インド政府、正式に仮想通貨取引の全面禁止を発表

7月5日、インド政府は、4月にインドの中央銀行（Reserve Bank of India）が銀行をはじめとする金融機関に対し仮想通貨の取り扱いを禁止する通達を行っていた件で、猶予期間であった3か月を経た7月6日より正式に全面禁止することを発表した。

この決定により、今後インドの人々は仮想通貨取引ができなくなり、もしも取引を行いたい場合はP2Pネットワークを通じて行う必要がある。また、全ての仮想通貨取引所と企業は、インド国内の銀行からの融資を受けることができなくなる。全面禁止措置は、発表のわずか1日後である7月6日から有効となるが、インドの大手仮想通貨取引所であるZebpayでは、禁止令が施行される前にインドルピーによる入金、及び出金を凍結することを発表している。

仮想通貨がマネーロンダリングやテロ資金調達などの違法行為に使用されることに対する政策として、インド政府はこのような厳しい措置をとることに至ったが、インド政府が、ブロックチェーンや仮想通貨に対し課している厳しい措置は、フィンテックの世界におけるインドのポジショニングに深刻な影響を与えることになりそうだ。

release date 2018.7.6