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シンガポールでCrypto Expo Asiaが開催

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update 2021.08.31 15:30
シンガポールでCrypto Expo Asiaが開催

update 2021.08.31 15:30

国内のフィンテック市場には巨額の投資が流入

今年10月末にシンガポールで開催されるCrypto Expo Asiaでは、仮想通貨やブロックチェーンに精通する業界のリーダーやアナリストを招き、新しいテクノロジーやサービス、金融業界の動向、仮想通貨取引に関しての教育セミナーや展示が実施される。[1]

このアジア最大級の仮想通貨イベントであるCrypto Expo AsiaはFiNEXPO Ltdが主催し、多くの仮想通貨トレーダーや投資家、業界関係者が参加することが予想されているようだ。当日は仮想通貨業界だけではなく、既存の金融業界からも有識者や金融トレーダーがゲストスピーカーとして登壇することが決定しており、ステーブルコインの本質的な価値や分散型取引所(Decentralized Exchange)、ICO(イニシャルコインオファリング)、中小企業のブロックチェーン利用、ブロックチェーンの商用利用やゲーミフィケーション(様々な物事にゲームのような要素を取り入れること)などについてのディスカッションが行われる予定だ。

近年、シンガポールではフィンテック市場が盛り上がりを見せており、コンサルティング会社のAccenture(アクセンチュア)の報告によると、今年上半期だけで4億5,300万ドルの投資が同市場に流入したという。この投資額は昨年の同期比でほぼ4倍増となっていることから、シンガポールのフィンテック市場は尚も拡大傾向にあることがわかっている。その投資の内訳は、保険テクノロジーが28%、決済サービスが27%、レンディングサービスが25%となっており、個別の企業としてはクラウド技術を開発するDeskeraが1億ドル、保険分野の技術開発を行うGoBearが8,000万ドルの資金調達に成功している。

アジアの中でもシンガポールは中国とインドに続いて3番目に巨大なテクノロジーハブとなっており、アクセンチュアのマネージングディレクターであるDivyesh Vithlani氏は、この市場が投資家にとっても魅力的なものに成長していると言及した。シンガポール政府は仮想通貨にかかる消費税の免除を議会へ提案し、さらにバーチャルバンキングライセンス(Virtual Banking License)を発給することを計画するなど、新たなテクノロジーに対して寛容な政策を行っており、今後フィンテック市場の更なる躍進が期待されるため、引き続き同国市場の動きには注目していきたい。

release date 2019.08.16

出典元:

ニュースコメント

アジア各国でフィンテック市場への投資が拡大

フィンテック市場への投資が拡大するシンガポールでは、政府がその流れを後押しするような政策を打ち出しており、最先端技術を開発する多くのベンチャー企業が事業創出に成功しているようだ。その中には仮想通貨関連企業も存在し、メッセージングアプリケーションで有名なLINEが昨年6月に仮想通貨取引サービスを開始したのに加え、今年7月には大手仮想通貨取引所のバイナンスがシンガポールで正式にサービスをローンチしたという。これに対してアジア最大のフィンテック市場を抱える中国では、2018年時点で既に同市場への投資が250億ドルを突破し、仮想通貨関連テクノロジーを含めて桁違いの成長を見せている。最近では、中国の中央銀行である中国人民銀行が独自仮想通貨の開発に取り組んでいることを公表するなど、政府主導のプロジェクトも動き出している状況だ。2018年度には日本のフィンテック市場にもシンガポールと同等の投資が流れ込んでおり、アジア各国が活発な動きを見せているが、今後もその動向を見守っていきたい。


Date

作成日

2019.08.16

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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