作成日
:2021.08.03
2022.04.20 12:28
ビットコイン価格(BTC/USD)は、7月21日から30日にかけて10日連続の上昇を記録し、4万2,000ドルを超える高値を付けた。
今年5月以降、ビットコインは弱気な値動きを続けてきたが、先月末にかけて資金が流入してきたことを背景に、復調の兆しを見せているようだ。特に先月20日にビットコイン価格が3万ドルを割り込んでから、上昇圧力を強めているという。結果的に7月におけるビットコインの月間上昇率は18%となり、約3ヶ月ぶりとなる高水準をマークした。
これに関して仮想通貨(暗号資産)取引所のEqonexは、ビットコイン価格が4万2,000ドルラインを完全に上抜くまでレンジ相場となる可能性があると言及し、この上昇が本格的なトレンドになり得ていないことを示唆している。
しかしながら米大手取引所のコインベースが最大の恐怖は消え去ったと分析するなど、一部アナリストはビットコインの弱気なセンチメントが改善されているとの考えを示しているようだ。現在、仮想通貨市場は時価総額が1兆3,000億ドルを下回っており、主要な仮想通貨であるビットコインの復調が望まれている。最近では、イーロン・マスク氏やキャシー・ウッド氏などのインフルエンサーの発言がポジティブな材料となって、ビットコイン価格は勢いを取り戻しつつあるが、この好調はいつ頃まで継続するのか、今後も同仮想通貨の動向を見守っていきたい。
release date 2021.08.03
出典元:
ニュースコメント
ビットコイン価格の暴落を懸念するアナリスト
ここ数ヶ月間、ビットコイン価格は3万ドルから4万ドルのレンジを推移してきた。今回、ビットコイン価格はレンジの上値を超えたことで更なる上昇への期待が高まっているが、Crypto Financeのパトリック・ホイザー氏は、再び底値を抜ければ、2万2,000ドルをターゲットに暴落する可能性があると警告している。また、OANDAのエドワード・モヤ氏もビットコイン価格が瞬間的に2万ドルまで下落すると予想しており、それが辛抱強く傍観していた多くの機関投資家の売りを加速させると指摘しているようだ。その他、ByteTree Asset Managementのチャーリー・モリス氏は、ビットコインネットワークの活動レベルが低下していることを引き合いに、現状ではビットコイン価格が5万ドルよりも1万5,000ドルの価格帯を目指す方が自然だとコメントしている。ビットコイン価格は年初からのモメンタムを完全に失っているが、どのように推移していくのか、今後も仮想通貨市場での展開に注目していきたい。
作成日
:2021.08.03
最終更新
:2022.04.20
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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