作成日
:2021.08.04
2022.04.20 12:28
Spotware Systems【以下、Spotwareと称す】は、cTraderデスクトップ4.1をリリースしたことを発表した。
新バージョンでは、取引やポジション管理などができるトレードウォッチ(Tradewatch)内で、ビットコイン(Bitcoin)などの口座残高や有効証拠金、必要証拠金、評価損益をドル建てで表示できるようになった。また、トレードウォッチの口座残高(バランス)バーに新たなメニューが加わった他、法定通貨から変換する必要なく、仮想通貨(暗号資産)を直接入金することが可能になり、更に利便性が高まっている。
顧客第一をモットーとするSpotwareは、更なるトレーディングエクスペリエンスの向上に向けた取り組みを推進している状況だ。最近では、SpotwareはcTraderコミュニティリーダープログラムを開始し、基幹製品であるcTraderをPRするインフルエンサーに様々な報酬を付与する体制を構築した。また、ユーザーの間で人気の高いフィボナッチやピッチフォーク、ギャン描画ツールをリリースした他、2021年4月にはcTraderモバイルの最新版もリリースするなど、継続的に機能面の改善を図っている。
Spotwareは利便性向上に繋がるcTraderデスクトップ4.1をリリースすることで、更なる顧客基盤の拡大が期待できそうだ。
release date 2021.08.04
出典元:
ニュースコメント
cTraderのメリット・デメリットを概観
cTraderのメリット・デメリットを概観したい。同取引プラットフォームは使い勝手の良さに定評があり、ユーザーは詳細に説明書を読みこまなくても直感的に操作できる。また、cTraderは日本語に対応しており、設定を日本時間に切り替えることもできるため、日本人ユーザーにとって利便性の高い取引ツールと言える。更に、cTraderには板情報や複数ポジションの同時決済機能といった、スキャルピングなどの短期裁量トレードに向いた機能が備わっている他、ECN方式を採用しているため、リクオートのない透明性の高い取引ができる。一方、同取引プラットフォームのデメリットとしては、cTrader用のEA(自動売買システム)であるcTrader Automateやインディケータが日本語に対応しておらず、数も豊富ではないため、EAメインのユーザーにとっては不向きかもしれない。また、同取引プラットフォームを利用できる海外FXブローカーが限定的であるため、ユーザーは限られた選択肢から自身にマッチした業者を選択しなければならない。有力海外FXブローカーの中では、7月31日より仮想通貨の24時間取引を開始したFxProや、ハイスペックなトレード環境が売りのTradeview(トレードビュー)がcTraderを提供している。尚、最大200%の入金ボーナスを開催中のMYFX Marketsも、同取引プラットフォームの導入を検討しているという。多くの日本人ユーザーが、cTraderの特徴を踏まえつつ、これらの海外FXブローカーを通じて取引を活性化することに今後も期待したい。
作成日
:2021.08.04
最終更新
:2022.04.20
国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。
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