからないかもしれません。
仮想通貨市場では、エアドロップを語る詐欺が横行しています。エアドロップに数多く参加していると、詐欺被害を受ける可能性もあります。
エアドロップ詐欺は、多くがフィッシング詐欺に分類されます。完全に見分けるのは難しいですが、次のポイントである程度エアドロップ詐偽を回避できます。
シードフレーズは、ランダムに生成された単語の羅列で、ウォレットを復元したり、異なるデバイスのウォレットと同期したりする際に利用します。
シードフレーズは、ウォレットの持ち主が保管するものであり、誰にも教えてはいけません。第三者に漏洩すると、ウォレット内の仮想通貨を盗まれる可能性があります。
シードフレーズを求めてくる場合、確実にエアドロップ詐欺です。ウォレットアドレスの登録にシードフレーズは不要なので、絶対に入力してはいけません。
エアドロップ詐欺の中には、ドメインネームを偽装するものもあります。
例えば、Google(グーグル)などの検索エンジンでエアドロップを検索すると、公式に似たWebサイトが表示されることがあります。ドメインネームが微妙に違っており、エアドロップ詐欺のWebサイトだというケースもあります。
検索エンジンからエアドロップを検索する際は、ドメインネームをしっかり確認する必要があります。
エアドロップは、公式ページから直接参加するのが鉄則です。SNSなどから第三者がWebサイトに誘導してくる場合は注意が必要です。紹介報酬を狙っているだけの可能性もありますが、エアドロップ詐偽の可能性もあります。
エアドロップに参加すると、上場前の仮想通貨をもらえる可能性があります。この点で、トークンセールと似ています。
エアドロップは無料です。仮想通貨を確実に獲得できるわけではありませんが、誰でも申し込みが可能です。
条件を満たして仮想通貨を獲得できれば、大きなリターンを生むかもしれません。
注目プロジェクトの場合、上場直後に時価総額が100位圏内にランクインすることもあります。その一方、無価値であることもしばしばです。
エアドロップは、ノーリスクで投資を始めたい人におすすめです。
トークンセールは有料です。また、取引所トークンや独自トークンの保有が条件となっている場合もあります。大手取引所が主導するトークンセールは話題になりやすく、利益を狙いやすい傾向にあります。
このため、ある程度の損失リスクを負ってリターンを上げたい人に向いています。
エアドロップは無料で参加できるので、初心者にもおすすめです。メタマスクなどウォレットの使い方を覚えれば、誰でも仮想通貨を獲得するチャンスがあります。
仮想通貨市場では頻繁にエアドロップが行われているので、気になるプロジェクトのコミュニティに参加し、報酬獲得を目指して挑戦してみるのも良いでしょう。
作成日
:2023.05.18
最終更新
:2023.05.18
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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