Select Language

インフルエンサー頂上決戦

アマギフ3,000円が当たる

BlockFi、手数料無料の仮想通貨取引サービスを開始

BlockFi、手数料無料の仮想通貨取引サービスを開始

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:29
BlockFi、手数料無料の仮想通貨取引サービスを開始

update 2021.08.31 15:29

取引データを機関投資家に提供することで実現

仮想通貨レンディングサービスを展開するBlockFi(本社:201 Montgomery Street, Second Floor, Suite 263, Jersey City, New Jersey 07302[1])が、今月5日から自社ユーザーに向けて手数料無料の仮想通貨取引サービスを新しく開始したことが明らかになった。[2]

BlockFiはビットコイン(Bitcoin)やイーサリアム(Ethereum)、ジェミニドル(Gemini Dollar)の入金に対して利息を付与する仮想通貨レンディングサービスで有名になったが、同社は、その他のオプションとしてこれらの仮想通貨を担保にした米ドル建てローン、および、手数料無料の仮想通貨取引サービスも提供するという。BlockFiはそれぞれのサービスで異なる収益モデルを採用しており、この新しい仮想通貨取引サービスでは、仮想通貨取引所などの機関投資家にユーザーの取引データを譲渡する見返りにマーケットメーカーから流動性の供給を受けることで、取引手数料の無料化を実現している。BlockFiのCEOであるZac Prince氏によると、これらのマーケットメーカーの中には仮想通貨の貸し出しを受ける同社のクライアントや出資元企業も存在し、戦略的な協力関係を構築しているようだ。

現時点でBlockFiは数万人規模のユーザーを抱え、50社以上の機関投資家と提携しているが、更なる事業拡大に向けて、同社は今月11日からUSDコイン(USD Coin)とライトコイン(Litecoin)のサポートを開始したのと同時に、2020年第1四半期までに法定通貨と仮想通貨の取引サービスをローンチする計画があることを公表している。それに伴いBlockFiはコンプライアンス強化に注力しており、金融犯罪捜査網(FinCEN)にマネーサービス事業者(Money Service Business)として登録するだけでなく、米国の複数の州で送金事業者としてのライセンス取得を試みている状況だ。また、Prince氏は、これに加えて2020年後半に仮想通貨ベースの報酬システムを統合したクレジットカードを発行すると言及し、エコシステムを強化する意思があることを伝えた。

BlockFiの変革はこれだけに留まらない。借り手側のクライアントとの需給バランスを考慮して、ビットコインおよびイーサリアムの最大年利6.2%を低減するために、今年4月からその条件の調整を複数回にわたって行っている。新しい条件下でも10BTC未満には引き続き6.2%のレートが適応されるものの、今後、それ以上の額には年利2.2%の利息しか付与されなくなるようだ。同様にイーサリアムでも1,000ETH未満には年利4.1%、1,000ETH以上には0.5%、ジェミニドルには年利8.6%のレートが新しく定められた。

2017年に設立されたBlockFiは、ConsenSys VenturesやSoFi、Kenetic Capital、Galaxy Digitalなどの企業から1,840万ドルの支援を受け、まず初めに30名の従業員を雇用した。続く今年8月のシリーズA(ベンチャーキャピタル等が最初に出資する段階)の投資ラウンドで、更にValar VenturesやWinklevoss Capital、Morgan Creek Digital、Akuna Capitalからの資金調達に成功したことで、現在その数を60名にまで倍増させている。今年10月にはCitiや野村グループで法人向けの営業責任者を務めたJessica Raybeck氏を組織に招き入れているが、この人材獲得が成果に繋がるのか、今度もBlockFiの事業展開に注目していきたい。

release date 2019.12.06

出典元:

ニュースコメント

盛り上がるレンディングサービスに大手取引所が参入

今年8月にシンガポールで開催されたCrypto Expo Asiaでも明らかになったように、近年、仮想通貨を含むレンディングサービスは世界的な盛り上がりを見せており、同国ではその開発に向けてフィンテック市場における投資額の約4分の1が流入している状況だ。このトレンドは、バイナンスが仮想通貨レンディングサービスを開始するなど大手取引所が次々と同分野に参入していることからも、明白だと言えるだろう。また別角度からのアプローチとして、コインベースがUSDCリワードを立ち上げ、レンディングサービスの切り口からステーブルコインの活用を促進する方法を見出しており、この流れを更に加速させている。仮想通貨レンディングサービスは通常の法定通貨を基軸としたものよりも平均的に利回りが高く、ユーザーにとっても魅力的な投資手段となっているため、仮想通貨市場の拡大に大いに貢献する可能性があると考えられるが、今後も同分野での動きを見守っていきたい。


Date

作成日

2019.12.06

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

【実測】Exnessのゴールドスプレッドで損しない!「最狭口座」はコレ一択

Myforex編集部では4ヶ月間にわたってExnessのゴールド(XAUUSD)のスプレッドを徹底調査しました。本記事では、Exnessのゴールド取引にかかるスプレッドだけでなく、どの口座タイプを選べばよいかまで解説します。
update2025.12.09 10:30

bitcastleは詐欺業者?口座開設ボーナスで出金拒否多数

SNS上ではbitcastleから「出金できない」「口座を凍結された」といった報告が相次いでいます。本記事では、bitcastleで報告されている出金トラブルを紹介するほか、bitcastleは詐欺業者なのかどうか説明します。
update2025.10.21 19:30

仮想通貨送金対応のBXONEは「使える」eウォレットなのか?海外FXユーザー目線で比較

仮想通貨対応オンラインウォレットとしてBXONEが一部の海外FXユーザーの間で注目されています。本記事では、BXONEが「使える」オンラインウォレットなのか海外FXユーザー目線で他社と比較します。
update2025.12.09 19:00

SwiftTraderが資金難?SNSで出金トラブル報告が増加

2025年以降、SwiftTraderで出金拒否・遅延の報告がSNSで相次いでいます。本記事では報告されている出金トラブルのほか、GEMFOREXとの類似点やSwiftTraderをおすすめしない理由を説明します。
update2025.10.16 19:30

Bitgetが代替手段に?Bybitが日本撤退で日本ユーザーの新規登録禁止

Bybitが日本ユーザーの新規登録停止を発表しました。Bybitの代替取引所としてはBitgetが挙げられ、Bybitと遜色ないサービスを利用できます。本記事では、Bitgetの特徴や海外取引所への規制動向などを解説します。
update2025.11.25 19:00

Bybit P2P利用で銀行口座凍結・詐欺容疑者に?海外FXユーザーが知るべき巻き込まれリスクとは

Bybit P2Pを利用したユーザーが銀行口座凍結されたことに加え、詐欺容疑者として取り調べを受けたというSNS投稿が話題になっています。本記事では、話題となった投稿の内容や、海外FXユーザーがP2P取引の利用を避けるべき理由などを解説します。
update2025.11.12 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

豪華なのに難しい?XMTradingが開催中のクリスマス入金ボーナスプロモーションは「アリ」なのか?

XMTradingで最大$25,000を獲得できる入金ボーナスキャンペーンが開催され注目を集めています。一見すると豪華なキャンペーンにみえますが、一般的な入金ボーナスとは条件が異なり、一部では条件が厳しいとの声もあります。本記事では、参加する価値のあるイベントなのかを説明します。
update2025.11.26 19:00

Vantage Tradingが年末トレード大会を開催!ランク外でも賞金獲得のチャンスあり

Vantage Tradingが、年末恒例となる大型トレード大会「年末ミリオンジャンボ2025」の開催を発表しました。今回のイベントでは副賞も用意されているので、ランク外でも賞金獲得のチャンスがあります。この記事では、参戦を検討しているユーザー向けに、各種条件やルールを説明します。
update2025.11.28 19:00

Funded7で出金が認められない事例が増加?ルールの不透明さが原因か

Funded7で出金拒否に関する投稿がSNS上で増加しており、利用者の間で不安が広がっています。「利益が取り消された」「短時間取引が理由で無効になった」などの報告が投稿されています。当記事では出金拒否の原因を整理し、他のプロップファームとFunded7のルールを比較します。
update2025.11.21 19:00
promotion promotion

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル