Select Language

Interactive Brokersとロビンフッド、ゲームストップ株などの取引を制限

Interactive Brokersとロビンフッド、ゲームストップ株などの取引を制限

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.04.12 17:55
Interactive Brokersとロビンフッド、ゲームストップ株などの取引を制限

update 2022.04.12 17:55

TD AmeritradeやIG Group、Charles Schwabも取引制限を発動

米国・コネチカット州を拠点とする海外FXブローカーであるInteractive Brokers LLC(本社:One Pickwick Plaza, Greenwich, CT 06830 USA[1])【以下、Interactive Brokersと称す】と、シリコンバレーを拠点に取引手数料無料の株式取引アプリを提供するRobinhood Markets, Inc.【以下、ロビンフッドと称す】は1月28日、Reddit【以下、レディットと称す】上で繋がる個人投資家が投機的な売買を行っている、GameStop【以下、ゲームストップと称す】やBlackBerry【以下、ブラックベリーと称す】といった銘柄の取引を制限した。[2]

ロビンフッドはゲームストップやブラックベリー、AMC Entertainment(AMCエンターテインメント)、Koss(コス)を含む、株価が乱高下する銘柄に関し、既に保有している持ち高の処分のみに取引を制限した。また同社は、一部銘柄の必要証拠金額を引き上げている。

Interactive Brokersはゲームストップ株などのオプション取引に関し、持ち高の解消のみに取引を制限した。また同社は、これら銘柄の株価が急騰する可能性に鑑み、空売りの際に必要な証拠金を株式価値の3倍に引き上げた。Interactive Brokersは、証券取引所や規制当局が一部銘柄の売買停止もしくは持ち高処分のみに取引を制限しなければ、この事態は収まらないであろうと指摘している。

連日にわたり高騰する銘柄の株式及びデリバティブ取引制限は、TD AmeritradeやIG Group、Charles Schwab【以下、チャールズ・シュワブと称す】といった主要ブローカーに続き、ロビンフッドとInteractive Brokersが実施した形となる。現在、チャールズ・シュワブ傘下のTD Ameritradeは、これまでに経験したことのない市場環境下において慎重な決断を下したという。また他のブローカーも、銘柄ごとにレバレッジ制限や空売りの禁止、取引証拠金の引き上げなどの措置を講じている。

ブローカー各社が投機的な売買が行われている銘柄の取引を制限する一方、米証券取引委員会(US Securities and Exchange Commission)【以下、SECと称す】は、取引制限措置に関して調査を開始することを発表した。レディット上で繋がる個人投資家が徒党を組んで投機的な動きを見せる中、SECや証券取引所が如何なる措置を講じるか、その動静を見守りたい。

release date 2021.02.01

出典元:

ニュースコメント

荒ぶる米中小型株

株式売買において存在感を高めている個人投資家の資金が、一部の米国中小型株式に集中している。特に、ゲームストップは2021年度1月期業績が赤字見通しであるものの、同社株式は2営業日で400%超急騰した他、3週間弱で約1,800%高騰するなど、買いが殺到した。レディット上で繋がる個人投資家が、巨額の利益を上げるヘッジファンドが空売りする銘柄を買い漁っているという。28日に44%安と急落していたゲームストップ株は、ロビンフッドが取引制限を限定的に緩和したことにより、29日には一時前日比で2倍に急騰しており、株価の乱高下が続いている状況だ。他方で、一部銘柄の取引高が急増する中、IG Groupでシステム障害が発生した。これまでにも、取引量や新規口座開設数の急増などを背景に、複数のブローカーで同様のシステム障害が生じている。直近では、eToroでシステム障害が発生した他、Interactive Brokersとロビンフッドでもシステム障害が発生している。また、パートナー企業であるInteractive Brokersのシステム障害を受け、Trading212で注文執行に遅延が起き、数千人規模の人々に機会損失が生じたという。引き続き不安定な相場展開となることが予想されるため、ブローカー各社が個人投資家保護を徹底すべく、安心・安全な取引環境の整備に注力することに今後も期待したい。


Date

作成日

2021.02.01

Update

最終更新

2022.04.12

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

FXGTでの出金拒否報告が増加中、これまでとは違う危険な兆候とは?

FXGTの出金拒否の報告・原因のほか、ユーザーの流出状況などをまとめました。SNS上ではここ数ヶ月の間に出金拒否に関する投稿が増加しており、ユーザーの間では「自分も出金拒否されるのでは」「FXGTがつぶれるのでは」といった不安が広がっています。
update2025.02.14 19:30

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

仮想通貨KAITOの将来性は?AI活用のWeb3情報プラットフォームKaito AIの特徴や評判を解説

仮想通貨KAITOは、Web3の情報アクセスを変革する次世代プラットフォーム「Kaito AI」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨KAITOの概要や将来性、Kaito AIが提供するYapsの仕組み、SNSでの評判などを解説します。
update2025.02.19 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

仮想通貨SOSOの将来性は?AI活用の投資分析プラットフォームSoSoValueがトークン発行

仮想通貨SOSOは、中央集権型金融の効率性と分散型金融の透明性を組み合わせた投資分析プラットフォーム「SoSoValue」のガバナンストークンです。当記事では、仮想通貨SOSOの将来性やSNSでの評判、SoSoValueの特徴などを解説します。
update2025.01.24 19:30

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00

Bybitからビットフライヤーに送金してみた!送金手数料や反映時間は?

Myforex編集部では、実際にBybitからビットフライヤー(bitFlyer)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、送金手順のほか、送金手数料やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2025.02.19 19:30

MacのMT4/MT5はダウンロードしても使えない?文字化けや起動しない時の対策方法や最終手段を紹介!

Mac版のMT4やMT5は不具合が良く発生するため、自分の使い方が悪いのか不安を感じている人もいるのではないでしょうか。本記事では、Mac版のMT4・MT5のトラブルや解決方法を解説します。
update2024.12.04 20:30

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

【全て無料】MT4/MT5を日本時間にできるインディケータのおすすめが決定!

MT4/MT5に表示されている時間は、インディケータを使えば簡単に日本時間へ変えられます。MT4/MT5を日本時間表示にしておくと、各市場のトレンドを把握しやすくなったり、経済指標の発表時間に合わせた取引がしやすくなったりと、何かと便利です。
update2024.12.04 20:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル