Select Language

バイナンス、インド大手仮想通貨取引所のWazirXを買収

バイナンス、インド大手仮想通貨取引所のWazirXを買収

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:29
バイナンス、インド大手仮想通貨取引所のWazirXを買収

update 2021.08.31 15:29

インドルピーと仮想通貨の取引サービスを提供開始

大手仮想通貨取引所のBinance【以下、バイナンスと称す】は、インドで仮想通貨と法定通貨の取引サービスを立ち上げるために、同国の主要な仮想通貨取引プラットフォームであるWazirXを買収したことを発表した。[1]

発表によると、バイナンスは今月25日に、Binance Fiat Gatewayを介してインドルピーと仮想通貨の取引を可能とする取引サービスをローンチ予定だという。これによりインド最大の取引所であるWazirXのユーザーは、バイナンスに上場されている仮想通貨を売買することができるようになり、更に来年度の第1四半期には同取引所の自動マッチングP2P(ピア・トゥー・ピア)エンジンがBinance Fiat Gatewayに統合され、分散型構造の取引システムも利用可能となるようだ。バイナンスのCEOであるChangpeng Zhao氏は、WazirXの買収がインド市場へのコミットメントを示し、国内のブロックチェーンエコシステムを強化すると同時に、自由な経済を実現するための一歩になると言及している。

WazirXのCEOであるNischal Shetty氏は、バイナンスのインド市場進出に関して次のようにコメントしている。

仮想通貨の普及における次の流れは、世界中の発展途上国から生まれるでしょう。10億人以上の人口を抱えるインドは仮想通貨を受け入れる準備が整っています。バイナンスのグローバル市場への進出はインドだけでなく、仮想通貨が合法化されていない全ての発展途上国にチャンスを与え、同取引所がWazirXを買収したことは分散化された世界の実現に向けた新たなステップだと言えるのです。

Nischal Shetty, CEO of WazirX - Binance Blogより引用

これに加え、インド国内のユーザーはBinance.comおよび同取引所のアプリケーション上においてインドルピーでテザー(Tether)を購入できるようになるという。同じく米大手取引所のコインベースも南米および東南アジアへ進出することを目論んでおり、その対象にはインドも含まれている。同取引所やバイナンスがどのような戦略で事業拡大を目指すのか、今後も同国市場での展開に注目していきたい。

release date 2019.11.21

出典元:

ニュースコメント

仮想通貨取引が禁止されるも活発なインド市場

昨年7月、インド政府は仮想通貨取引の全面禁止を発表し、仮想通貨市場に対して敵対する姿勢を見せているが、その思惑とは裏腹に国内では仮想通貨取引が一種のブームとなっているようだ。インドの中央銀行は国内銀行と取引所間でのインドルピーによる入出金を禁じたものの、取引所がP2Pを抜け穴に取引サービスの提供を継続しているのに加え、バイナンスをはじめとする海外の取引所が同国市場に進出する動きを加速させている。これに対してインド政府がどのような措置をとるのかは明らかではないが、バイナンスが北京での新オフィス設立へ動き、仮想通貨取引が禁止されている中国市場でP2P取引サービスを開始した経緯を考えると、この流れに抗うことは難しいと言えるだろう。世界最大の送金市場を抱えるインドには、膨大な仮想通貨需要が眠っていると考えられるだけに、今後も同国でのバイナンスの取り組みに期待しながら状況を見守っていきたい。


Date

作成日

2019.11.21

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

ワールドコインのOrb(オーブ)の日本設置場所は?無料配布を受けられる登録会場の予約方法も解説

ワールドコインのOrb(オーブ)で生体認証を行うことで、仮想通貨WLDを無料で受け取れます。当記事では、ワールドコインの日本国内のオーブ設置場所、探し方、予約方法などを解説します。
update2025.03.21 19:30

XMTrading・Vantage Trading・AXIORY公式アプリがApp Storeから削除

海外FXブローカーのXMTradingおよびVantage Trading、AXIORYのアプリがApp Storeから削除されたことが確認されました。本記事では、削除の背景や考えられる理由、ユーザーへの影響、そして今後の対応策について詳しく解説します。
update2025.03.25 19:30

オオカミコイン(OKM)は怪しい?オオカミプロジェクトの特徴やSNSでの評判

オオカミコイン(OKM)は、オオカミカードを発行するオオカミプロジェクトの仮想通貨です。海外取引所のMEXCに上場していますが、SNS上では怪しいという声も見られます。本記事では、オオカミコインの特徴、SNSでの評判、怪しいポイントなどを紹介します。
update2025.04.11 19:00

ワールドコイン(WLD)の換金方法は?日本円に現金化する手順を解説

ワールドコイン(WLD)は、OpenAI社のCEOであるサム・アルトマン氏らが手掛ける仮想通貨プロジェクトです。登録したユーザーには、仮想通貨WLDが無料配布されます。当記事では、ワールドコインを日本円に換金する手順や、換金時の注意点などを解説します。
update2025.04.16 19:30

Galaxy DAOが出金受付を開始?返金を期待できない3つの理由

Galaxy DAOが、返金の受付を開始するという内容のメールをユーザーに配信していたことが明らかになりました。しかし、多くのユーザーは返金の実現には懐疑的です。なぜGalaxy DAOによる返金が期待できないのか3つの理由を説明します。
update2025.03.19 19:30

MT4/MT5対応の通貨強弱インディケータを徹底比較!無料で使えるおすすめは?

通貨強弱インディケータを使うと各通貨の強弱が一目で分かり、初心者でも視覚的に相場状況を把握できます。この記事では、無料のおすすめインディケータを比較し、選び方や活用方法を解説します。
update2025.02.05 19:30

BybitがMT5から仮想通貨商品を削除!変更点や今後の影響は?

2025年4月18日、大手海外取引所のBybitがMetaTrader 5から仮想通貨商品を削除することを発表しました。今後、BybitでMT5を利用した仮想通貨取引はできなくなります。2025年5月2日までに全ポジションが強制決済されるため、ユーザーは早急な対応が求められます。
update2025.04.23 19:00

キャプテン翼-RIVALS- がJOHNトークンのエアドロを発表!LINEなどで遊べるMini Appの独自トークン

「キャプテン翼-RIVALS- Mini App」は、キャプテン翼のIPを活用したWeb3ゲームです。2025年4月にJOHNトークンのエアドロップが予定されており、注目を集めています。本記事では、JOHNトークンの特徴、エアドロップの仕組み、将来性などを解説します。
update2025.03.27 19:00

MT4/MT5の自動売買をスマホだけでやるって本気?!EA設定はPCに任せよう

「MT4/MT5の自動売買をスマホで完結させたい」と考える方もいるでしょう。スマホだけで自動売買の設定やEAを稼働させることは可能ですが、操作性の低さから現実的ではありません。本記事ではMT4/MT5の自動売買におけるスマホの活用方法を解説します。
update2025.02.05 19:00

ビットコインを500円分買ってみた!利益額や買ってみた感想を紹介

Myforex編集部では、実際にビットコインを500円分購入してみました。今回の記事では、ビットコインを500円分買ってみた投資結果や利益額、買ってみて感じた感想、ビットコインの買い方などを解説します。
update2025.02.27 20:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル