Select Language

ビットコイン、弱気な値動きが続く

ビットコイン、弱気な値動きが続く

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.04.20 12:28
ビットコイン、弱気な値動きが続く

update 2022.04.20 12:28

複数の懸念から更なる暴落に見舞われる可能性

7月13日、ビットコイン価格(BTC/USD)は3万5,000ドルラインの抵抗線に跳ね返される形で、前日比マイナス約3%となる3万2,000ドル付近にまで下落した。

ここ数日間、ビットコイン価格は直近の高値を目指す動きを見せていたが、主要な抵抗線を抜けきれずに失速している。チャート上では50日移動平均線や一目均衡表の抵抗帯がマイナスな要因となっており、上値が重い展開が続いているようだ。現在、ビットコインはマイニング難易度の下落に加え、米連邦準備制度理事会(Federal Reserve Board, FRB)によるテーパリング(量的緩和の縮小)などの不安材料を抱えているため、仮想通貨(暗号資産)市場では価格暴落への警戒が強まっているという。

その他、最近では世界最大の仮想通貨投資信託であるGrayscale Bitcoin Trust【以下、GBTCと称す】が大量に売却される可能性が出てきており、これがビットコイン価格に影響を及ぼすとの懸念も高まっている。グレースケールの私募ファンドであるGBTCには、6ヶ月間の売却禁止期間が設けられているが、今月18日に最大1万6,240BTCがアンロックされると同時に、それが二次市場で売却される可能性があるという。これに関して大手仮想通貨取引所のKraken(クラーケン)やFTX、仮想通貨投資会社のArcaは、スポット市場に影響はないと楽観的な見解を示している[1]ものの、米大手投資銀行のJPモルガンはGBTCの売却解禁がビットコイン価格にとって逆風になると指摘している。

一方、イーサリアム価格(ETH/USD)もビットコインに同調して下落してきており、同日中に前日比マイナス6%近い暴落を記録した。これまで好調だったDeFi(分散型金融)市場も伸びが鈍化し、FTXのDeFi先物指数も押し下げられている状況だ。ビットコインと比較するとアルトコイン市場は軟調となっており、占有率も5月中旬の約60%から54%まで下げてきている。

JPモルガンのストラテジストは、ビットコイン価格は短期的に好転しないと予想しているが、どのような値動きを見せるのか、今後も仮想通貨市場の動向を見守っていきたい。

release date 2021.07.14

ニュースコメント

comment

企業による投資拡大で成長する仮想通貨市場


昨年、ビジネスインテリジェンス(Business Intelligence)を開発するMicroStrategyや電気自動車メーカーのテスラ(Tesla)を始めとする企業がビットコインを大量購入したことから、同仮想通貨は資産としての認識を強めているようだ。結果的にイーサリアムやライトコイン(Litecoin)などを含む主要な仮想通貨に投資する企業が登場し、仮想通貨市場の拡大に貢献している。しかしながらJPモルガンの調査によると、現時点で仮想通貨取引を行う機関投資家は全体の10%に留まっており、仮想通貨投資に未だ否定的な企業が圧倒的多数を占めているという。インターコンチネンタル取引所(Intercontinental Exchange, ICE)が手がける仮想通貨先物取引プラットフォームであるBakktは、仮想通貨市場の規模が2025年までに3兆ドルに跳ね上がると予想しているが、企業による市場参入の流れは加速していくのか、今後もその展開に注目していきたい。


Date

作成日

2021.07.14

Update

最終更新

2022.04.20

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Bybitが日本ユーザーの新規登録を停止!日本撤退で海外FXユーザーにも影響大か?

Bybitが2025年10月31日をもって日本ユーザーの新規登録停止を発表しました。既存ユーザーは継続利用できるものの、締め出しも時間の問題と予想する声も少なくありません。本記事では、Bybitの発表内容や海外FXユーザーへの影響などを解説します。
update2025.11.06 19:00

Vantage Tradingで出金遅延、担当者が語る原因と対応

Vantage Tradingで銀行出金に関する遅延が確認されています。出金申請後に着金まで時間を要するケースが報告されており、SNS上でも混乱が発生している状況です。原因としては入金額の急増や決済システム側の処理制限が影響しているものと見られます。
update2025.10.24 19:00

FXGT破綻の噂がSNSで再浮上、CEOは「完全なデマ」と否定

海外FX業者のFXGT(エフエックスジーティー)が「経営破綻の危機にある」との噂が一部で広がっています。噂が流れているのは主にX(旧Twitter)で、FXGT公式はこれを否定しています。当サイトではFXGTにこれらの噂について、事実確認を行いました。
update2025.11.04 19:30

bitcastleは詐欺業者?口座開設ボーナスで出金拒否多数

SNS上ではbitcastleから「出金できない」「口座を凍結された」といった報告が相次いでいます。本記事では、bitcastleで報告されている出金トラブルを紹介するほか、bitcastleは詐欺業者なのかどうか説明します。
update2025.10.21 19:30

XMはゴールド(XAUUSD)のスプレッドも広い?ボーナス取引で実質お得

XMTradingのゴールド(XAUUSD)はスプレッドこそ狭くないものの、スワップフリー口座や豪華ボーナス、約定スピードの速さで十分に利用の検討余地があると言えます。当記事ではXMTradingでゴールド取引が向いている・向いていないトレーダーを他社と比較しながら解説していきます。
update2025.10.22 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

Exnessで10月に2度もサーバーダウン!?SL設定のユーザーは損失補填

海外FX業者のExnessで、10月に2度のサーバーダウンが発生しています。一連のトラブルが原因で、損失を被ったユーザーも少なくないようです。本記事では、報告されている不具合やExnessが実施した補償などについて説明します。
update2025.10.30 19:30

メタマスク等の利用が規制対象に?金融庁がDEXの規制を議論

暗号資産WGでの議論を発端に、SNS上で「DEX利用が非合法化されるのでは?」といった投稿が話題になっています。本記事では、金融庁で議論されたDEX規制の現状や、SNSで広まる情報の真偽、海外FXユーザーへの影響などを解説します。
update2025.10.28 19:00

SwiftTraderが資金難?SNSで出金トラブル報告が増加

2025年以降、SwiftTraderで出金拒否・遅延の報告がSNSで相次いでいます。本記事では報告されている出金トラブルのほか、GEMFOREXとの類似点やSwiftTraderをおすすめしない理由を説明します。
update2025.10.16 19:30

香港エキスポでAxiブースが襲撃される、規約違反のトレーダーによる抗議と判明

香港で開催された「iFX EXPO Asia 2025」の会場で、海外FX業者Axiのブースが襲撃される騒動が発生しました。騒動を撮影した動画がSNS上に投稿されたことで、一部の海外FXユーザーの間で注目を集めています。本記事では、今回の襲撃騒動の経緯とAxi側の説明などをご紹介します。
update2025.11.04 19:00

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル