Select Language

JPモルガン、ビットコイン価格は短期的に好転しないと予想

JPモルガン、ビットコイン価格は短期的に好転しないと予想

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.04.20 12:28
JPモルガン、ビットコイン価格は短期的に好転しないと予想

update 2022.04.20 12:28

電力消費やテーパリングへの懸念が足枷となる可能性

JPモルガンのストラテジストは、仮想通貨(暗号資産)市場が健全性を欠いていると指摘し、ビットコイン価格(BTC/USD)が短期的に好転することは難しいとの見解を示した。[1]

JPモルガンによると、最近の仮想通貨市場の下落は、投資の損失をカバーするために売りが集中した結果であり、依然として清算を必要とするポジションが水面下に潜んでいる可能性が高いという。また、JPモルガンはビットコインマイニングにかかる電力消費や、各国中央銀行によるテーパリング(量的緩和の縮小)への懸念が、同仮想通貨価格の上昇を阻害する要因になると言及した。これに対してFundstrat Global Advisors LLCのデビッド・グライダー氏は、大手仮想通貨取引所のビットフィネックスで大規模なショートポジションが構築されている事実に触れ、リスクオフまたはリスクヘッジを行うことを推奨している。

6月29日、ビットコイン価格は3万5,000ドル付近まで回復したものの、直近のレンジの上値となる抵抗線に跳ね返される形で、前日比0.48%マイナスの3万4,300ドルまで下げてきている。この抵抗線を超えて3万6,000ドルラインをブレイクすれば、4万ドル台に復帰する可能性も見えてくるが、上値が重い展開が続いているようだ。

ビットコインはピーク時の約6万5,000ドルからほぼ半減となる水準にまで値下がりしており、それに伴ってユニークアドレス数やハッシュレートが大幅に減少しているという。主な要因としては、中国政府が仮想通貨規制を強化していることが挙げられているが、一部有識者はこれがチャイナリスクの低減に繋がるため、中長期的にはプラスに作用すると主張している。これに関してJPモルガンは、マイニング事業者が中国から撤退してマイニングコストが増加することで、同仮想通貨価格も連動して上昇する可能性があるとの考えを示した。

その他、MicroStrategyが5億ドル相当のビットコインを追加購入するなど、ポジティブな材料も出てきているが、同仮想通貨価格はどのように推移していくのか、今後もその動向を見守っていきたい。

release date 2021.06.30

ニュースコメント

comment

資金流出に苦戦するグレースケール


仮想通貨関連の投資商品を開発するグレースケールは運用資産残高が過去最高を記録するなど、仮想通貨市場の発展と共に規模を拡大してきたが、ここにきて投資家の資金流出に苦しめられている。Lyn Alden Investment Strategy社の創設者であるリン・オールデン氏によると、パーパスのビットコインETFを始めとする代替商品が台頭してきたことで、グレースケールが提供するGrayscale Bitcoin Trust【以下、GBTCと称す】の希少性が薄れ、投資家が同ファンドを通じた投資から手を引き始めているという。結果的にGBTCはマイナスプレミアを付けており、半年前にロックアップされた最大40億ドルの資産が流出する危機に直面しているようだ。オールデン氏はグレースケールの不調がビットコインの売り圧力を高めていると論じているが、これがどのような影響を及ぼすのか、今後も仮想通貨市場での展開に注目していきたい。


Date

作成日

2021.06.30

Update

最終更新

2022.04.20

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

【要注意】Axi口座から不正出金被害、セキュリティ対策に不安の声

海外FX業者のAxiで、不正出金の被害が海外フォーラムなどで報告されています。国内で同様の被害は確認されていませんが、日本人ユーザーも無関係ではありません。この記事では、報告されている不正出金の事例やセキュリティの問題点のほか、現状でユーザーがとれる対策を説明します。
update2025.09.29 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

話題のDCJPYとJPYCの違い|海外FXの入出金に使えるのは?

DCJPYというデジタル通貨が話題となっています。一方で、海外FXユーザーの間ではJPYCへの期待も高まっています。本記事では、DCJPYとJPYCの特徴や違いを比較し、海外FXトレーダーにとってどちらが送金手段の選択肢となるのかを解説します。
update2025.09.26 19:30

Exnessがスプレッドを最大30%OFF!仮想通貨・株価指数で大幅縮小

海外FX業者のExnessが主要銘柄のスプレッドを縮小しています。BTCUSDは16%、ETHUSDでは23%の縮小が確認されています。本記事では縮小後のExnessスプレッドを主要なブローカーと比較しました。
update2025.10.02 19:00

【独自】海外FX利用で銀行口座が凍結・解約された一部始終!「自分には関係ない」は危険かも

みんなの銀行の口座を実際に凍結・解約されたトレーダーから当サイトに寄せられた情報をもとに、解約までの流れを一部始終紹介します。海外FXユーザーにとって、銀行口座凍結は決して他人事ではありません。海外FX利用時に注意すべき送金パターンも説明します。
update2025.08.12 19:00

XMのビットコインスプレッドはExnessの2倍広い!それでも「ナシ」ではない理由とは?

Myforex編集部では、2025年1月10日〜4月10日の3ヶ月間にわたり、XMTradingにおけるビットコインのスプレッドを独自調査。その結果、狭い業者と比べて2倍以上の差があることが分かりました。
update2025.09.05 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

Exnessのスワップフリーが突然解除?!条件をサポートに直接聞いてみた

「Exnessのスワップフリーが解除された」という投稿がSNSの一部で話題になっていますが、解除の具体的な条件は公式サイトにも掲載されていません。そこで当サイトではサポートに直接条件を質問してみました。
update2025.08.25 19:00

SNSでステーブルコイン利息の議論が勃発!Bybitで手軽にUSDT等を高利回り運用

ここ最近、SNS上ではステーブルコインの利回りに関する活発な議論なども見られます。本記事では、SNSで話題となった議論を整理しつつ、Bybitでのステーブルコインの運用方法や、海外FXとの仮想通貨入出金ルートの全体像などをまとめます。
update2025.10.01 19:00

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル