Select Language

Trading 212、Interactive Brokersのシステム障害を受けて注文執行が遅延

Trading 212、Interactive Brokersのシステム障害を受けて注文執行が遅延

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.06.02 14:11
Trading 212、Interactive Brokersのシステム障害を受けて注文執行が遅延

update 2022.06.02 14:11

現在は冗長性を確保し問題は解決している模様

英国・ロンドンを拠点とする海外FXブローカーのTrading 212(本社:107 Cheapside London EC2V 6DN[1])は11月24日、同社の注文執行やカストディ業務を担うパートナー企業のInteractive Brokers LLC(本社:One Pickwick Plaza, Greenwich, CT 06830 USA[2])【以下、Interactive Brokersと称す】のシステム障害を受け、注文執行サービスにおいてテクニカル上の問題が生じたことを発表した。[3]

Trading 212によると24日、Interactive Brokersのシステム障害により注文執行が遅延していたが、現在は冗長性を確保したため、同様の問題は生じない見込みだという。あるユーザーは、Trading 212から取引遅延に関する情報が提供されず、数千人規模の人々に機会損失が生じたと述べている。尚、両社ともに、顧客の問い合わせに対して迅速な回答を行っていない模様である。

Trading 212にとっては、前回のDDoS攻撃(複数のコンピューターから標的のサーバーに大量の処理負荷を与えることでサービス停止状態へ追い込む手法)に続き、今月に入って2回目のシステム障害が生じたことになる。前回はサードパーティーのシステム保護サービスが適切に機能しなかったため接続不備が発生し、ユーザーは口座にログインできない事態に見舞われた。その際は1時間以内で問題が解決され、顧客が保有する株式や口座情報への影響は見られなかったという。しかしながら、DDoS攻撃に対する問い合わせに対し、Trading 212のIT部門から状況説明はなかったとのことだ。

足元では、新型コロナウイルス(COVID-19)に対するワクチンの高い有効性が示され、市場が盛り上がりを見せている。一方、Trading 212のみならず、その他のブローカーや証券取引所においてもシステム障害が頻発している状況だ。例えば、度重なるシステムダウンを受け、ロビンフッドは英国でのサービスを中止し、インフラ強化に注力する方針を示している。また米主要ブローカー4社でシステム障害が発生した他、ドイツ取引所がシステム障害によりXetraとユーレックスの取引を一時停止している。

2度のシステム障害に鑑み、Trading 212が継続的に安心・安全な取引サービスを提供すべく如何なる対策を講じるか注目したい。

release date 2020.11.26

出典元:

ニュースコメント

Trading 212は英国ブローカレッジ業界のディスラプター(破壊者)

Trading 212は英国金融行動監視機構(FCA)の規制下において、FXやETF株式、コモディティなどのマルチアセットに対応した取引サービスを提供するフィンテック企業だ。同社は英国で初めて取引手数料無料サービスを開始した海外FXブローカーであり、リテール口座開設数は同国で第2位、運用資産(AUM)は10億ドルを超えるまでに急成長を遂げている。今年に入ってもその勢いは止まらず、口座開設数は年初から60万件も増加しているという。また、Trading 212は割安な手数料体系に加え、端株取引や自動売買によるポートフォリオ構築などのサービスを提供することにより、新型コロナ禍において急増する投資初心者や、市場でプレゼンスを拡大させるミレニアル世代から高い支持を集めている模様だ。英国ブローカレッジ業界のビジネスモデルを変革するディスラプターであるTrading 212が、更なる顧客基盤の拡大に向けて画期的なソリューションを提供することに今後も期待したい。


Date

作成日

2020.11.26

Update

最終更新

2022.06.02

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Zoomexがテレグラム限定クイズキャンペーンを開催!2択クイズに答えてUSDTボーナスを獲得

Zoomex(ズーメックス)が、テレグラム限定クイズキャンペーンを開催しています。毎週木曜日から金曜日に簡単な2択クイズに回答するだけで、抽選で5名に10USDTボーナスがプレゼントされます。
New
update2024.11.25 19:00

仮想通貨USUALの将来性は?RWA活用のステーブルコインプロトコルを解説

仮想通貨USUALは、ステーブルコインプロトコル「Usual」のガバナンストークンです。Usualは、BlackRockなどからRWA(現実資産)を集約してステーブルコインを発行し、その収益をコミュニティに再分配するプロトコルとして注目を集めています。
update2024.11.20 20:00

Milton Marketsが2024年11月より最大100%分入金ボーナスを開催

Milton Marketsで期間限定の100%入金分ボーナスキャンペーンが開催されます。当記事では100%入金分ボーナスの概要や、注意点を中心に解説していきましょう。
update2024.11.20 19:30

スマホ版MT4のやさしい使い方ガイド~iPhone&Androidの基本操作~

この記事では、優先的に押さえておきたいMT4アプリの機能を5つのグループにまとめ、iPhone版とAndroid版での使い方を解説します。「基本操作を手っ取り早く確認したい!」という方はぜひご活用ください。
update2024.11.20 19:00

ZoomexがクリプトバトルZを開催!毎週開催の取引大会で現物USDTやボーナスを獲得

2024年11月1日、海外取引所のZoomex(ズーメックス)が、取引大会シリーズ「クリプトバトルZ」を開催しました。ラウンドごとの特典総額は3,480ドル相当です。当記事では、クリプトバトルZの詳細や参加方法、注意点を解説します。
update2024.11.15 20:00

ゴールドラッシュXMは本当に儲かるのか?ほぼ破綻リスクゼロのEAの実力は

ゴールドラッシュXMのランディングページで謳われている「1ヵ月で取引資金が2倍に」、「破綻リスクはほぼゼロ」という宣伝文句に違わぬ実力が備えられているのか、フォワードテスト・バックテストを実施して検証しました。
update2024.11.14 20:30

Titan FXがブラックフライデーキャンペーンを開催!取引でキャッシュバックが付与

Titan FXが、2024年11月25日(月)からブラックフライデーキャンペーンを開催します。今回のキャンペーンでは、FX通貨ペア銘柄またはゴールドを1ロット取引するごとに500円のキャッシュバックが付与されます。
update2024.11.14 20:00

XMTradingが仮想通貨CFDのスプレッドを縮小!どのくらい狭くなったか検証

2024年10月25日にXMTradingが仮想通貨CFDのスプレッドを縮小しました。この記事では、BTCUSDとETHUSDのスプレッドの計測結果やほかのFX業者と比較した結果を解説します。
update2024.11.14 19:30

Milton Marketsが11月の1万円FXチャレンジとXリポストキャンペーンを開催!

Milton Marketsで、11月の1万円チャレンジが開催されます。この記事では、開催期間や上位入賞の条件、これまでの1万円チャレンジと変わった点などを解説します。
update2024.11.14 19:00

XMTradingがお歳暮プロモを開催!100%入金ボーナスを付与

海外FX業者のXMTradingが2024年10月15日から11月15日までお歳暮プロモを開催することを発表しました。キャンペーン期間中に対象口座へ入金すると、100%の入金ボーナスが付与されます。新規・既存ユーザーの両方が対象です。
update2024.11.12 19:30
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル