Select Language

ナイキ、スニーカーの所有権をトークン化する特許を取得

ナイキ、スニーカーの所有権をトークン化する特許を取得

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:29
ナイキ、スニーカーの所有権をトークン化する特許を取得

update 2021.08.31 15:29

消費者のブランドエンゲージメントを高める狙い

スポーツ関連商品を取り扱うNike, Inc.(本社:One Bowerman Drive, Beaverton, OR 97005[1])【以下、ナイキと称す】が、イーサリアム(Ethereum)のブロックチェーン上でスニーカーの所有権をトークン化する特許を取得したことが明らかになった。[2]

公開された文書によると、ナイキは物理的なスニーカーをイーサリアムのERC721またはERC1155の規格を利用してトークン化し、ブロックチェーン上での管理や取引を可能にするという。この「CryptoKicks」と呼ばれるトークンは商品の正真性を保証することを目的にしており、10桁の靴識別コードを所有者識別コードにリンクすると所有権のロックが解除される仕組みになっている。具体的に、消費者は認定ベンダーから購入したスニーカーの箱に印刷されているバーコードをスキャンすれば、そのトークンを獲得することができるようだ。

これに加え、ナイキはスニーカーのデジタルデータやトークンをコレクションする専用モバイルアプリケーションの開発も視野に入れている模様だ。このアイディアは人気ブロックチェーンゲームのCryptoKittiesからきており、デジタルスニーカーの取引や売却、保管、育種を通じてブランドエンゲージメントを高める狙いがある。このアプリケーションで誕生するスニーカーの「子孫」は、許容される製造ルールに基づいて、実際にカスタムメイドの商品として購入することも可能だという。

今年4月、仮想通貨発行を見据えて、ナイキは「CryptoKicks」の商標登録を出願しており、このモバイルアプリケーションを含めた製品のローンチに向かって着実に歩みを進めている。ブロックチェーン技術が発展するにつれ、大企業の仮想通貨市場参入が目立ってきているが、今後もこれら企業の動向を見守っていきたい。

release date 2019.12.13

出典元:

ニュースコメント

ブロックチェーン分野の特許出願数で中国を追う米国企業

最近、米国ではブロックチェーン分野の特許出願数が増加しており、今年8月には大手銀行のバンクオブアメリカが仮想通貨ウォレットの特許を申請し、仮想通貨の実用化に向けて研究開発を行なっていることが明らかになった。また、大手クレジットカード会社のマスターカードも仮想通貨決済システムの特許を取得するなど、金融業界でのブロックチェーン技術の統合が本格化してきている様子がうかがえる。しかしながら、2019年における国別の特許取得割合では、中国が全体の67%を占めるのに対して米国は16%に留まっており、大きく差をつけられている状況だ。企業別では中国の大手IT企業であるAlibaba(アリババ)傘下のAnt Financial(アント・フィナンシャル)が332件で首位を走っているが、ナイキをはじめとする米国企業はこの流れに追従することはできるのか、今後も仮想通貨市場の展開に注目していきたい。


Date

作成日

2019.12.13

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

ワールドコインのOrb(オーブ)の日本設置場所は?無料配布を受けられる登録会場の予約方法も解説

ワールドコインのOrb(オーブ)で生体認証を行うことで、仮想通貨WLDを無料で受け取れます。当記事では、ワールドコインの日本国内のオーブ設置場所、探し方、予約方法などを解説します。
update2025.03.21 19:30

オオカミコイン(OKM)は怪しい?オオカミプロジェクトの特徴やSNSでの評判

オオカミコイン(OKM)は、オオカミカードを発行するオオカミプロジェクトの仮想通貨です。海外取引所のMEXCに上場していますが、SNS上では怪しいという声も見られます。本記事では、オオカミコインの特徴、SNSでの評判、怪しいポイントなどを紹介します。
update2025.04.11 19:00

Exnessの海外入出金で​​銀行口座が凍結されるケースが発生

海外FX業者のExnessで海外送金による銀行口座の凍結が発生している事例を取り上げていきます。SNS上では銀行送金2によるものとの声が見受けられますが、凍結の原因は収納代行業者と想定されます。
update2025.05.09 19:00

ワールドコイン(WLD)の換金方法は?日本円に現金化する手順を解説

ワールドコイン(WLD)は、OpenAI社のCEOであるサム・アルトマン氏らが手掛ける仮想通貨プロジェクトです。登録したユーザーには、仮想通貨WLDが無料配布されます。当記事では、ワールドコインを日本円に換金する手順や、換金時の注意点などを解説します。
update2025.04.16 19:30

Galaxy DAOが出金受付を開始?返金を期待できない3つの理由

Galaxy DAOが、返金の受付を開始するという内容のメールをユーザーに配信していたことが明らかになりました。しかし、多くのユーザーは返金の実現には懐疑的です。なぜGalaxy DAOによる返金が期待できないのか3つの理由を説明します。
update2025.03.19 19:30

XMTrading・Vantage Trading・AXIORY公式アプリがApp Storeから削除

海外FXブローカーのXMTradingおよびVantage Trading、AXIORYのアプリがApp Storeから削除されたことが確認されました。本記事では、削除の背景や考えられる理由、ユーザーへの影響、そして今後の対応策について詳しく解説します。
update2025.03.25 19:30

MT4のバックテストに正確なヒストリカルデータが必須!無料・有料データを比較

MT4でバックテストをする際にはヒストリカルデータの取得が必要です。ヒストリカルデータは無料と有料のものがありますが、どっちがいいのか、気になる人もいるでしょう。本記事では、ヒストリカルデータのダウンロード方法を詳しく解説します。
update2025.03.26 19:30

仮想通貨INITの将来性は?アプリチェーン統合レイヤー1「Initia」の特徴や評判

仮想通貨INITは、複数のアプリチェーンを統合するレイヤー1ブロックチェーン「Initia」のネイティブトークンです。当記事では、INITの将来性やSNSでの評判、Initiaの特徴などを解説します。
update2025.04.24 19:00

MT4初心者必見!FX自動売買EAバックテストのよくあるトラブルと対策集

バックテストをした際にEAを選択できない、途中でテストが止まる、結果が安定しないなどの症状が発生することがあります。本記事では、バックテストをした際に発生する症状別に対処方法を解説します。
update2025.05.13 19:00

Vantage Tradingで出金拒否やトラブルが多発中?SNSで報告相次ぐ原因とは

Vantageで原因不明の出金拒否が、多数発生している声を取り上げていきます。Vantageで出金拒否が発生する理由や実際にVantageへ問い合わせた際の回答などもあわせて紹介していきます。
update2025.05.16 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル