作成日
:2026.04.13


2026.04.13 16:15
海外FXの入出金環境が変化する中、仮想通貨(暗号資産)での入出金に注目が集まっています。海外FXの仮想通貨入出金ではステーブルコインのUSDTを使うケースが多く、利益などを出金する際はUSDTを日本円に換金する必要があります。
しかし、USDTを換金する方法にもいくつかのルートがあり、それぞれ異なる特徴があります。本記事では、USDTを日本円に換金する方法に加え、事前に知っておきたい税金や手数料などの注意点を解説します。
海外FXから出金したUSDTを日本円に換金するにはいくつかの方法があります。国内取引所を使う換金方法や、ここ最近注目されている日本円ステーブルコインのJPYCを使う方法など、主要な方法を紹介します。
国内取引所を使った換金方法でも、海外取引所もしくは個人ウォレットを経由する2つのルートに分類できます。
海外FXから海外取引所を経由し、国内取引所で日本円に換金するルートです。現時点で最も王道の日本円換金ルートといえるでしょう。
海外FXから海外取引所にUSDTを送金後、XRPなどの国内取引所に入金できる通貨に交換します。その後、海外取引所から国内取引所にXRP等を送金し、日本円に換金するフローとなります。
STEP1
海外FXから海外取引所にUSDTを送金
STEP2
海外取引所でUSDTをXRP等に交換
STEP3
海外取引所から国内取引所にXRP等を送金して日本円に換金
Bitget(ビットゲット)などの日本語対応の海外取引所を使えば、初心者でも問題なく使うことが可能なルートです。また、海外取引所は海外FXと国内取引所の中継地点だけでなく、資産保管ウォレットや待機資金の運用先としても機能します。海外取引所を海外FXとの入出金拠点(ハブ)として活用することができるでしょう。
一方で、海外取引所を利用する場合は、取引所側に資産を預けることになります。もし海外FXから出金したUSDTを海外取引所で保管・運用する場合には、カウンターパーティリスクには注意が必要です。また国内取引所によっては、トラベルルールの関係で一部の海外取引所との直接入出金を制限しているケースがあります。
海外FXからメタマスクなどの個人ウォレットを経由し、国内取引所で日本円に換金するルートです。
海外FXからウォレットにUSDTを送金後、DEX(分散型取引所)やウォレットのスワップ機能を使ってUSDTを国内取引所に入金できる通貨(ETHなど)に交換します。その後、ウォレットから国内取引所に交換した通貨を送金して日本円に換金します。
STEP1
海外FXからウォレットにUSDTを送金
STEP2
ウォレット上でUSDTをETH等に交換
STEP3
ウォレットから国内取引所にETH等を送金して日本円に換金
どの国内取引所でも基本的に個人ウォレットとの直接入出金は可能なため、海外取引所経由の送金ルートよりも制限を受けにくいメリットがあります。
また、ウォレットは海外取引所と異なり、良くも悪くも自分で秘密鍵を管理する必要があります。資産を自己管理できる点はメリットですが、秘密鍵を忘れたり他人に知られたりすると資金を失うデメリットもあります。
海外FXユーザーの間でも注目を集めつつある日本円ステーブルコイン「JPYC」を使う換金ルートもあります。
海外FXからウォレットにUSDTを送金後、DEX(分散型取引所)やウォレットのスワップ機能を使ってUSDTをJPYCに交換します。その後、専用プラットフォームのJPYC EXで日本円を償還する流れになります。
STEP1
海外FXからウォレットにUSDTを送金
STEP2
ウォレット上でUSDTをJPYCに交換
STEP3
JPYC EXでJPYCを日本円に償還
JPYC EXで所定の償還手続きをすれば、自分の銀行口座に日本円を振込してもらえます。国内取引所を使う必要がなく、ウォレットのみで日本円に換金できる点が特徴といえるでしょう。今後、主要海外FXブローカーがJPYCでの直接入出金に対応するようになれば、USDTへの交換手続きも不要になり、より利便性が高まる可能性があります。
また、JPYCを日本円に償還せず、JPYC支払いに対応しているNudge(ナッジカード)で日常決済などをすることで、実質的に日本円に換金するという方法もあります。一方、JPYCは個人ウォレットを使って管理するため、秘密鍵を自己管理する必要がある点は把握しておきましょう。
ここ最近では、仮想通貨デビットカードを使う換金方法も注目されています。仮想通貨デビットカードとは、仮想通貨を決済原資にVISAなどの電子決済ネットワークで支払いできるカードのことです。
海外FXから出金したUSDTを仮想通貨デビットカードにチャージして、日常の決済に使用したり、コンビニATMで日本円を引き出したりする使い方がSNS等で言及されています。
STEP1
海外FXからウォレットにUSDTを送金
STEP2
ウォレットからデビットカードにUSDT等をチャージ
STEP3
日常決済やATMでの日本円出金に使用
仮想通貨デビットカードには様々な種類がありますが、例えばTria(トリア)は専用のTriaウォレットに仮想通貨を入金し、カードにチャージして支払いに使用できるとされています。また、物理カードを発行すればATMで日本円を引き出すことも可能です。
一方で、仮想通貨デビットカードは税金の計算が複雑になるデメリットを考慮する必要があるでしょう。またカードによっては、日本が物理カードの発送対象外になっているケースもあり、ATMでの日本円出金ができない可能性もあります。
Bitgetなどの海外取引所で利用できるP2P取引を使って、USDTを日本円に交換する方法もあります。海外取引所が提供するP2P取引は、一般的にユーザー同士で仮想通貨と法定通貨を直接売買できるサービスです。
海外取引所でP2P取引をする相手を選び、取引を進めることで日本円に換金できます。日本円の受け取り方法は銀行振込に加え、PayPayをはじめとした電子マネーなど複数の方法を選択することが可能です。
STEP1
海外FXから海外取引所にUSDTを送金
STEP2
P2P取引でUSDTから日本円への売却を注文
STEP3
銀行振込や電子マネー等で日本円を受取
P2P取引の特徴として、海外FXから送金したUSDTを国内取引所を経由することなく、日本円に換金できることが挙げられます。
しかし、P2P取引では匿名ユーザーと直接取引をするため、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。過去にはBybit(バイビット)のP2P取引を使ったあるユーザーが銀行口座凍結に加え、詐欺容疑者として警察に取り調べを受けた事例が発生しており、リスク回避の意味で利用を避ける方がよいでしょう。
株式会社ガイアが提供するBTM(暗号資産自動両替機)を使って、USDTを日本円に換金する方法もあります。BTMは、その場で仮想通貨と日本円を両替(購入・売却)できる自動両替機です。
海外FXからウォレットにUSDTを送金後、DEX(分散型取引所)やウォレットのスワップ機能を使ってUSDTをETH等に交換します。その後、BTMを操作して指定のアドレスにETH等を送金すれば、その場で日本円を受け取ることができます。
STEP1
海外FXからウォレットにUSDTを送金
STEP2
ウォレット上でUSDTをETH等に交換
STEP3
BTMで指定されたアドレスにETH等を送金して日本円を受取
BTMはBTC、ETH、ADAの3通貨に対応しており、1取引当たり最大10万円まで両替することが可能です。しかし、BTMの設置場所は日本に3箇所(東京・大阪)のみで、両替手数料も10%相当額と高額です。利便性やコストを考えると、特段BTMで日本円に換金するメリットは見当たらないといえるでしょう。
USDTを日本円に換金する方法にはいくつか種類があるものの、現時点では「国内取引所を使う換金方法」が最も主流な方法だといえるでしょう。国内取引所は金融庁の認可を得て営業していることから、国内取引所を経由するのは銀行口座の凍結リスク回避や税務申告などの面でクリーンな換金方法といえます。
また、そういった意味では資金移動業者として正式に登録を受けた「JPYCを使った換金方法」も利用を検討できるでしょう。ウォレットから指定アドレスにJPYCを送金すれば、銀行口座に日本円を直接振込してもらえるため、国内取引所ルートよりも経由地点が少ないメリットがあります。
「仮想通貨デビットカードを使った換金方法」は直近で注目を集めつつありますが、前述の通りカードによっては日本が物理カードの発送対象外エリアになっているケースがあり、ATMで日本円を出金できない可能性があります。そのほか、税金計算の手間や年会費等のコストなども考慮した上で利用を検討する必要があります。
また、P2P取引は思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があり、BTM(暗号資産自動両替機)は利便性やコストの面で利用するメリットが少ないと考えられます。
総合的に考えると、現時点では「国内取引所を使った換金方法」もしくは「JPYCを使った換金方法」が現実的な換金方法の選択肢になってくるでしょう。
SNS上では「海外FXを経由した仮想通貨を国内取引所に入金すると口座凍結される」といったような噂を一部のユーザーが投稿しています。
ブロックチェーンでは取引履歴を追跡できるため、無登録の海外FXブローカーを経由した資金であることを特定できます。そのため海外FX経由の資金を入金すると、国内取引所側で何かしらの制限が課されると考えているユーザーもいるようです。
現時点では不明確な情報ではあるものの、海外FXユーザーにとっては「国内取引所を使う換金方法」も安全な換金方法とはいえないのかもしれません。今後、仮想通貨は金融商品取引法(金商法)への移行が予定されていることから、より利用者保護を目的とした規制強化が行われる可能性があり、これからの動向も注視していく必要があるでしょう。
海外FXから出金するUSDTを日本円に換金する上では、以下のような注意点があります。
国内取引所を使って日本円に換金する場合、トラベルルールによる送金制限を受ける可能性があります。基本的に国内取引所と個人ウォレット間での送金には制限がないものの、一部の海外取引所との間では直接送金できないケースがあります。
利用する国内取引所によっては、海外取引所からメタマスクなどの個人ウォレットを経由して送金しなければならないため、事前にトラベルルール対応状況を確認しておくのがよいでしょう。
現在の日本の税制では、仮想通貨(暗号資産)を日本円に換金したタイミングだけでなく、仮想通貨同士の交換でも利益が発生すれば課税対象となります。海外FXとの入出金のみの利用であっても、仮想通貨取引で発生した損益はすべて申告しなければいけません。
特に仮想通貨デビットカードを日常決済等で利用する場合、カードを使うたびに損益が発生すると考えられるため、税金の計算が複雑になる可能性があります。こういったデメリット面も把握した上で、どの日本円換金方法を利用するのか検討するとよいでしょう。
USDTを日本円に換金する際には、海外取引所や個人ウォレット、国内取引所などを利用することになります。取引所であれば取引手数料や出金手数料、ウォレットであれば取引や送金時にガス代(ネットワーク手数料)がかかります。
ガス代はイーサリアムであればETH、トロンであればTRXといったように、利用するネットワークの基軸通貨で支払います。ガス代がないとウォレットにある仮想通貨の送金や交換ができないため、事前にウォレットにガス代用の通貨を準備しておくようにしましょう。
USDTを日本円に換金する方法には複数のルートがありますが、現時点では国内取引所もしくはJPYCを使う換金方法が無難といえるかもしれません。仮想通貨(暗号資産)デビットカードも注目の換金方法ではありますが、税金計算の複雑さやコスト面などを総合的に考えた上で、利用するかどうかを決めるのがよいでしょう。
![]()
作成日
:2026.04.13
![]()
最終更新
:2026.04.13
2017年に初めてビットコインを購入し、2020年より仮想通貨投資を本格的に開始。国内外のメディアやSNSなどを中心に、日々最新情報を追っている。ビットコインへの投資をメインにしつつ、DeFiを使って資産運用中。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]

USDTを日本円に換金する方法は?税金や手数料などの注意点も解説
2026.04.13 19:00

XS.comとExnessのゴールドのスプレッドがある日を境に逆転していた。実測値で確認
2026.04.10 19:00

海外FXの国内銀行送金で同時多発的に口座が凍結される?情報共有システム導入による影響とは
2026.04.07 19:00

海外FXの入出金におすすめの仮想通貨ウォレットは?選び方や注意点も解説
2026.04.02 19:00

海外FXで出金できなくなる?収納代行規制で「詰む」トレーダーとは
2026.03.30 19:00

JPYC対応のおすすめウォレットは?海外FXユーザー向けの選び方や注意点を解説
2026.03.16 19:00
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー