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Interactive Brokersとロビンフッド、システム障害が発生

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update 2022.04.19 11:46
Interactive Brokersとロビンフッド、システム障害が発生

update 2022.04.19 11:46

プラットフォームや口座へのアクセス障害などが発生

米国・コネチカット州を拠点とする海外FXブローカーであるInteractive Brokers LLC(本社:One Pickwick Plaza, Greenwich, CT 06830 USA[1])【以下、Interactive Brokersと称す】と、シリコンバレーを拠点に取引手数料無料の株式取引アプリを提供するRobinhood Markets, Inc.【以下、ロビンフッドと称す】において、システム障害が発生したことが明らかになった。[2]

Interactive Brokersによると、データストレージシステムの複数箇所に重大な故障が発生したことが原因で、顧客はウェブ版とモバイル版及びデスクトップ版の取引プラットフォームに接続することができなくなったという。同社は復旧に向けてベンダーと連携した他、独自に各モジュールをバックアップ・リカバリーセンターへ再ルーティングしたとのことだ。Interactive Brokersは混乱を招いたことを顧客に謝罪すると共に、迅速に復旧し、関係者に対して適時に情報を提供すると言及している。

ロビンフッドに関しては、システムの稼働状況を伝えるページにおいて「全てのシステムが稼働中」と表示されていたが、3,000種類以上に及ぶネットワークサービスの障害情報を提供するDowndetectorによると同社においてサーバー接続障害が生じていたという。ロビンフッドはウェブサイトもしくはソーシャルメディア上で詳細を明らかにしていないが、アカウントにログインできない多くのユーザーから不満の声が広がっていた。また、複数の機能へのアクセス障害および一部のアセットクラスにおける取引障害が報告されている他、口座残高を閲覧することができなかった顧客もいたという。

両社は過去にもシステム障害が発生しており、顧客の信頼回復に向けて如何なるソリューションを提供するか今後も注目したい。

release date 2020.12.09

出典元:

ニュースコメント

強靭なインフラの導入が求められる金融サービスプロバイダー

新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックを受け、金融市場が混乱をきたす中、多くの海外FXブローカーがオンラインサービスの安定稼働に苦慮している状況だ。2020年9月にはロビンフッドを含む複数の米主要ブローカーでシステム障害が発生した他、直近では、Interactive Brokersのシステム障害を受け、提携関係を結ぶTrading 212で注文執行サービスにテクニカル上の問題が生じている。ブローカー各社は、システム障害の理由として取引高や新規口座開設の急増を挙げ、インフラ強化やシステム冗長化に向けた追加投資を約束していたが、依然として目覚ましい改善が見られない状況だ。また、海外FXブローカーのみならず、グローバル証券取引所においてもシステム障害に見舞われている。例えば、今年10月にはユーロネクストでシステム障害が発生し、複数の証券取引所で取引が中断した他、東京証券取引所もシステム障害により売買を終日停止した。顧客獲得競争が激化する中、システム障害はトレーダーの離反につながりかねないことから、金融サービスプロバイダー各社が早急に強靭なインフラを構築することを期待したい。


Date

作成日

2020.12.09

Update

最終更新

2022.04.19

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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