Select Language

バイナンス、仮想通貨取引プラットフォームのPaxfulと提携

バイナンス、仮想通貨取引プラットフォームのPaxfulと提携

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:29
バイナンス、仮想通貨取引プラットフォームのPaxfulと提携

update 2021.08.31 15:29

サービスを統合して法定通貨と仮想通貨の取引ペアを拡大

世界最大の仮想通貨取引所であるBinance【以下、バイナンスと称す】は、P2P(ピア・トゥー・ピア)の仮想通貨取引プラットフォームを運営するPaxfulと戦略的パートナーシップを締結したことを発表した。[1]

これによりバイナンスはPaxfulの仮想通貨取引サービスであるVirtual Bitcoin Kioskを統合し、同取引所のユーザーはP2Pネットワークを介してビットコイン(Bitcoin)を取引できるようになる。最近、バイナンスはインドルピーとトルコリラもサポート対象に追加したが、今回、Paxfulが取り扱うロシアルーブル、ベトナムドン、インドネシアルピア、ナイジェリアナイラ、コロンビアペソ、英国ポンド、メキシコペソ、カナダドル、ユーロ、アルゼンチンペソの10種類を新たにサポートし、将来的には167種類の法定通貨とビットコインの取引に対応する可能性もあるという。

また、先日、バイナンスはインドのWazirXを買収すると同時に、決済サービスのPaparaやAdvcash、ステーブルコインを発行するPaxosと提携し、上記の法定通貨に加えてウクライナグリブナやカザフスタンテンゲ、日本円などでの入出金および決済にも対応している。このような協業はバイナンスが仮想通貨と法定通貨の取引オプションを拡大する流れを汲んでおり、同取引所がグローバル市場に事業を展開する足がかりとなる可能性もあると言えよう。実際に、バイナンスは仮想通貨分野でウクライナ政府を支援し、同国市場への進出を確定的なものとしている状況だ。

バイナンスのCEOであるChangpeng Zhao氏は、Paxfulとの協業に関して次のようにコメントしている。

仮想通貨取引所とP2Pプラットフォームを統合することで、ユーザーは現地通貨での銀行振込や仮想通貨ウォレットを含む、Paxfulの仮想通貨決済サービスを利用できるようになります。我が社はPaxfulと提携し、法定通貨による仮想通貨取引が主流になる可能性が生まれることを期待しています。

Changpeng Zhao, CEO of Binance - Binance Blogより引用

これに対してPaxfulのCEOであるRay Youssef氏は、バイナンスが世界中の人々に仮想通貨を利用する機会を提供すると評価しており、この協業が両社にとって有益なものであることを強調した。Paxfulは仮想通貨ゲーミングプラットフォームのBspinとのパートナーシップ締結や、Paxful Peer Programと呼ばれる起業家向けのプログラムの立ち上げなど精力的に活動しているが、バイナンスとの協業がどのような成果を生むのか、今後も両社の取り組みに注目していきたい。

release date 2019.12.13

出典元:

ニュースコメント

各国の仮想通貨市場に成長をもたらすバイナンス

多くの仮想通貨取引所は米ドルや日本円、ユーロなどの主要な法定通貨をサポートするだけに留まっているが、バイナンスはエキゾチック通貨と呼ばれるマイナーな通貨への対応を強化しており、現在では300種類以上の法定通貨による入出金を認めているという。これに加え、多数のステーブルコインの取扱いを開始すると共に、バイナンスは中国市場向けP2P取引でBNBをサポートしている。このようなバイナンスの動きは仮想通貨取引サービスの対象地域を広げるだけでなく、結果的に後進国地域への金融包摂を拡大することになるため、各国の経済や仮想通貨市場に発展をもたらす可能性があると言えるだろう。Facebook(フェイスブック)のリブラ(Libra)に対抗し、バイナンスはステーブルコイン開発プロジェクトを計画しているが、次はどのような動きに出るのか、今後も同社の動向を見守っていきたい。


Date

作成日

2019.12.13

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨SOLVの将来性は?ビットコインのステーキングプロトコルSolv Protocolを解説

仮想通貨(暗号資産)SOLVは、ビットコイン(BTC)のステーキングプロトコル「Solv Protocol」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨SOLVの特徴やSNSでの評判、将来性、トークンの使い道などを解説します。
update2025.01.10 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

bitbankからBybitに送金してみた!トラベルルールの対応状況も解説

Myforex編集部では、bitbank(ビットバンク)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.11.28 19:00

【無料ツールも】MT4/MT5で複数チャートを同期スクロールし、分析を劇的に変える方法!

MT4/MT5ではインディケータを使うことで複数チャートを同期してスクロールできます。この記事ではMT4/MT5の複数チャートを同期してスクロールできるインディケータについて、実際に使ってみた感想も交えながら紹介していきます。
update2024.11.07 19:00

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00

初心者でも安心!MT4ストラテジーテスターの使い方完全ガイド ~EA活用とバックテストで一歩先のトレードへ~

MT4でEAを使って自動売買をするならストラテジーテスターにより利益が出るかテストが必要です。本記事では、ストラテジーテスターの実践的な使い方や疑問を感じやすいポイントを解説します。
update2025.01.10 19:00

MT4/MT5でも日本時間を簡単に表示できる!日本との時差については図解で理解しておこう

MT4/MT5では通常、表示される時間が日本時間から6時間ほどずれています。頭の中で「表示される時間 + 6時間」などと計算すれば、日本時間に変換可能です。しかし慣れないうちは少し不便なので、日本時間を表示させる外部ツールも活用されています。
update2024.11.27 19:30

SONYのレイヤー2「Soneium」がIP侵害を理由にミームコインをブラックリスト化

ソニーグループによるイーサリアムレイヤー2のSoneium(ソニューム)が、メインネットローンチの同日に、IP侵害のあるミームコインをブラックリスト化し、SNSで話題となっています。本記事では、Soneiumの概要やブラックリスト化の内容、SNSでのユーザーの声などを解説します。
update2025.01.17 19:00

仮想通貨USUALの将来性は?RWA活用のステーブルコインプロトコルを解説

仮想通貨USUALは、ステーブルコインプロトコル「Usual」のガバナンストークンです。Usualは、BlackRockなどからRWA(現実資産)を集約してステーブルコインを発行し、その収益をコミュニティに再分配するプロトコルとして注目を集めています。
update2024.11.20 20:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル