作成日
:2022.12.13
2023.03.18 11:51
仮想通貨(暗号資産)HOOKは、Hooked Protocolと呼ばれるプロジェクトが発行する独自仮想通貨です。2022年11月にBinance(バイナンス)などでトークンセールが実施されて注目を集めており、Learn to Earn(学んで稼ぐ)のブロックチェーンゲームが人気を博しています。
当記事では仮想通貨HOOKの概要、Learn to EarnゲームのWild Cash、HOOKの将来性に関して解説していきます。
仮想通貨(暗号資産)HOOKは、仮想通貨プロジェクト「Hooked Protocol」のガバナンストークンです。Hooked ProtocolはWeb3.0の普及を目指すプロジェクトで、学んで稼ぐLearn to Earnや、企業向けのWeb3.0インフラなどを提供しています。
Web3.0とは、分権化された次世代のインターネット環境を指します。現代の中央集権型インターネット環境(Web2.0)は、大手IT企業が強い影響力を持っています。その一方、Web3.0では、個々のユーザーが重要な役割を担います。
2022年第3四半期、Hooked Protocolはクイズ形式のブロックチェーンゲーム「Wild Cash」をリリースしました。また、Web3.0向けのインフラとしてデジタルIDの「Hooked SoulBound Token」や、ウォレットアプリの「Hooked Wallet」などを開発しています。
Wild Cashは既に100万人以上のユーザーを獲得しており、アンドロイドアプリの評価は4.5点の高得点となっています。
画像引用:Google Play
画像引用:Google Play
SoulBound Tokenは譲渡不可能なNFTで、イーサリアム(ETH)の共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏らが考案しました。Web3.0時代のデジタルIDとして機能する可能性があり、既に大手取引所のBinanceなどが実用化しています。
Wild CashはHooked Protocolが立ち上げた最初のブロックチェーンゲームです。
プレイヤーは仮想通貨に関するクイズに答えるなどして、ゲーム内トークン「GOLD」を獲得できます。GOLDは独自トークンuHGT(unlocked Hook Golden Token)と交換したり、ステーキングでさらに増やしたりできます。
また、NFT購入などの初期投資は必要なく、Androidのスマホを持っていれば誰でも無料で遊べます。
Quiz to EarnはWild Cashのメイン機能で、仮想通貨のクイズに答えると報酬をもらえます。クイズにはいくつかの種類があり、Traning Campモードでは難易度に応じて報酬の額が変わります。報酬はゲーム内トークンで支払われ、内部ウォレットでuHGTと交換できます。
注意点が一つあり、このアプリはすべて英語であって日本語に変換できないという点です。クイズの回答時間は1分間ですので、英語が苦手な場合は英語の勉強をかねてクイズをするか、あるいはマイニングやステーキングで稼ぎます。
擬似的なマイニングで遊ぶこともできます。ユーザーは擬似的な体験を通じて報酬をもらえ、この報酬もuHGTと交換できます。
マイニングはブロックを承認するプロセスであり、ビットコイン(BTC)などPoW(プルーフ・オブ・ワーク)のブロックチェーンで採用されています。マイニングを行うマイナーは、コンピュータリソースを提供するのと引き換えに、報酬として仮想通貨を獲得します。
アプリを起動したまま放置すると1秒ごとに報酬が蓄積され、また、画面下の「Tap」をタップしても報酬を得られます。よって、より早く報酬を得たい場合は、Tapを連打します。
なお、GOLDを消費して「つるはしNFT」を獲得することもできます。より良いつるはしNFTを保有していれば、効率的に報酬を稼げます。
Wild Cashのステーキング機能を利用すると、GOLDをアプリに預けて自動的に収入を得ることも可能です。このステーキング機能を利用した際の年利は、当記事執筆時点(2022年12月)で9.75%です。
仮想通貨(暗号資産)HOOKはガバナンストークンとしての役割を持っており、Hooked Protocolの意思決定を行うための投票券として利用されます。また、Hooked Protocol内でのNFTの購入やコミュニティイベントでの利用が想定されています。
今回、HOOKの総供給量の25%が、Binance Launchapad(バイナンスローンチパッド)などのプラットフォームでのトークンセールに充てられます。
HOOKはトークンセールが行われてから、Binanceを始めとする大手取引所での取り扱いが開始されました。
当初、HOOKは280円程度で推移していましたが、話題性があったことも相まって、12月前半には400円を超える最高値を記録しました。当記事執筆時点(2022年12月13日)では260円付近まで下げています。
画像引用:CoinMarketCap
Wild Cashで獲得したGOLDは、uHGT(unlocked Hooked Gold Token)と交換可能で、uHGTはステーブルコインのBUSDに交換可能です。BUSDはBinanceやその他の外部ウォレットに出金できるようになる予定ですが、当記事執筆時点ではcoming soon表示になっていて出金できません。
仮想通貨(暗号資産)HOOKの価値は、Hooked Protocolのエコシステムが成長することで高まっていくと考えられます。Hooked Protocolの将来性はどのように見えているのでしょうか。将来性に影響する以下の点について記載します。
Hooked Protocolは新しいプロジェクトですが、既にBNBチェーンのDApp(分散型アプリ)として上位にランクインしています。
画像引用:DAppRadar
DAppの情報サイトであるDAppRadarの統計では、Hooked Protocolはソーシャル分野でトップとなっています。特にローンチ時には、ユーザー数やトランザクション数、取引量、TVL(ブロックチェーンに預け入れられた仮想通貨の合計額)などが爆発的に上昇しました。
Twitterの公式アカウントは7万人を超えるフォロワーを獲得しており、スタートダッシュの成功はプラス要因です。
Hooked Protocolは2023年のロードマップを公開しています。2023年前半には、Learn to Earnを通じた体験の強化、Web3.0関連プロジェクトやパートナーとの協業の拡大、ウォレットの統合などが計画されています。
続く2023年後半には、Web3.0最大のコミュニティ形成、DAOによるガバナンスの実装、より多くのDAppのリリース、企業向けのインフラソリューションの開発などが予定されています。
DAOは、Decentralized Autonomous Organizationの略で、日本語で「分散型自立組織」と訳されます。つまり、中央管理者が存在しなくとも、参加者の活動によって機能する組織を指します。中央集権型の組織と比較して民主的で透明性が高いと見なされており、ブロックチェーンの普及で広く採用されています。
仮想通貨(暗号資産)は国内の取引所では取り扱われていません。そのため、購入するには海外取引所を利用することになります。各海外取引所におけるHOOKの取り扱い(USDT建て現物・デリバティブ)は下記の通りです。
仮想通貨取引所 | 現物 | デリバティブ |
---|---|---|
(バイビット) |
〇 |
× |
(バイナンス) |
〇 |
× |
(ゲート) |
〇 |
〇 |
(メクシー) |
〇 |
× |
(ビンエックス) |
〇 |
× |
(ビットゲット) |
〇 |
× |
(コインイーエックス) |
〇 |
× |
Bybit(バイビット)
現物 | デリバティブ |
〇 | × |
Binance(バイナンス)
現物 | デリバティブ |
〇 | × |
Gate.io(ゲート)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
MEXC(メクシー)
現物 | デリバティブ |
〇 | × |
BingX(ビンエックス)
現物 | デリバティブ |
〇 | × |
Bitget(ビットゲット)
現物 | デリバティブ |
〇 | × |
CoinEX(コインイーエックス)
現物 | デリバティブ |
〇 | × |
海外の取引所であれば、日本語対応が充実しているBybit(バイビット)がおすすめです。Bybitでの現物取引の方法は以下の記事で解説しています。
Hooked Protocolは開始されたばかりのプロジェクトであり、今後の発展は全く未知数です。Wild Cashのリリースでコミュニティを拡大しており、今後のWeb3.0関連サービスがこの流れに乗れるかが鍵となるでしょう。
HOOKはガバナンストークンとして発行されています。これからエコシステムが発展していけば、Web3.0の世界で更なるユースケースが生まれるかもしれません。まずは無料で始められるWild Cashに触れて、Hooked Protocolのコミュニティに参加してみると面白いかもしれません。
作成日
:2022.12.13
最終更新
:2023.03.18
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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