Select Language

リフィニティブ、取引分析ソリューションにスプレッドデータ分析機能を追加

リフィニティブ、取引分析ソリューションにスプレッドデータ分析機能を追加

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:33
リフィニティブ、取引分析ソリューションにスプレッドデータ分析機能を追加

update 2021.08.31 15:33

複数の業者が提示するスプレッド比較などが可能

金融情報会社Refinitiv(本社:5 Canada Square London E14 5AQ United Kingdom[1])【以下、リフィニティブと称す】は、新型コロナウイルス(COVID-19)禍において市場のボラティリティが大きく変動する中、独自取引プラットフォームであるFXallのパフォーマンス分析(Trade Performance Analytics)【以下、TPAと称す】ソリューションに、スプレッドデータ分析機能を追加したことを発表した。[2]

FXallのTPAを活用するバイサイド投資家は、ウェブベースでヒストリカルな取引パフォーマンスやコストを把握し、リクイディティプロバイダー(流動性供給業者)の選定を効率化できるという。今回追加したスプレッドデータ分析機能は、既存のTPAソリューションを補完するものであり、スプレッドコストの定量化が可能になるとのことだ。これにより、顧客は複数のリクイディティプロバイダーが提示するスプレッド変動のモニタリングや比較ができるという。

リフィニティブのFXall部門ヘッドを務めるJill Sigelbaum氏によると、同ツールは市場参加者のより効率的な投資意思決定に役立つ市場取引データや分析情報などの提供にコミットしているという。また、同社の顧客はFXallのRFQ(見積もり依頼書)機能を活用して週次のスプレッドに関する詳細な分析が可能なほか、特定の金融商品や通貨ペアなど、必要に応じてカスタマイズした分析もできるとコメントしている。

尚、リフィニティブのマルチディーラープラットフォーム(MDPs)であるFXallを活用する顧客は、豊富な流動性と複数の執行オプションに加え、エンドツーエンドのワークフロー管理やストレート・スルー・プロセッシング(一連の証券取引プロセスの電子化)の実践など、取引プロセス全体をカバーしたソリューションを利用できる。同ツールは2,300社を超えるバイサイド顧客を有し、FXサービスを提供する200社以上の有力金融機関やオルタナティブ投資関連のマーケットメイカー(値付け業者)も顧客に抱えているという。そして今回、同社はFXallのTPAに新たな分析機能を追加したことにより、更なる顧客利用の拡大が期待できそうだ。

release date 2020.06.17

出典元:

ニュースコメント

市場取引データビジネスでトップを目指すリフィニティブ

金融サービスプロバイダー各社が、特定の金融商品の価格や売値、買値、取引量などの市場取引データを提供するビジネスの拡大を強力に推進している。ロンドン証券取引所グループ(LSEG)傘下への移管が決定しているリフィニティブも、関連サービスの強化を図っている状況だ。例えば、リフィニティブはElektronとXCoreを統合し、リアルタイムのプライシング情報へのアクセスを容易にしたほか、リフィニティブはオルタナティブデータ関連レポートを公表し、標準化されたエコシステムの構築を推進している。一方で、同社の強力なライバルであるブルームバーグが市場取引データシェアで首位に君臨しているほか、世界各国の証券取引所グループも関連ビジネスの強化を図っており、競争環境は激しさを増している。リフィニティブが市場シェアのトップを奪還すべく、他社と差別化された市場取引データ関連ソリューションの提供に注力することで、トレーダーの効率的な投資戦略の立案に寄与することを期待したい。


Date

作成日

2020.06.17

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

海外FX業者Exnessへの入出金で​​銀行口座が凍結されるケースが発生

海外FX業者のExness(エクスネス)で国内銀行送金による入出金を行ったことをきっかけに、銀行口座が凍結されるケースがSNS上で話題になっています。SNS上では銀行送金2によるものとの声が見受けられますが、凍結の原因は収納代行業者と想定されます。
update2025.05.09 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

SBI VCトレードからBybitに送金してみた!手数料や送金時間も解説

Myforex編集部では、国内取引所のSBI VCトレードからBybitに仮想通貨を送金してみました。本記事では、送金手順や手数料、送金時間などを紹介します。
update2025.06.11 19:30

海外FXに「兵糧攻め」、bitbank・エポスの利用規制で仮想通貨送金にさらに注目集まる

bitbankが利用規約を一部改定し、今後は海外FXへの直接送金が難しくなりました。エポスカードもFXの利用停止を発表したほか、国内銀行口座の凍結事例も増加しています。こうした背景から、海外FXユーザーは入出金経路の見直しが急務となっています。
update2025.07.04 19:00

スマホ用MT5でZigZagが使える!iOS版に平均足ほか新機能が複数追加

iOS版MT5に待望の新機能が複数追加されたことにより、平均足チャート、ZigZag、マーケットプロファイルの実装に加え、データウィンドウ強化や取引レポート機能など視認性と操作性が向上しました。アップデート内容とトレードスタイルごとの活用例などを紹介していきます。
update2025.07.09 19:30

FXONが「Nintendo Switch 2 争奪キャンペーン」を開催!入金&取引で豪華賞品をプレゼント

FXONが「Nintendo Switch 2 争奪キャンペーン」の開催を発表しました。本キャンペーンでは「Switch 2」のほか、豪華賞品が抽選でプレゼントされます。取引を重ねるごとに抽選権利がもらえる仕組みで、取引するほど当選確率がアップします。
update2025.07.16 19:00

Exnessでスワップフリーが突如剥奪されるバグ発生、対象者には補償予定

海外FX業者のExnessで突如スワップフリーが剥奪されたとするXの投稿が注目を集めています。Exnessはシステムのバグが原因と説明しており、スワップが発生したユーザーに対して補償する方針を示しています。
update2025.07.18 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル