Select Language

eToroマーケットアナリストの株式・仮想通貨相場展望

eToroマーケットアナリストの株式・仮想通貨相場展望

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.04.19 12:50
eToroマーケットアナリストの株式・仮想通貨相場展望

update 2022.04.19 12:50

ビットコインは短期的な高値警戒感が強まる可能性

ソーシャルトレーディング・プロバイダーのeToro(UK)Ltd.(本社:24th floor, One Canada Square Canary Wharf E14 5AB London, United Kingdom[1])【以下、eToroと称す】のシニアマーケットアナリストであるMati Greenspan氏が8月15日、足元の株式や仮想通貨に関する見解を明らかにした。

Mati氏は、株式が急落し債券金利が低水準で推移する中、伝統的資産の各市場及び為替市場では質へ逃避する動きが続いているという。一方で、ニューヨーク金先物価格は約6年半ぶりの高値水準に上昇すると共に、東京金先物が史上最高値を更新する展開となっている。米中貿易摩擦に関しては、米国が一部製品への関税発動を2019年12月まで延期したことが市場で好感されたものの、その後トランプ米大統領がこの措置は中国のためではなく米国のクリスマスシーズンを考慮したものであるとコメントしたことから、再び米中貿易摩擦への警戒感が高まっている。そのため景気の先行き不透明感が高まり、株価の下落局面に上昇する傾向のあるVIX指数は再度上昇傾向にある。また、足元ではリセッション(景気の後退局面)入りを示す指標として多くのエコノミストが注視する米2年債と10年物国債の長短金利が2007年以来に逆転した。Mati氏はこれらの指標を勘案し、投資家は依然としてリスク回避姿勢を維持しているため軟調な相場展開が続くと予想され、中央銀行が積極的に市場を下支えする時は、常に株価が回復するチャンスが訪れると見ている。

また、仮想通貨市場に関しては、一時的に調整相場入りしていたビットコインは、8月に入ってビットコイン価格が1万1,000ドル台を回復する動きとなっている。Mati氏はビットコインの特性として、世界中のほとんどの市場でビットコイン価格が下落していたとしても、いずれかの市場において価格が上昇する傾向にあると指摘している。localbitcoinsのサイトにてP2P市場のビットコイン価格を参照すると、ある時期には、ほとんどの主要取引所において10,000ドルを下回る水準で取引されているが、アルゼンチンでは10,790ドルから12,764ドルの範囲で取引されており、香港に至っては15,500ドルの高値水準まで価格が上昇していたとのことだ。そのためMati氏は、ビットコインはほとんどの投資家にとってはリスクの高い資産であるものの、一部の者にとっては明らかに安全資産としてみなされていると指摘した。また、ビットコインは9,000ドルのサポート水準を手前に急反発したことから、今後短期的な高値警戒感が強まる可能性があると予想している。

release date 2019.08.16

出典元:

ニュースコメント

NY金先物は過去最高値を目指す展開

足元の金市場は、価格上昇をサポートする材料に事欠かない状況だ。約12年ぶりに米長短金利が逆転し景気後退の兆しが示されたほか、米中貿易交渉に進展は見られず、中国も景気減速懸念が高まっている。また、足元では香港デモが激化し香港ドルが大幅下落するなど地政学リスクも浮上している状況だ。加えてFRB(連邦準備制度理事会)は7月31日、景気後退リスクへの予防的措置として、2008年以降初めて政策金利を0.25%引き下げる決断を下したが、トランプ大統領は引き続きFRBに対し大幅な利下げを行うよう圧力をかけている。そのような市場環境下において、9月17日、18日の両日に開催されるFOMC(連邦公開市場委員会)にて再び利下げを実施する可能性が高まっていることも金価格を下支えする要因になっており、NY金先物が過去最高値である1トロイオンス=1,923ドルを目指す展開となるか注目される。ブローカー動向に目を移すと、2018年12月にXTBが76種類のETFの提供を開始した際、金ETFに対し顧客の関心が高まっているとコメントしていた。2019年7月31日に発表されたXTBの2019年度上半期決算速報では、純利益が前期比378.3%増となったことに加え、新規顧客数は前期比51.4%増であったという。足元の金価格の上昇を背景として、金ETFの取引増加を通じ、今後もXTBの業績が大きく拡大することを期待したい。


Date

作成日

2019.08.16

Update

最終更新

2022.04.19

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Vantage Tradingで出金遅延、担当者が語る原因と対応

Vantage Tradingで銀行出金に関する遅延が確認されています。出金申請後に着金まで時間を要するケースが報告されており、SNS上でも混乱が発生している状況です。原因としては入金額の急増や決済システム側の処理制限が影響しているものと見られます。
update2025.10.24 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

XMはゴールド(XAUUSD)のスプレッドも広い?ボーナス取引で実質お得

XMTradingのゴールド(XAUUSD)はスプレッドこそ狭くないものの、スワップフリー口座や豪華ボーナス、約定スピードの速さで十分に利用の検討余地があると言えます。当記事ではXMTradingでゴールド取引が向いている・向いていないトレーダーを他社と比較しながら解説していきます。
update2025.10.22 19:00

PayPayを使って海外FXとの入出金が可能に?Binance JapanとPayPayが提携を発表

Binance JapanとPayPayが業務提携を発表し、PayPayマネーを使った仮想通貨購入サービスの提供などが検討されています。本記事では、Binance JapanとPayPayの提携内容や、PayPayを使った海外FXとの入出金フローなどを解説します。
update2025.10.17 19:00

bitcastleは詐欺業者?口座開設ボーナスで出金拒否多数

SNS上ではbitcastleから「出金できない」「口座を凍結された」といった報告が相次いでいます。本記事では、bitcastleで報告されている出金トラブルを紹介するほか、bitcastleは詐欺業者なのかどうか説明します。
update2025.10.21 19:30

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

海外FXへの仮想通貨送金にはBybitがおすすめ!FXトレーダーに最適なBybitの使い方

海外FXの入出金によく使われる国内銀行送金が以前より使いにくくなっていることを受け、仮想通貨での入出金が注目を集めています。本記事では、仮想通貨送金をするならBybitがおすすめの理由や、海外FXユーザーに最適なBybitの使い方を紹介します。
update2025.08.29 20:00

SwiftTraderが資金難?SNSで出金トラブル報告が増加

2025年以降、SwiftTraderで出金拒否・遅延の報告がSNSで相次いでいます。本記事では報告されている出金トラブルのほか、GEMFOREXとの類似点やSwiftTraderをおすすめしない理由を説明します。
update2025.10.16 19:30

XMTradingが新銘柄GAUUSDを追加!取引コストはGOLDより割高か

XMTradingが新たにGAUUSDなど4種類のゴールド銘柄を追加し、グラム単位で少額取引が可能になりました。この記事では、従来のGOLDとの取引コストやスワップを比較します。
update2025.10.10 19:00

【要注意】堀江氏・テスタ氏のディープフェイク広告が急増中?国内で詐欺の事例も

ディープフェイク技術を使った詐欺広告が世界的に増加しており、国内でも有名人を装った広告が出回っています。広告は精巧で、違和感に気づけないケースもあるため、真偽を見抜くのは簡単ではありません。本記事では、出回っているディープフェイク動画の広告主を調査しました。
update2025.10.08 19:00

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル