Select Language

イーサリアム、トランザクションコスト削減を目的としたEIPが提案される

イーサリアム、トランザクションコスト削減を目的としたEIPが提案される

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:32
イーサリアム、トランザクションコスト削減を目的としたEIPが提案される

update 2021.08.31 15:32

EIP1559による手数料のオークションモデルを採用する可能性

今年4月以来、イーサリアム(Ethereum)の手数料(Gas)が約500%増加しており、トランザクションコストの削減を目的とするEIP(Ethereum Improvement Proposal)の実装が提案されていることが明らかになった。[1]

今回の提案はイーサリアムの共同創設者であるVitalik Buterin氏に加え、イーサリアム開発者のEric Conner氏、Rick Dudley氏、Matthew Slipper氏、Ian Norden氏によって主導されたものであり、2018年に発表された手数料のオークションモデルに関する論文に基づくという。イーサリアム財団(Ethereum Foundation)の研究者であるBarnabé Monnot氏は、EIP1559がアルゴリズム的な価格決定を可能にし、高騰する手数料を適正値にまで戻すことができると説明した。また、EIP1559の中ではブロックサイズを動的に変更すると同時に、特定のユーザーに割高な手数料を提示することが提案されている。これは必要に応じて利用可能になる高速道路のようなものであり、トランザクションが混雑した際や、イーサリアム価格が高騰した際などのボトルネック解消に効果を発揮する可能性がある。

一方、MetaMask開発者のDan Finlay氏は、EIP2593の中で相対的な需要に基づいて手数料を変更できるエスカレーターアルゴリズムの実装を提案している。このアルゴリズムを利用すれば、トランザクションがブロックに組み込まれるまで段階的に手数料を微調整することができるという。6月24日時点でイーサリアム開発者はEIP1559とその他の案をテストネット上で運用することを決定しているが、必ずしも現行の手数料モデルが破棄される訳ではない。現在、イーサリアムのマイナーはマイニング報酬とトランザクション手数料の一部を報酬として受け取っているが、マイニングプールを利用する場合などはそれを法定通貨で払い出すことも可能となっている。しかしながらEIP1559が実装されれば、マイナーへの報酬はイーサリアムで支払わなければならず、長期的なデフレにつながる可能性があるようだ。

MyEtherWalletのCEOであるKosala Hemachandra氏は、EIP1559のオークションモデルを採用すれば、ユーザーがトランザクションコストを心配する必要がなくなると言及している。また、マイニングプールのSparkPoolでCEOを務めるXin Xu氏も、より良い手数料モデルを構築することが重要であると主張し、ブロック報酬を最大化することが同社の利益につながるとコメントした。最近、イーサリアムのトランザクション数が過去10カ月の最高水準に到達するなど、同ブロックチェーンに何かしらの改善が必要なことは明らかだが、仮想通貨コミュニティはこの提案にどのような反応を示すのか、今後も仮想通貨市場の動向を見守っていきたい。

release date 2020.07.01

出典元:

ニュースコメント

仮想通貨市場でPoSベースのシステムが台頭

これまで仮想通貨市場ではビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨が採用するPoW(プルーフオブワーク)型のマイニングアルゴリズムが主流となっていたが、スケーラビリティの問題が表面化してきていることを背景に、数多くの仮想通貨プロジェクトがPoS(プルーフオブステーク)ベースのシステムを構築し始めている。最近ではMatic Networkがステーキングプログラムの立ち上げに併せ、トークン保有者に最大年利120%のリターンを付与することを公言して注目を集めているようだ。イーサリアムもEHT2.0のローンチを今年中に行うとしているが、既存のシステムをどのように引き継ぐかが最大の懸念事項になっているという。イーサリアムは仮想通貨市場最大の分散型アプリ(DApps)プラットフォームとなっており、巨大なエコシステムを抱えているだけに、PoSへのスムーズな移行が望まれていると言えるだろう。


Date

作成日

2020.07.01

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

メタマスクが勝手に開く現象が多数報告!原因や対処法は?

PCでブラウザを立ち上げた際にメタマスクが勝手に起動する現象が起きており、SNS上でも話題になっています。Myforex編集部でもこの現象を確認しており、当記事執筆時点(2025年4月3日)ではGoogle ChromeとBraveのブラウザで発生していることが確認できています。
update2025.04.03 19:45

ワールドコインのOrb(オーブ)の日本設置場所は?無料配布を受けられる登録会場の予約方法も解説

ワールドコインのOrb(オーブ)で生体認証を行うことで、仮想通貨WLDを無料で受け取れます。当記事では、ワールドコインの日本国内のオーブ設置場所、探し方、予約方法などを解説します。
update2025.03.21 19:30

XMTrading・Vantage Trading・AXIORY公式アプリがApp Storeから削除

海外FXブローカーのXMTradingおよびVantage Trading、AXIORYのアプリがApp Storeから削除されたことが確認されました。本記事では、削除の背景や考えられる理由、ユーザーへの影響、そして今後の対応策について詳しく解説します。
update2025.03.25 19:30

海外FX業者のXアカウントが凍結?金融庁による働きかけの可能性も

複数の海外FX業者の公式Xアカウントが凍結されました。凍結されたのは日本向けのアカウントで、同じブローカーの英語アカウントは現在も閲覧できる状態です。海外FX業者の公式Xアカウントが凍結された背景を解説します。
update2025.04.01 19:30

Galaxy DAOが出金受付を開始?返金を期待できない3つの理由

Galaxy DAOが、返金の受付を開始するという内容のメールをユーザーに配信していたことが明らかになりました。しかし、多くのユーザーは返金の実現には懐疑的です。なぜGalaxy DAOによる返金が期待できないのか3つの理由を説明します。
update2025.03.19 19:30

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

キャプテン翼-RIVALS- がJOHNトークンのエアドロを発表!LINEなどで遊べるMini Appの独自トークン

「キャプテン翼-RIVALS- Mini App」は、キャプテン翼のIPを活用したWeb3ゲームです。2025年4月にJOHNトークンのエアドロップが予定されており、注目を集めています。本記事では、JOHNトークンの特徴、エアドロップの仕組み、将来性などを解説します。
update2025.03.27 19:00

MTF-MAでトレードのレベルを上げる。MT4/MT5で使えるインディケータを比較

MTF分析は複数の時間足を組み合わせて相場全体を把握する手法です。MTF分析を使いこなすことでエントリーの方向やタイミングを掴みやすくなります。本記事ではMTF分析を簡単にするインディケータや、エントリー精度を上げる方法を解説します。
update2025.01.21 19:15

MT4/MT5対応の通貨強弱インディケータを徹底比較!無料で使えるおすすめは?

通貨強弱インディケータを使うと各通貨の強弱が一目で分かり、初心者でも視覚的に相場状況を把握できます。この記事では、無料のおすすめインディケータを比較し、選び方や活用方法を解説します。
update2025.02.05 19:30

MT4のバックテストに正確なヒストリカルデータが必須!無料・有料データを比較

MT4でバックテストをする際にはヒストリカルデータの取得が必要です。ヒストリカルデータは無料と有料のものがありますが、どっちがいいのか、気になる人もいるでしょう。本記事では、ヒストリカルデータのダウンロード方法を詳しく解説します。
update2025.03.26 19:30
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル