Select Language

Advanced Markets、Tradesocioと提携

Advanced Markets、Tradesocioと提携

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.11.21 15:16
Advanced Markets、Tradesocioと提携

update 2022.11.21 15:16

取引執行機能の向上を模索

機関投資家向けFXリクイディティプロバイダー(流動性供給業者)及びプライムオブプライムブローカー(PoP)であるAdvanced Markets(本社:94 Solaris Avenue, Camana Bay, P.O.Box 1348, Grand Cayman, KY1-1108, Cayman Islands[1])は、取引執行機能の向上を図るべく、シンガポールを拠点とするフィンテック企業のTradesocio(本社:38-01, Suntec Tower Three, 8 Temasek Boulevard, Singapore, 038988[2])とパートナーシップ契約を締結したことを発表した。[3]

Advanced MarketsはTradesocioのマーケットプレイスに加わることにより、流動性管理や複数気配の表示のほか、高度な取引執行機能や競争力と、完全な透明性を確保した流動性供給を伴う迅速な執行サービスを提供できるようになるとのことだ。Advanced Marketsは取引プラットフォームと取引エンジンを活用して、顧客の全注文をECN方式を採用するリクイディティプロバイダーなどへダイレクトに繋いでいるという。尚、同社は顧客ニーズに対応したクレジットソリューションを提供すべく、UBSとプライムブローカレッジサービス契約を締結している。一方でTradesocioの顧客にとっては、Advanced Marketsの流動性関連ソリューションの提供を受けられるほか、FIX APIを活用して自社の全体インフラとリクイディティプロバイダーを結びつけることができるようになるという。

両社の提携に際し、Advanced Marketsの最高売上責任者であるNatallia Hunik氏とTradesocioのCEOを務めるWael Salem氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

我が社はTradesocioとパートナー契約を締結することにより、ファンドマネージャーやパッシブ運用を手掛ける投資家に対して付加価値を提供し、取引エコシステムの更なる強化を図るというミッションを共有することを喜ばしく思っております。同社と提携することにより、世界中の広範な金融機関やプロフェッショナルトレーダーに対し、完全な透明性を確保した豊富な流動性を供給する多大な機会を得ることができるでしょう。

Natallia Hunik, Chief Revenue Officer at Advanced Markets Group - Advanced Marketsより引用

我が社のエコシステムの拡大を図ることができ、大変喜ばしく思っております。Advanced Marketsが我々のマーケットプレイスに加わることにより、お客様に流動性供給業者の選択肢を増やすことが可能になります。中東・北アフリカ(MENA)地域を拠点とする、もしくは同地域の市場開拓を試みているお客様にとっては、我が社のテクノロジーと複数の金融サービスプロバイダーのソリューションを活用することで、信頼性の高い金融機関から豊富な流動性を確保することができるでしょう。

Wael Salem, CEO at Tradesocio - Advanced Marketsより引用

尚、Advanced Marketsはファンドマネージャーやコモディティ取引アドバイザー、法人顧客などを対象に、FXスポットや貴金属、CFD、コモディティ商品のDMA(Direct Market Access、取引所に直接注文を出す形態)方式の取引をサポートするソリューションやクレジット関連サービスの提供に注力している。一方、Tradesocioが構築するエコシステムにおいては、テクノロジーや流動性、アグリゲーション(流動性集約)、ファンド管理など多岐にわたるサービスを提供している。また、同社の業務領域はSMA(Separately Managed Account、ラップ口座の一形態)やミラートレーディング、モバイル取引プラットフォームのTS Trader、金融アドバイザリー業務、AIを活用し個々人のリスク許容度に応じた最適な投資プランを提案するDigital Wealth Advisorや、金融機関が独自のETFを組成することが可能なETFステーションなどのポートフォリオ管理といった広範な分野において、投資管理ソリューションを開発している。

Advanced Marketsにとっては、Tradesocioのマーケットプレイスに加わることにより、新たな顧客層との接点を持つ機会が増加することで、更なる顧客基盤の拡大が期待できそうだ。

release date 2020.04.17

出典元:

ニュースコメント

フィンテック企業との協業を推進するAdvanced Markets

グローバル投資家による豊富な流動性供給への需要が根強い中、Advanced Marketsは全ての取引にSTP方式を採用すると共に、BNPパリバ(BNP Paribas)やバークレイズ(Barclays)など、複数の金融機関と提携することで充実したプライシングサービスを提供している。そして、同社が足元で推し進めているのがフィンテック企業との戦略的提携だ。例えば、Advanced MarketsはTradeforaと提携し、取引コスト分析や最良執行機能の向上を模索している。また、Advanced MarketsはCentroidと提携したほか、Advanced MarketsはFortexとパートナー契約し、それぞれリスク管理及びコネクティビティ機能などの強化や、MT5を活用したホワイトレーベルサービスの提供を試みている。特に欧州では決済サービス指令(PSD2)などの政策面の後押しを受けながら、金融機関とフィンテック企業が協業し、APIなどを活用したソリューション開発が活発化している。Advanced Marketsも複数のフィンテック企業との提携を通じ、包括的な金融サービス機能を提供することで、より幅広い顧客層の獲得を目論んでいると推察される。今後も同社が有力フィンテック企業と連携し、トレーディングエクスペリエンスの向上に繋がるソリューションを開発することを期待したい。


Date

作成日

2020.04.17

Update

最終更新

2022.11.21

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨SOLVの将来性は?ビットコインのステーキングプロトコルSolv Protocolを解説

仮想通貨(暗号資産)SOLVは、ビットコイン(BTC)のステーキングプロトコル「Solv Protocol」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨SOLVの特徴やSNSでの評判、将来性、トークンの使い道などを解説します。
update2025.01.10 19:30

【無料ツールも】MT4/MT5で複数チャートを同期スクロールし、分析を劇的に変える方法!

MT4/MT5ではインディケータを使うことで複数チャートを同期してスクロールできます。この記事ではMT4/MT5の複数チャートを同期してスクロールできるインディケータについて、実際に使ってみた感想も交えながら紹介していきます。
update2024.11.07 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

MT4/MT5でも日本時間を簡単に表示できる!日本との時差については図解で理解しておこう

MT4/MT5では通常、表示される時間が日本時間から6時間ほどずれています。頭の中で「表示される時間 + 6時間」などと計算すれば、日本時間に変換可能です。しかし慣れないうちは少し不便なので、日本時間を表示させる外部ツールも活用されています。
update2024.11.27 19:30

bitbankからBybitに送金してみた!トラベルルールの対応状況も解説

Myforex編集部では、bitbank(ビットバンク)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.11.28 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00

初心者でも安心!MT4ストラテジーテスターの使い方完全ガイド ~EA活用とバックテストで一歩先のトレードへ~

MT4でEAを使って自動売買をするならストラテジーテスターにより利益が出るかテストが必要です。本記事では、ストラテジーテスターの実践的な使い方や疑問を感じやすいポイントを解説します。
update2025.01.10 19:00

XMTradingがおみくじプロモ2025を実施!総額1,000万円越えのキャンペーン

海外FX業者XMTradingは、1月2日~1月31日までの期間限定で「おみくじプロモ2025」を実施すると発表しました。賞金総額は1,000万円以上であり、抽選で100名に最大75万円の現金がキャッシュバックされます。
update2025.01.06 19:00

このローソク足あと何秒!?残り時間を表示するMT4/MT5のインディケータを比較

MT4やMT5でトレードする際、インディケータを使えばローソク足が確定するまでの残り時間を表示できます。アラート機能付きや残り時間以外の情報も表示するインディケータもあります。本記事では、MT4・MT5にローソク足の残り時間を表示するインディケータを紹介します。
update2024.12.12 19:30

SONYのレイヤー2「Soneium」がIP侵害を理由にミームコインをブラックリスト化

ソニーグループによるイーサリアムレイヤー2のSoneium(ソニューム)が、メインネットローンチの同日に、IP侵害のあるミームコインをブラックリスト化し、SNSで話題となっています。本記事では、Soneiumの概要やブラックリスト化の内容、SNSでのユーザーの声などを解説します。
update2025.01.17 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル