作成日
:2020.06.30
2021.08.31 15:33
仮想通貨関連プロジェクトのMatic Network【以下、Maticと称す】は、新しいステーキングプログラムをローンチすることを発表した。
Maticはイーサリアム(Ethereum)ネットワークのボトルネックを解消するために開発された分散型アプリ(DApps)対応のサイドチェーンであり、毎秒4,000件から1万件のトランザクションを処理することが可能だという。Maticの性能はイオス(EOS)やトロン(Tron)に匹敵し、スケーラブルな代替システムとしての利用に期待が高まっているようだ。
Maticは今月初めにメインネットを立ち上げたが、ステーキングプログラムに関してはテストネット上のみでの運用となっていた。既にMaticは発行上限数の12%にあたる12億通貨ものトークンを発行しており、今後5年間、このステーキングプログラムを継続する見通しだ。Maticはユーザーのステーキングを推奨し、最大で年間120%のリターンを還元すると公表している。別のステークトークンであるTezosが年間6%から7%のリターンを付与している事実を考慮すると、Maticのサービスは投資家にとって魅力的だと言えるだろう。
このようなネットワークではトークンを保有するユーザーがバリデータノードを運用するが、次のステップとしてMaticは外部のバリデータを取り込むことを計画しているようだ。Maticはインドの大手ITコンサルティング企業であるInfosysを含め、既にいくつかの企業との協業を確定しているという。これに関してInfosysのBharat Gupta氏は、プライバシーに特化したブロックチェーン構築の足がかりにしたいと語っており、本ネットワークにバリデータとして参加することを表明した。Infosysは仮想通貨市場への本格的な参入を狙っているようだが、Maticとの協業がどのような成果を生むのか、今後もこれら企業の動向を見守っていきたい。
release date 2020.06.30
これまで投資家が投機的な目的以外で仮想通貨を保有することはほとんどなかったが、仮想通貨市場で様々なステーキングサービスが登場し、長期保有者にインセンティブを与える仕組みが整い始めている。最近では分散型金融(DeFi)プロジェクトを推進するBalancer LabsがBALトークンの配布を開始し、ステーキングによる報酬獲得を狙うネットワーク参加者を募っているようだ。また、大手仮想通貨取引所のKuCoinはホワイトラベルサービスのKuCloudの開始に併せ、ステーキングサービスを含む分野に注力して事業を拡大する方針を打ち出しているという。ビットコインの半減期がマイナーに深刻な影響を与える可能性があるとの懸念も高まる中、バリデータおよびステーキングを用いた効率的なブロックチェーンシステムに注目が集まっているが、仮想通貨業界はどのように偏移していくのか、今後もその展開を注視していきたい。
作成日
:2020.06.30
最終更新
:2021.08.31
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
Milton Marketsが夏トク15%入金ボーナスキャンペーンを開催!
2023.06.21 19:30
XMTradingがF1チームスクーデリア・アルファタウリとスポンサーシップを締結
2023.03.28 20:00
海外FX業者で取引できるエネルギー銘柄は?取引の種類やメリットを解説
2023.02.27 20:00
仮想通貨HOOKとは?将来性は?Hooked Protocolが提供するWild Cashも解説
2022.12.13 21:00
Huobi(旧Huobi Global)は日本居住者向けサービスを停止していない?
2022.12.08 19:30
分散型取引所dYdXの使い方をイチから解説!注意点も紹介
2022.12.01 20:00
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー