Select Language

Andreessen Horowitz、4.5億ドル規模の仮想通貨ファンド立ち上げへ

Andreessen Horowitz、4.5億ドル規模の仮想通貨ファンド立ち上げへ

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:32
Andreessen Horowitz、4.5億ドル規模の仮想通貨ファンド立ち上げへ

update 2021.08.31 15:32

コロナショックの影響が心配されるも1週間程度での資金調達を計画

シリコンバレーの投資会社であるAndreessen Horowitz(本社:2865 Sand Hill Road, Suite 101, Menlo Park, CA 94025[1])【以下、a16zと称す】が、仮想通貨に焦点を当てた2つ目のVC(ベンチャーキャピタル)ファンドの立ち上げを念頭に、最大4億5,000万ドルの資金調達を計画していることが明らかになった。[2]

業界で主要な投資会社として知られるa16zは、仮想通貨およびブロックチェーン関連プロジェクトへの投資を目的としたa16z Cryptoと呼ばれるVCファンドを2018年に創立し、既に約3億ドルの資金を運用しているという。これ以前にもa16zは、仮想通貨市場に積極的な投資を行っており、米大手仮想通貨取引所のコインベースやVISA(ビザ)が主導する仮想通貨カストディ企業のAnchorage、ヘッジファンドのPolychain Capital、ブロックチェーンベースのソーシャル決済アプリであるCeloなどの企業に資金を提供している。

現在、仮想通貨市場はコロナショックを受けてビットコイン価格が過去最大級の下げ幅を記録するなど、依然として不安定な状態が続いているが、今回a16zは1週間程度で資金調達を実施することを想定しているようだ。直近ではコロナショックによる打撃が心配される中、仮想通貨レンディングのBlockFiはシリーズB(スタートアップ中盤)の投資ラウンドでValar Venturesなどから3,000万ドルの資金調達を成功した後、Three Arrows Capitalに追加資金の供給を受けている。また、著名な仮想通貨投資家でTechCrunchの創設者であるMichael Arrington氏が運営するArrington XRP Capitalも、パートナー企業から3,000万ドルの投資を獲得した。

今の所、仮想通貨市場への投資は滞っていないように見受けられるが、2018年に仮想通貨価格が暴落した際には、多くの企業が事業廃止や方針転換を余儀なくされている。Eurekahedge Crypto-Currency Hedge Fund Indexによると、2018年は年初から42社の投資ファンドが廃業しており、その翌年の2019年には合計740社の内約70%が損失を計上したという。新型コロナウイルスの被害が深刻化する以前の今年2月には、Polychain Capitalが仮想通貨ファンドを設立しているが、a16zは新しいVCファンド立ち上げを達成することができるのか、今後も同社の取り組みに注目していきたい。

release date 2020.04.16

出典元:

ニュースコメント

仮想通貨業界での資金調達手段に変化

これまで仮想通貨業界では、ICO(イニシャルコインオファリング)を通じて資金調達が行われていたが、仮想通貨価格の低迷や詐欺などの犯罪が横行したことをきっかけに、企業の資金調達手段が変化しつつある。特に2019年に入ってからはその傾向が顕著になっており、前年に月300件ほど実施されていたICOが月50件ほどの規模にまで減少したという。今でもIEO(イニシャルエクスチェンジオファリング)やSTO(セキュリティトークンオファリング)などの一般大衆から出資を募る方法は少なからず存在するものの、仮想通貨分野のベンチャー企業はVCファンドから資金調達を行うことが主流となっているようだ。今年2月にもLightning Labsが1,000万ドルの資金調達に成功するなど、既に仮想通貨市場にはVCファンドの巨額な投資マネーが流入しているが、この資金調達スキームは上手く機能するのか、今後もその動向を見守っていきたい。


Date

作成日

2020.04.16

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

海外FX業者Exnessへの入出金で​​銀行口座が凍結されるケースが発生

海外FX業者のExness(エクスネス)で国内銀行送金による入出金を行ったことをきっかけに、銀行口座が凍結されるケースがSNS上で話題になっています。SNS上では銀行送金2によるものとの声が見受けられますが、凍結の原因は収納代行業者と想定されます。
update2025.05.09 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

SBI VCトレードからBybitに送金してみた!手数料や送金時間も解説

Myforex編集部では、国内取引所のSBI VCトレードからBybitに仮想通貨を送金してみました。本記事では、送金手順や手数料、送金時間などを紹介します。
update2025.06.11 19:30

海外FXに「兵糧攻め」、bitbank・エポスの利用規制で仮想通貨送金にさらに注目集まる

bitbankが利用規約を一部改定し、今後は海外FXへの直接送金が難しくなりました。エポスカードもFXの利用停止を発表したほか、国内銀行口座の凍結事例も増加しています。こうした背景から、海外FXユーザーは入出金経路の見直しが急務となっています。
update2025.07.04 19:00

スマホ用MT5でZigZagが使える!iOS版に平均足ほか新機能が複数追加

iOS版MT5に待望の新機能が複数追加されたことにより、平均足チャート、ZigZag、マーケットプロファイルの実装に加え、データウィンドウ強化や取引レポート機能など視認性と操作性が向上しました。アップデート内容とトレードスタイルごとの活用例などを紹介していきます。
update2025.07.09 19:30

FXONが「Nintendo Switch 2 争奪キャンペーン」を開催!入金&取引で豪華賞品をプレゼント

FXONが「Nintendo Switch 2 争奪キャンペーン」の開催を発表しました。本キャンペーンでは「Switch 2」のほか、豪華賞品が抽選でプレゼントされます。取引を重ねるごとに抽選権利がもらえる仕組みで、取引するほど当選確率がアップします。
update2025.07.16 19:00

Exnessでスワップフリーが突如剥奪されるバグ発生、対象者には補償予定

海外FX業者のExnessで突如スワップフリーが剥奪されたとするXの投稿が注目を集めています。Exnessはシステムのバグが原因と説明しており、スワップが発生したユーザーに対して補償する方針を示しています。
update2025.07.18 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル