Select Language

Facebook、決済サービスのFacebook Payを発表

Facebook、決済サービスのFacebook Payを発表

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:29
Facebook、決済サービスのFacebook Payを発表

update 2021.08.31 15:29

リブラとは無関係な取り組みであることを強調

大手ソーシャルネットワーキングサービスであるFacebook, Inc.(本社:1 Hacker Way, Menlo Park, California 94025[1])【以下、Facebookと称す】は、同社のプラットフォーム上で利用可能な決済サービスであるFacebook Payをローンチすることを発表した。[2]

今月12日の発表によると、Facebook PayはペイパルやVenmoと同様にオンライン決済を可能にするソリューションであり、モバイルデバイスを介して小売店での支払いや他ユーザーへの送金に利用できるという。現在、Facebook(フェイスブック)は独自仮想通貨であるリブラ(Libra)の立ち上げに取り組んでいるものの、同社はFacebook Payがそれとは関係なく、既存のサービスをアップグレードしてブランディングの変更を施したものだと説明している。Facebookのプラットフォーム上ではマーケットプレイスでの支払いや寄付、個人間送金向けに決済サービスが既に導入されているが、Facebook Payは最終的に同社が展開するMessenger(メッセンジャー)やInstagram(インスタグラム)、WhatsApp(ワッツアップ)でも利用可能になるようだ。この新しい決済サービスは米国内のユーザーに限定してゲーム内の支払いやイベントチケットの購入、Messengerでの個人間送金、マーケットプレイスでの支払いに対応する。

決済ソリューションに関してGAFAの中ではFacebookにばかり注目が集まっているが、先日、Google(グーグル)はシティ銀行およびスタンフォード大学の信用組合と提携し、来年初めにCache(キャッシュ)と呼ばれる当座預金口座サービスをローンチすることを発表した。GoogleのエグゼクティブであるCaesar Sengupta氏によると、このサービスはオンライン決済の普及促進を目的としており、ユーザーはGoogle Payを経由して利便性の高い決済機能を利用することが可能になるという。Sengupta氏はパートナーの金融機関が実際の決済処理を担当すると言及し、Googleが金融分野に参入するわけではないことを強調すると同時に、取得した個人情報を広告事業で利用しないと約束している。

Facebookが仮想通貨分野での取り組みを本格化して以来、CEOのザッカーバーグ氏が公聴会でリブラに関して証言させられるなど、同社に対して逆風が吹く展開が続いている。先日、ペイパルがLibra Associationからの脱退を表明したのに加え、Visa(ビザ)やStripe、Mastercard(マスターカード)、eBay(イーベイ)、Mercado Pago、Booking.comなどの企業も次々とリブラのプロジェクトから離脱する意思を示しているが、Facebookはこの窮地をどう乗り切るのか、今後も同社の動向に注目していきたい。

release date 2019.11.14

出典元:

ニュースコメント

世界各国でFacebookに対する警戒が高まる

米国を中心とするデジタル産業の発展と共に成長を遂げたGAFAは、凄まじい勢いでグローバル市場を掌握しつつあるが、各国政府はこれら企業に対する締め付けを強めることで統制を図る動きに出ているようだ。特に全世界に20億人以上のユーザーベースを誇るFacebookは、プライバシー侵害をめぐる問題を抱えていたこともあって槍玉に挙げられており、個人情報を適切に保護しなかったとして米連邦取引委員会(Federal Trade Commission)に50億ドルもの制裁金の支払いを命じられている。また、欧州ではEU圏内に住むユーザーの音声データが不当に外部業者に送信されていたことが発覚し、Facebookは当局による追加調査の対象になったという。これに加え、英国ではFCAがリブラの詳細情報を求めるなど、同社に対する警戒が高まっているだけに、同仮想通貨プロジェクトはますます厳しい状況に追い込まれていると言えるだろう。


Date

作成日

2019.11.14

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

海外FX業者Exnessへの入出金で​​銀行口座が凍結されるケースが発生

海外FX業者のExness(エクスネス)で国内銀行送金による入出金を行ったことをきっかけに、銀行口座が凍結されるケースがSNS上で話題になっています。SNS上では銀行送金2によるものとの声が見受けられますが、凍結の原因は収納代行業者と想定されます。
update2025.05.09 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

SBI VCトレードからBybitに送金してみた!手数料や送金時間も解説

Myforex編集部では、国内取引所のSBI VCトレードからBybitに仮想通貨を送金してみました。本記事では、送金手順や手数料、送金時間などを紹介します。
update2025.06.11 19:30

海外FXに「兵糧攻め」、bitbank・エポスの利用規制で仮想通貨送金にさらに注目集まる

bitbankが利用規約を一部改定し、今後は海外FXへの直接送金が難しくなりました。エポスカードもFXの利用停止を発表したほか、国内銀行口座の凍結事例も増加しています。こうした背景から、海外FXユーザーは入出金経路の見直しが急務となっています。
update2025.07.04 19:00

スマホ用MT5でZigZagが使える!iOS版に平均足ほか新機能が複数追加

iOS版MT5に待望の新機能が複数追加されたことにより、平均足チャート、ZigZag、マーケットプロファイルの実装に加え、データウィンドウ強化や取引レポート機能など視認性と操作性が向上しました。アップデート内容とトレードスタイルごとの活用例などを紹介していきます。
update2025.07.09 19:30

FXONが「Nintendo Switch 2 争奪キャンペーン」を開催!入金&取引で豪華賞品をプレゼント

FXONが「Nintendo Switch 2 争奪キャンペーン」の開催を発表しました。本キャンペーンでは「Switch 2」のほか、豪華賞品が抽選でプレゼントされます。取引を重ねるごとに抽選権利がもらえる仕組みで、取引するほど当選確率がアップします。
update2025.07.16 19:00

Exnessでスワップフリーが突如剥奪されるバグ発生、対象者には補償予定

海外FX業者のExnessで突如スワップフリーが剥奪されたとするXの投稿が注目を集めています。Exnessはシステムのバグが原因と説明しており、スワップが発生したユーザーに対して補償する方針を示しています。
update2025.07.18 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル