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グレースケール、運用資産残高が477億ドルで過去最高を記録

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update 2022.04.20 12:27
グレースケール、運用資産残高が477億ドルで過去最高を記録

update 2022.04.20 12:27

ビットコインおよびイーサリアムの価格上昇を背景に資金が流入

仮想通貨(暗号資産)関連の投資商品を開発するGrayscale Investments【以下、グレースケールと称す】は、同社の運用資産残高(AUM)が約477億ドルに達し、過去最高となったことを発表した。[1]

今回、ビットコイン(Bitcoin)価格が6万3,000ドルに迫っていることに加え、イーサリアム価格が史上最高値を更新して上昇を続けていることから、グレースケールの運用資産残高が拡大しているという。現在、グレースケールは約400億ドル相当の65万BTC、約68億ドル相当の317万ETHを保有している。その他、グレースケールはライトコイン(Litecoin)およびイーサリアムクラシック(Ethereum Classic)、ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)、ベーシックアテンショントークン(Basic Attention Token)、チェーンリンク(Chainlink)、ディセントラランド(Decentraland)、ファイルコイン(Filecoin)、ライブピア(Livepeer)などの仮想通貨も保有しているようだ。

CoinSharesによると、仮想通貨市場では4月初旬に5,500万ドル相当のビットコイン関連商品、2,200万ドル相当のイーサリアム関連商品、800万ドル相当のマルチアセットの仮想通貨関連商品が販売されたという。[2]中国の大手アプリ開発業者であるMeituが合計1億ドル相当のビットコインおよびイーサリアムを購入するなど、仮想通貨市場に機関投資家の資金が流れ込んできているようだ。

今年に入ってから競合であるBitwiseの運用資産残高が5億ドルに到達するなど、仮想通貨関連商品の需要は拡大しているだけに、今後もこれら企業の動向に注目していきたい。

release date 2021.04.15

ニュースコメント

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ビットコインETFの実現に向けSEC承認を待つグレースケール


新政権発足や米証券取引委員会(US Securities and Exchange Commission)【以下、SECと称す】の体制変更を受け、米国では2021年中のビットコインETF誕生への期待が高まっている。これに対してグレースケールはSECが承認すれば、同社の人気商品であるGrayscale Bitcoin Trust【以下、GBTCと称す】をビットコインETFに転換することに100%コミットすると公言しているようだ。グレースケールのCEOであるMichael Sonnenshein氏によると、2013年の始動当初から同社はETFに転換することを前提にGBTCを構築していたという。GBTCは米ETFの中で上位30位に入るほどの規模を誇っているが、グレースケールはビットコインETFを実現することができるのか、今後も同社の取り組みを見守っていきたい。


Date

作成日

2021.04.15

Update

最終更新

2022.04.20

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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