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米主要ブローカー4社、システム障害が発生

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update 2022.07.19 13:11
米主要ブローカー4社、システム障害が発生

update 2022.07.19 13:11

注文履歴の更新遅滞や取引口座へのアクセス障害などが発生

Robinhood Markets, Inc.【以下、ロビンフッドと称す】とCharles Schwab Corp【以下、チャールズ・シュワブと称す】、TD Ameritrade、Vanguard Group, Inc.【以下、バンガードと称す】という米国を拠点とする主要ブローカレッジファーム4社において、取引システムがダウンしたことが明らかになった。[1]

4社はそれぞれ、注文履歴の更新遅滞や取引口座へのアクセス障害といった技術的な問題が生じたと発表している。中でもチャールズ・シュワブとバンガードは、一部の顧客が取引サイトもしくは顧客口座へ断続的にアクセスできない状態であったという。両社は顧客に謝罪の意を述べると共に、出来るだけ早く問題の解決を図ると述べている。

またロビンフッドでは、口座残高を含む複数の機能へのアクセス障害に加え、一部のアセットクラスにおける取引にも問題が生じていたとのことだ。尚、8月31日午後4時11分(GMT、グリニッジ標準時)時点において、同社は問題を特定し、システムが復旧したことを発表している。

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受け、金融市場が混乱する中、米国を拠点とする多くの主要ブローカーにおいて、取引サービスが停止する事例が生じていた。その際、各社はシステム障害の理由として取引高や新規口座開設の急増を挙げ、インフラ強化やシステム冗長化に向けた追加投資を約束していたが、依然として改善が見られない状況だ。ブローカー各社にとって、システム障害による取引停止は顧客の離反に繋がるため、早急に強靭なインフラを導入することを期待したい。

release date 2020.09.02

出典元:

ニュースコメント

度重なるシステム障害に非難轟々

昨今、ダウ工業株30種平均とS&P500、ナスダックという3つの米国主要株価指数が、過去最高値圏で推移している。また、アップル(Apple)とテスラ(Tesla)が株式分割を行い、両社の値動きに市場の注目が高まっていた中、今回のシステム障害が発生した。そのため、一部のトレーダーは現在利用しているブローカーの変更を視野に入れつつ、Reddit(レディット)やTwitter(ツイッター)を通じて、問題が生じたブローカーを激しく非難している。最近では、この他にもブローカーのシステム障害が断続的に発生している状況だ。例えば、ロビンフッドは英国でのサービスを中止しインフラ強化に注力する方針を示していたが、再び技術的な問題が生じた。またInteractive Brokersのサイトがダウンした他、ドイツ取引所がシステム障害によりXetraとユーレックスの取引を一時停止している。金融サービスプロバイダー各社は、継続的な取引サービスを提供して顧客の信頼を回復すべく、インフラ強化に加え、システム障害の発生を抑える画期的なソリューションの活用が求められている。


Date

作成日

2020.09.02

Update

最終更新

2022.07.19

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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