Select Language

リフィニティブ、FX関連のグローバルサーベイを実施

リフィニティブ、FX関連のグローバルサーベイを実施

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:33
リフィニティブ、FX関連のグローバルサーベイを実施

update 2021.08.31 15:33

安定したスプレッドと流動性アクセスが最も大きな課題と判明

金融情報会社Refinitiv(本社:5 Canada Square London E14 5AQ United Kingdom[1])【以下、リフィニティブと称す】は、1,000名以上のトレーダーが回答したFX関連のグローバルサーベイを実施し、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックやロックダウンの開始以降、安定したスプレッドと流動性アクセスの確保が最も大きな課題であると公表した。[2]

同調査によると、FX取引における最も大きな課題として、回答者の内50%はスプレッドを挙げ、それに続き24%が流動性アクセスとする一方で、14%が特段問題はないと回答したという。顧客属性別に見ると、ヘッジファンドは68%、銀行は57%がスプレッドを課題として挙げているが、法人は35%に留まった。また銀行は31%が流動性アクセスを課題としている一方で、他の顧客属性においては、より小さな割合であったという。

取引執行手法に関しては、リフィニティブの取引プラットフォームであるFXallなどを通じたStreaming risk transferが65%と最も選好されており、それに続いてRefinitiv MatchingのPrimary Market Executionが24%を占めているとのことだ。顧客属性別に見ると、多くの銀行が最も信頼のおける執行スキームとしてPrimary Market Executionを活用する一方で、法人及びアセットマネージャーの内70%はStreaming risk transferを利用しているという。またオフィスワークから在宅勤務へのシフトに際し、回答者の30%が同僚とのコミュニケーションを最も大きな課題として挙げている中、従来からのボイストレードと比較して、電子取引の重要性が高まっている模様だ。

FXサーベイ結果の公表に際し、リフィニティブのトランザクションセールス部門グローバルヘッドを務めるJim Kwiatkowski氏は以下のようにコメントしている。

新型コロナウイルス危機の中、ボラティリティの拡大を受けスプレッドもワイド化したことにより、お客様の取引余力に対して懸念が高まりました。但し、アグリゲーション(流動性集約)ツールを活用し、最高水準のプライシングを提供することで、少なくとも一部の市場においてはこの問題が解消されております。困難な市場環境下において、お客様は充実したプライシングと高い約定力を求めている中、Refinitiv Matchingを通じて流動性を確保するニーズが大きく拡大しております。またトレーダーはブッキングエラーリスクの減少やコンプライアンス遵守のため、ボイストレードやアルゴリズム取引ワークフローの自動化を図るツールを活用している状況です。

Jim Kwiatkowski, Global Head of Transaction Sales at Refinitiv - LeapRateより引用

今回のサーベイ結果を受け、リフィニティブが顧客基盤の維持・拡大に向けて、今後如何なるソリューションを提供するか注目したい。

release date 2020.07.20

出典元:

ニュースコメント

コロナショックを受け、安定性と信頼性の高い取引サービスへの需要が拡大

リフィニティブのグローバルサーベイにおいて、安定したスプレッドの確保と豊富な流動性へのアクセスを可能にするソリューションに対し、改めて利用ニーズの高さが示された格好だ。金融サービスプロバイダー各社も顧客需要に対応すべく、関連ソリューションの強化を図っている。例えば、FXCM ProがTradesocioと提携し、Tradesocioの顧客に対して機関投資家向けの豊富な流動性などを提供する意向だ。リフィニティブはスプレッドデータ分析機能を提供し、複数の業者が提示するスプレッド比較を可能としている。またFXSpotStreamがソシエテジェネラルと提携し、合計15社の流動性供給サービスへアクセスを実現させている。新型コロナウイルス動向に目を転じると、世界各国で感染の第2波へ懸念が高まっている状況である。新型コロナウイルス関連のヘッドラインに一喜一憂する不安定な相場展開となる中、引き続き市場参加者は安定性と信頼性の高い取引サービスの提供を求めているようだ。


Date

作成日

2020.07.20

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨SOLVの将来性は?ビットコインのステーキングプロトコルSolv Protocolを解説

仮想通貨(暗号資産)SOLVは、ビットコイン(BTC)のステーキングプロトコル「Solv Protocol」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨SOLVの特徴やSNSでの評判、将来性、トークンの使い道などを解説します。
update2025.01.10 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

bitbankからBybitに送金してみた!トラベルルールの対応状況も解説

Myforex編集部では、bitbank(ビットバンク)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.11.28 19:00

【無料ツールも】MT4/MT5で複数チャートを同期スクロールし、分析を劇的に変える方法!

MT4/MT5ではインディケータを使うことで複数チャートを同期してスクロールできます。この記事ではMT4/MT5の複数チャートを同期してスクロールできるインディケータについて、実際に使ってみた感想も交えながら紹介していきます。
update2024.11.07 19:00

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00

初心者でも安心!MT4ストラテジーテスターの使い方完全ガイド ~EA活用とバックテストで一歩先のトレードへ~

MT4でEAを使って自動売買をするならストラテジーテスターにより利益が出るかテストが必要です。本記事では、ストラテジーテスターの実践的な使い方や疑問を感じやすいポイントを解説します。
update2025.01.10 19:00

MT4/MT5でも日本時間を簡単に表示できる!日本との時差については図解で理解しておこう

MT4/MT5では通常、表示される時間が日本時間から6時間ほどずれています。頭の中で「表示される時間 + 6時間」などと計算すれば、日本時間に変換可能です。しかし慣れないうちは少し不便なので、日本時間を表示させる外部ツールも活用されています。
update2024.11.27 19:30

SONYのレイヤー2「Soneium」がIP侵害を理由にミームコインをブラックリスト化

ソニーグループによるイーサリアムレイヤー2のSoneium(ソニューム)が、メインネットローンチの同日に、IP侵害のあるミームコインをブラックリスト化し、SNSで話題となっています。本記事では、Soneiumの概要やブラックリスト化の内容、SNSでのユーザーの声などを解説します。
update2025.01.17 19:00

仮想通貨USUALの将来性は?RWA活用のステーブルコインプロトコルを解説

仮想通貨USUALは、ステーブルコインプロトコル「Usual」のガバナンストークンです。Usualは、BlackRockなどからRWA(現実資産)を集約してステーブルコインを発行し、その収益をコミュニティに再分配するプロトコルとして注目を集めています。
update2024.11.20 20:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル