Select Language

インフルエンサー頂上決戦

アマギフ3,000円が当たる

JPモルガンチェース、新決済ネットワークを日本でリリース

JPモルガンチェース、新決済ネットワークを日本でリリース

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:29
JPモルガンチェース、新決済ネットワークを日本でリリース

update 2021.08.31 15:29

決済プロセスの迅速化及びAML対策などに寄与

米国大手投資銀行であるJPMorgan Chase & Co.(本社:270 Park Avenue New York, NY 10017[1])【以下、JPモルガンチェースと称す】が、世界初となるブロックチェーン技術を活用した、スケーラブルなP2P(ピア・ツー・ピア)の決済ネットワークであるIIN(Interbank Information Network)を、2020年1月に日本でリリースする見通しであることが明らかになった。

2019年2月、JPモルガンチェースがJPMコインの開発を発表した際に、2017年から行っていたIINのパイロット版の制作に関しては公表されていなかった。しかしながら、市場の一部では、JPモルガンチェースがクロスボーダー決済の迅速化とオペレーティング効率を高めるための独自ステーブルコインを発行することで、仮想通貨革命を強力に推し進めるリーディングバンクになるとの思惑が広がっていた。実際に、IINには既に365行が参画し、日本の金融機関80行も加わる見通しである。同社のエグゼクティブディレクターであるDaizaburo Sanai氏は、JPモルガンチェースがイーサリアム(Ethereum)向け分散型ネットワークQuorumを構築したことに加え、各金融機関がIINに参画することで、決済認証の際に必要な情報をリアルタイムに確認でき、グローバル決済に関連した問題を軽減すると共に決済プロセスの迅速化に繋げることができるとコメントしている。

IINはキャッシュマネジメントシステムの一要素でしかないものの、機密情報の取得及び確認を即座に行えるようになるため、現行のグローバルAML(アンチマネーロンダリング)対策を改善することが期待されている。特に日本は、世界各国当局と金融活動作業部会(Financial Action Task Force, FATF)より、AML対策に複数の深刻な欠陥が見受けられるとの指摘を受けているほか、2018年にはマネーロンダリング事案が40%増加しており、厳格な対応策を講じることが急務となっている状況だ。

ただし、日本特有の問題として、中小企業が頻繁な海外取引を行っているため、各国をまたぐ犯罪資金の突き止めは困難であるという。たとえば、ナイジェリア人容疑者が米国にて詐欺で得た資金を日本の銀行口座に移した際、何の問題もなく340,000ドル(3,700万円)を引き出すことができた模様である。このような市場環境下において、IINを活用することで、ネットワークに参画する金融機関は、必要に応じて送信元情報へ即座にアクセスできるようになり、犯罪と疑わしい取引のチェック作業を迅速に行うことが可能とのことだ。IINへの参画を検討している三井住友信託銀行は、決済プロセスの遅延を軽減させる同ネットワークを利用することで、マネーロンダリングと疑わしき事案に対し、当局と即座に連携することができるようになるとコメントしている。

当初IINを構築する目的は、金融機関が行う各国の制裁選別(Sanctions Screening)作業をサポートすることであったが、その後、開発者は決済関連情報を共有する際に大きな利用価値があると認識した模様だ。仮に、日本の金融機関80行がIINに参画すると、単国のネットワークとしては最大規模となる見通しだ。既に加入を決めている残りの金融機関に関しては、世界中に等分散しており、なかには2019年9月に同ネットワークに加入した、ユーロ建ての有力決済金融機関であるドイツ銀行などの大手行も含まれている。

なお、チェースマンハッタン銀行がJPモルガンを買収した際、グローバルに張り巡らされたキャッシュマネジメントネットワークを取得した。同ネットワークには、米国企業の収益ランキングを表すフォーチュン500に選出された企業の80%が加わっており、世界中で1日に6兆ドル以上の資金取引が行われているという。JPモルガンチェースは常に最先端のテクノロジーを活用すると共に、革新性を求めてきていることから、今回ブロックチェーン技術を基にした決済ネットワークをリリースすることは、市場の想定の範囲内であろう。2020年1月から日本でもスタートするIINが、順調に導入実績を積み重ね、より透明性と迅速性のある決済スキームが構築されることを期待したい。

release date 2019.12.13

出典元:

ニュースコメント

歴史と伝統あるJPモルガンチェースが推し進める仮想通貨関連ビジネス

創業から200年以上の歴史を誇り、米国最古の金融機関の一つであるJPモルガンチェースは、預かり資産、収益規模、時価総額のいずれにおいても世界屈指の総合金融グループだ。傘下の企業にて、投資銀行業務を始め、コンシューマーや中小企業向けの金融サービス、コマーシャルバンキング、金融トランザクションプロセッシング、アセットマネジメントなどの包括的な金融サービスをグローバルに展開している。更に、同社は新たな成長市場になりつつある仮想通貨分野のサービス強化を模索している状況だ。足元で、JPモルガンチェースはMASと国際送金システムを構築し、ブロックチェーンを基にしたソリューションの開発を加速させているほか、JPモルガンチェースはJPMコインのトライアル実施を検討するなど、先進的なテクノロジーを活用した新たな市場開拓を模索している。IINやQuorumなどは既存の金融ネットワークを変革する可能性を秘めており、同社の次なる一手に市場の注目が集まっている。


Date

作成日

2019.12.13

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Bitgetが代替手段に?Bybitが日本撤退で日本ユーザーの新規登録禁止

Bybitが日本ユーザーの新規登録停止を発表しました。Bybitの代替取引所としてはBitgetが挙げられ、Bybitと遜色ないサービスを利用できます。本記事では、Bitgetの特徴や海外取引所への規制動向などを解説します。
update2025.11.25 19:00

海外FXとの仮想通貨入出金にはBitgetがおすすめ!FXトレーダーに最適なBitgetの使い方

海外FXの入出金に使われる国内銀行送金が以前より使いにくくなっていることを受け、仮想通貨での入出金が注目を集めています。本記事では、仮想通貨送金をするならBitgetがおすすめの理由や、海外FXユーザーに最適なBitgetの使い方を紹介します。
update2025.12.12 19:00

bitwallet利用で国内銀行口座が凍結?将来的に出金できなくなるリスクあり

2025年12月現在、bitwalletの入出金が直接的な理由となって、国内銀行口座が凍結されたと断定できる情報は確認されていません。しかし、海外FX業者と国内銀行を取り巻く環境は大きく変わりつつあり、「これまで問題がなかったから今後もbitwalletは安全」とは言い切れない状況になっています。本記事では改正された資金決済法がbitwalletに与える影響や将来的なリスクについて説明します。
update2025.12.29 19:00

【話題】XMTradingが完全終了?利用者がいま押さえるべきポイントとは

2025年12月の半ば頃から、日本で最も知名度の高い海外FXブローカー「XMTrading」が、凋落の一途を辿る可能性を示唆する投稿がX上で突如話題となり、議論が巻き起こっています。当サイトMyforexは過度な不安視は不要と考えます。本記事ではその理由を説明します。
update2025.12.23 19:00

XMTradingがロイヤルティプログラムを改悪?ステータスが下がったユーザーも

海外FX業者のXMTradingがロイヤルティプログラムの条件を変更しました。本記事では、変更前と変更後の条件を比較するほか、他社のポイントプログラムとも比較して、今回の変更が改悪といえるのかどうか説明します。
update2025.12.16 19:00

JPYCで海外FXに入金してみた!試してわかったメリット・デメリット

海外FXにおける国内銀行送金や銀行口座凍結のリスクが高まる中、新たな入出金手段として日本円建てステーブルコインのJPYCが注目を集めています。本記事では、実際にJPYCを発行して海外FXへ入金するまでの手順や、試してわかったメリット・デメリットなどを紹介します。
update2026.01.08 19:00

Bybitが日本向けサービス終了を発表!日本撤退で海外FXユーザーにも影響大か?

Bybit(バイビット)が2025年12月22日、日本居住者向けのサービス提供を段階的に終了すると発表しました。本記事ではBybitの発表内容や、仮想通貨入出金を利用する海外FXユーザーへの影響、Bybitの代わりとなる送金ルートなどを解説します。
update2025.12.24 19:00

Funded7で出金が認められない事例が増加?ルールの不透明さが原因か

Funded7で出金拒否に関する投稿がSNS上で増加しており、利用者の間で不安が広がっています。「利益が取り消された」「短時間取引が理由で無効になった」などの報告が投稿されています。当記事では出金拒否の原因を整理し、他のプロップファームとFunded7のルールを比較します。
update2025.11.21 19:00

仮想通貨送金対応のBXONEは「使える」eウォレットなのか?海外FXユーザー目線で比較

仮想通貨対応オンラインウォレットとしてBXONEが一部の海外FXユーザーの間で注目されています。本記事では、BXONEが「使える」オンラインウォレットなのか海外FXユーザー目線で他社と比較します。
update2025.12.09 19:00

Titan FXとXMTradingのポイントプログラムはどちらがお得?

2025年11月以降、Titan FXとXMTradingが相次いで新しいポイントプログラムを発表しました。本記事では、Titan FXとXMTradingのどちらのポイントプログラムがお得なのか比較します。
update2026.01.05 19:00

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル