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ESMA、目論見書規則の開示要件に関するガイドラインの最終版を公表

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ESMA、目論見書規則の開示要件に関するガイドラインの最終版を公表

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update 2022.01.13 12:50
ESMA、目論見書規則の開示要件に関するガイドラインの最終版を公表

update 2022.01.13 12:50

市場参加者及び各国規制当局の理解を促進

欧州証券市場監督局(The European Securities and Markets Authority)【以下、ESMAと称す】は7月15日、目論見書規則(Prospectus Regulation)における開示要件に関するガイドラインの最終版を公表した。[1]

同ガイドラインは、市場参加者に対して目論見書内の財務及び非財務情報の開示に関する指針を提供することにより、欧州委員会委任規則(Commission Delegated Regulation)において求められる開示要件に関し、市場参加者の共通理解を深める目的を持つ。また、発行体が開示する目論見書情報の完全性や、包含性及び一貫性を監督する各国規制当局【以下、NCAsと称す】をサポートすることも主眼に置かれているという。

同ガイドラインはプロフォーマベースの情報や運転資本計算書、利益予測、オプション契約などの財務・非財務情報を包括的にカバーしている。中でも、発行体による適切な運転資本計算書の開示に関する指針を示している。また複数の取引が絡んだプロフォーマ情報の開示について、ESMAは考えを維持しているほか、2019年7月にデータ集計原則(Aggregation Principle)を導入したことが、投資家保護の観点から重大な政策変更になったと見ている模様だ。尚、同ガイドラインの最終版の公表は、目論見書指令(Prospectus Directive)から目論見書規則へのシフトを図る最新の取り組みになるという。

ガイドラインの公表に際し、ESMAの局長であるSteven Maijoor氏は以下のようにコメントしている。

今回公表したガイドラインは、欧州全域の市場参加者とNCAsが目論見書内の詳細で複雑な開示要件を、明確且つ矛盾なく理解する上で不可欠なものであります。一貫性と収斂性(しゅうれんせい)を確保したガイドラインは、最終的に投資家保護に繋がるでしょう。

Steven Maijoor, Chair of ESMA - ESMAより引用

ESMAはガイドラインをEU加盟国の全公式言語に翻訳した後、NCAsによる一貫性のある適用に向けて監督を行う方針だ。

release date 2020.07.20

出典元:

ニュースコメント

拡大する規制対応レポーティングソリューション

ESMAが欧州全域で統一的な規制フレームワークの構築を目指す一方で、目論見書規則以外にも第二次金融商品市場指令(MiFIDⅡ)や欧州市場インフラ規則2.2(EMIR2.2)、証券金融取引規則(SFTR)など多岐にわたる規制策が導入されている。そのため海外FXブローカーや発行体にとっては、様々な規制策を遵守した効率的な取引レポーティングが求められている状況だ。このような市場環境下において、金融サービスプロバイダー各社は的確に顧客ニーズへ対応すべく、関連ソリューションの強化を図っている。例えば、TRActionがUnaVistaと提携強化し、効率的な規制対応レポーティングサービスを提供するほか、サクソバンク証券がTorstoneと提携し、クラウドベースの規制対応レポーティングを実現させている。また、SmartStreamがSFTR関連のAPIを追加し、リファレンスデータへの迅速なアクセスサービスを提供している。ESMAが市場参加者に対し適切かつ信頼のおける情報提供を要請する中、金融サービスプロバイダー各社が利便性の向上に寄与する画期的な規制対応レポーティングソリューションを提供することを期待したい。


Date

作成日

2020.07.20

Update

最終更新

2022.01.13

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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