作成日
:2021.06.25
2022.04.20 12:28
米大手投資銀行のJPモルガンによる調査で、仮想通貨(暗号資産)を取引する機関投資家が全体の10%程度に留まっていることが明らかになった。
JPモルガンが「Macro, Quantitative and Derrivativesカンファレンス」で実施した調査によると、機関投資家約1,500社から参加した3,000名の投資家の内、約80%が仮想通貨への投資または取引を開始する予定がないと回答しており、仮想通貨取引を行なっている者は10%程度だったという。個人的な投資としては、40%が仮想通貨取引を行なっていると回答したことを考慮すると、機関投資家は仮想通貨に関して悲観的な見方をしていると言えるだろう。また、仮想通貨市場では詐欺行為がある程度もしくは酷く蔓延していると回答した割合は95%に達しており、全体の80%が当局の規制強化を期待していると述べた。
過去に投資家のウォーレン・バフェット氏が、ビットコイン(Bitcoin)を殺鼠剤のようなものだと表現したが、JPモルガンの調査でも33%がそれに同調したのに加え、16%が一時的な流行だとの考えを示した。反対に仮想通貨が普及している、または、重要な資産になりつつあると回答した割合は51%となっており、機関投資家の中でも意見が二極化している様子がうかがえる。
先日、約5億ドルのビットコインを追加購入したMicroStrategyなど、中には仮想通貨に高いコミットメントを示す企業も存在するが、仮想通貨市場はどのように偏移していくのか、今後もその展開を見守っていきたい。
release date 2021.06.25
出典元:
ニュースコメント
仮想通貨市場から撤退する機関投資家
仮想通貨市場は昨年末から続く好調を維持していたが、一時ビットコイン価格が3万ドル割れの展開を見せるなど、主要な仮想通貨が暴落に見舞われたことでリスクオフの流れが強まっている。これに伴って機関投資家は、ビットコイン先物市場から一斉に撤退しており、CMEではバックワーデーション(期近の先物契約が期先に比べて割高になっている状態、いわゆる逆鞘)を引き起こしているようだ。また、電気自動車メーカーのテスラ(Tesla)でCEOを務めるマスク氏がビットコインの環境負荷に言及して以降、ESG(環境・社会・ガバナンス)の懸念から機関投資家の仮想通貨市場参入が一時的に減速しているという。今年に入ってから仮想通貨市場は、機関投資家の潤沢な資金が流入してきたことを背景に時価総額を拡大していたが、このような状況の変化を受けてどのように推移していくのか、今後もその動向に注目していきたい。
作成日
:2021.06.25
最終更新
:2022.04.20
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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