Select Language

野村証券、テクノロジープロバイダーPicoと提携強化

野村証券、テクノロジープロバイダーPicoと提携強化

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.12.23 12:10
野村証券、テクノロジープロバイダーPicoと提携強化

update 2022.12.23 12:10

FX及び金利商品取引事業の拡大を模索

日本最大級のグローバル投資銀行である野村証券(本社:東京都中央区日本橋1-9-1[1])が、テクノロジープロバイダーのPico(1st Floor, New London House 6 London Street, EC3R 7LP United Kingdom[2])との提携関係を強化し、FX及び金利商品取引事業の拡大を図っていることが明らかになった。

今回の提携強化において、Picoは野村証券の新取引プラットフォームの構築とホスティング及び管理を担う見通しだ。これにより、野村証券は新プラットフォームの処理能力を向上させ、より迅速な執行サービスを提供できるようになるという。なお、同社はニュージャージー(NY4)とロンドン(LD4)、東京(TY3)に配置されたデータセンターのコロケーションサービスを活用したFX取引プラットフォームを提供している。

両社の提携強化に際し、野村証券のFX電子取引戦略部門ヘッドを務めるTom Palmer氏とPicoのマネージングディレクターであるRoland Hamann氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

我々はPicoと協働していくことを大変喜ばしく思っていると共に、テクノロジーの活用はお客様とのビジネスを生み出す源泉であると考えております。プラットフォーム機能を強化することで、お客様に対し、競争力のあるプライシングとより迅速な執行サービスを提供できると確信しております。様々なプレーヤーが乱立する今日のFX市場においては、リクイディティプロバイダー(流動性供給業者)の企業数も増加傾向にありますが、Picoと提携しインフラ投資を実践することは、FX市場でサービス強化を図る我が社の継続的なコミットメントを示すことになります。流動性分野などにおいて世界最高クラスの専門性を誇るエンジニアリング集団のPicoにサポートしていただけることで、我々は積極的に事業拡大を図ることができると考えております。

Tom Palmer, Head of eTrading Strategy FX of Nomura - Picoより引用

我が社は、複雑なグローバルFX取引プラットフォームの運用サポート経験と金融分野の専門家集団を有していることから、市場でのプレゼンスの維持・拡大を図りつつ、様々な課題を解消できると考えております。また、我が社をグローバルテクノロジープロバイダーとして野村証券に信頼していただけていることを喜ばしく思っております。このことは、FX業界で不可欠な取引環境や最良のテクノロジー及びアジアパシフィック(APAC)地域を始めとするグローバルサービスの提供において、我が社の優れた能力を示しているといえるでしょう。これらのサービスを融合して提供することで、お客様はより迅速に市場にアクセスし、効率的に事業を拡大していくことができると考えております。

Roland Hamann, Managing Director of Pico - Picoより引用

野村証券はPicoとの提携を強化し、より快適な取引環境を整備することで、更なる顧客取引の拡大が期待できそうだ。

release date 2019.12.06

出典元:

ニュースコメント

フィンテック革命により業界の垣根が無くなる金融市場

先進的なテクノロジーをもとに画期的な金融サービスを提供するフィンテック革命により、金融業界では益々業界の垣根がなくなりつつある。日本国内における証券業界のガリバーである野村証券は、伝統的に株式ブローカレッジサービスを始めとする証券業務に強みを持っているが、今回のPicoとの提携強化に加えて、野村証券はBidFXと提携し、FXアルゴリズムストラテジーを提供するなど、FX業務を強化している。また、同社を含む証券会社6社が、セキュリティトークンオファリング(STO)の自主規制団体を設立したほか、野村証券の親会社である野村ホールディングスの合弁会社はデジタル証券発行プラットフォームをリリースするなど、デジタル資産関連業務にも注力しており、最先端テクノロジーを活用した業務領域の拡大によって幅広い顧客層の獲得を試みていると推察される。同社以外にも、SBIがSecuritizeへ出資したほか、Googleが個人向け当座預金口座の提供を開始するなど、伝統的な金融機関のみならず、IT大手や新興のチャレンジャーバンクなど多岐にわたる業界プレーヤーが金融分野において新たなサービス展開を図っている状況だ。今後も、金融サービスプロバイダー各社がフィンテックを活用し、画期的なソリューションを開発することに期待したい。


Date

作成日

2019.12.06

Update

最終更新

2022.12.23

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

ワールドコインのOrb(オーブ)の日本設置場所は?無料配布を受けられる登録会場の予約方法も解説

ワールドコインのOrb(オーブ)で生体認証を行うことで、仮想通貨WLDを無料で受け取れます。当記事では、ワールドコインの日本国内のオーブ設置場所、探し方、予約方法などを解説します。
update2025.03.21 19:30

オオカミコイン(OKM)は怪しい?オオカミプロジェクトの特徴やSNSでの評判

オオカミコイン(OKM)は、オオカミカードを発行するオオカミプロジェクトの仮想通貨です。海外取引所のMEXCに上場していますが、SNS上では怪しいという声も見られます。本記事では、オオカミコインの特徴、SNSでの評判、怪しいポイントなどを紹介します。
update2025.04.11 19:00

Exnessの海外入出金で​​銀行口座が凍結されるケースが発生

海外FX業者のExnessで海外送金による銀行口座の凍結が発生している事例を取り上げていきます。SNS上では銀行送金2によるものとの声が見受けられますが、凍結の原因は収納代行業者と想定されます。
update2025.05.09 19:00

ワールドコイン(WLD)の換金方法は?日本円に現金化する手順を解説

ワールドコイン(WLD)は、OpenAI社のCEOであるサム・アルトマン氏らが手掛ける仮想通貨プロジェクトです。登録したユーザーには、仮想通貨WLDが無料配布されます。当記事では、ワールドコインを日本円に換金する手順や、換金時の注意点などを解説します。
update2025.04.16 19:30

Galaxy DAOが出金受付を開始?返金を期待できない3つの理由

Galaxy DAOが、返金の受付を開始するという内容のメールをユーザーに配信していたことが明らかになりました。しかし、多くのユーザーは返金の実現には懐疑的です。なぜGalaxy DAOによる返金が期待できないのか3つの理由を説明します。
update2025.03.19 19:30

XMTrading・Vantage Trading・AXIORY公式アプリがApp Storeから削除

海外FXブローカーのXMTradingおよびVantage Trading、AXIORYのアプリがApp Storeから削除されたことが確認されました。本記事では、削除の背景や考えられる理由、ユーザーへの影響、そして今後の対応策について詳しく解説します。
update2025.03.25 19:30

MT4のバックテストに正確なヒストリカルデータが必須!無料・有料データを比較

MT4でバックテストをする際にはヒストリカルデータの取得が必要です。ヒストリカルデータは無料と有料のものがありますが、どっちがいいのか、気になる人もいるでしょう。本記事では、ヒストリカルデータのダウンロード方法を詳しく解説します。
update2025.03.26 19:30

仮想通貨INITの将来性は?アプリチェーン統合レイヤー1「Initia」の特徴や評判

仮想通貨INITは、複数のアプリチェーンを統合するレイヤー1ブロックチェーン「Initia」のネイティブトークンです。当記事では、INITの将来性やSNSでの評判、Initiaの特徴などを解説します。
update2025.04.24 19:00

MT4初心者必見!FX自動売買EAバックテストのよくあるトラブルと対策集

バックテストをした際にEAを選択できない、途中でテストが止まる、結果が安定しないなどの症状が発生することがあります。本記事では、バックテストをした際に発生する症状別に対処方法を解説します。
update2025.05.13 19:00

Vantage Tradingで出金拒否やトラブルが多発中?SNSで報告相次ぐ原因とは

Vantageで原因不明の出金拒否が、多数発生している声を取り上げていきます。Vantageで出金拒否が発生する理由や実際にVantageへ問い合わせた際の回答などもあわせて紹介していきます。
update2025.05.16 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル