Select Language

JPモルガンチェース、ユーロマネーFXサーベイ2020で3年連続首位

JPモルガンチェース、ユーロマネーFXサーベイ2020で3年連続首位

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:32
JPモルガンチェース、ユーロマネーFXサーベイ2020で3年連続首位

update 2021.08.31 15:32

同社は10.78%の市場シェアを獲得

世界的な金融専門誌であるEuromoney【以下、ユーロマネーと称す】誌が6月25日に公表したFXサーベイ2020において、JPMorgan Chase & Co.【以下、JPモルガンチェースと称す】が取引高全体における市場シェアの10.78%を握り、3年連続で首位を維持したことが明らかになった。[1]

ユーロマネー誌が毎年実施するFXサーベイは42回目を迎え、グローバルFX市場動向に関する最も包括的な調査だという。2020年にはFX取引を行う1,596社から有効な回答を得ており、これらの企業の2019年における取引高の合計は104.2兆ドルに達するとのことだ。

FXサーベイ2020の市場シェアランキングにおいて、首位のJPモルガンチェースに続くのがUBSである。同社は8.13%のシェアを獲得し、2019年の5位から2位に浮上している。3位が7.58%を握るXTX Marketsで、4位には7.38%のドイツ銀行がランクインした。また、顧客満足度【以下、CSATと称す】ランキングにおいては、State Street【以下、ステートストリートと称す】が首位の座に返り咲いたものの、市場シェアは4.61%と9位に留まっている。

マルチディーラープラットフォーム【以下、MDPsと称す】の取引高ランキングにおいては、Refinitiv【以下、リフィニティブと称す】がトップに君臨したほか、同プラットフォームのCSATにおいても首位の座を獲得した。他方で、シティ(Citi)の市場シェアは5.5%に留まり、2019年の3位から5位に転落しているが、CSAT部門に新たに設けられた項目であるAbility in EM Currencies(新興国通貨における優れたソリューション)賞を受賞している。

JPモルガンチェースが市場シェアにおいて3年連続で首位を維持したが、今後も金融サービスプロバイダー各社による更なる顧客基盤の拡大に向けたソリューション開発に注目したい。

release date 2020.07.02

出典元:

ニュースコメント

ビッグプレーヤーが集結するグローバルFX市場

1日に6.6兆ドル規模の取引が行われるグローバルFX市場においては、世界有数のプライムブローカーであるJPモルガンチェースを始めとする数多くの有力金融サービスプロバイダーが、市場シェア及び収益の拡大を目指してサービス拡充を図っている状況だ。新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックを受けて市場のボラティリティが高まる3月以降、JPモルガンチェースはFXアルゴリズム取引の拡大を明示しており、多くの顧客が競争上の優位性を確保すべく、増分学習機能を備えた機械学習に基づく適応アルゴリズムを活用している模様である。また、CSATランキング首位のステートストリートはCLSと提携し、CLSSettlementを活用した効率的な取引管理を実現させている。更に、MDPs取引高ランキングのトップに立つリフィニティブもスプレッドデータ分析機能を追加するなど、多岐にわたるサービス強化を図っている。ユーロマネー誌のFXサーベイ2020のトップ10には、その他にHSBCやゴールドマンサックス、バンクオブアメリカ・メリルリンチなどもランキングしており、名だたるビッグプレーヤーが市場シェア拡大に向けて鎬を削っている状況だ。新型コロナ禍の不安定な市場環境において、今後も多くの金融サービスプロバイダーが、顧客の利便性向上に寄与するソリューションを開発することに期待したい。


Date

作成日

2020.07.02

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Vantage Tradingで出金遅延、担当者が語る原因と対応

Vantage Tradingで銀行出金に関する遅延が確認されています。出金申請後に着金まで時間を要するケースが報告されており、SNS上でも混乱が発生している状況です。原因としては入金額の急増や決済システム側の処理制限が影響しているものと見られます。
update2025.10.24 19:00

メタマスク等の利用が規制対象に?金融庁がDEXの規制を議論

暗号資産WGでの議論を発端に、SNS上で「DEX利用が非合法化されるのでは?」といった投稿が話題になっています。本記事では、金融庁で議論されたDEX規制の現状や、SNSで広まる情報の真偽、海外FXユーザーへの影響などを解説します。
update2025.10.28 19:00

PayPayを使って海外FXとの入出金が可能に?Binance JapanとPayPayが提携を発表

Binance JapanとPayPayが業務提携を発表し、PayPayマネーを使った仮想通貨購入サービスの提供などが検討されています。本記事では、Binance JapanとPayPayの提携内容や、PayPayを使った海外FXとの入出金フローなどを解説します。
update2025.10.17 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

bitcastleは詐欺業者?口座開設ボーナスで出金拒否多数

SNS上ではbitcastleから「出金できない」「口座を凍結された」といった報告が相次いでいます。本記事では、bitcastleで報告されている出金トラブルを紹介するほか、bitcastleは詐欺業者なのかどうか説明します。
update2025.10.21 19:30

Wiseでの海外FX入出金をおすすめできない理由とは?アカウント閉鎖の可能性も

海外FXユーザーの間で、Wiseを利用した送金が話題になっています。しかし、Wiseでの入出金はリスクが高いためおすすめできません。この記事ではその理由を説明します。
update2025.09.08 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

Exnessで10月に2度もサーバーダウン!?SL設定のユーザーは損失補填

海外FX業者のExnessで、10月に2度のサーバーダウンが発生しています。一連のトラブルが原因で、損失を被ったユーザーも少なくないようです。本記事では、報告されている不具合やExnessが実施した補償などについて説明します。
update2025.10.30 19:30

XMはゴールド(XAUUSD)のスプレッドも広い?ボーナス取引で実質お得

XMTradingのゴールド(XAUUSD)はスプレッドこそ狭くないものの、スワップフリー口座や豪華ボーナス、約定スピードの速さで十分に利用の検討余地があると言えます。当記事ではXMTradingでゴールド取引が向いている・向いていないトレーダーを他社と比較しながら解説していきます。
update2025.10.22 19:00

日本円ステーブルコインJPYCが発行へ!海外FXの入出金に活用できるか

2025年8月、金融庁が日本円ステーブルコインJPYCを承認しました。海外FXユーザーの中には、海外FXの入出金にJPYCを活用できるのでは?と期待している方もいるのではないでしょうか。本記事では、海外FX入出金でのJPYCの活用例や今後の展望などを考察します。
update2025.08.28 19:00

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル