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Global Prime、Tradesocioと流動性供給機能を統合

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update 2022.07.19 13:40
Global Prime、Tradesocioと流動性供給機能を統合

update 2022.07.19 13:40

Tradesocioのマーケットプレイス上で豊富な流動性供給を行う意向

オーストラリア・シドニーを拠点とするプライムオブプライムブローカー【以下、PoPと称す】であるGlobal Prime(本社:Suite 604, 35 Grafton St Bondi Junction, 2022 Australia[1])は11月13日、シンガポールを拠点とするフィンテック企業Tradesocio(本社:38-01, Suntec Tower Three, 8 Temasek Boulevard, Singapore, 038988[2])と流動性供給機能を統合したことを発表した。

これにより、Global PrimeはTradesocioが開発したプラットフォームを活用するグローバル顧客を対象に、FXやNDF(為替先渡取引)に加え、インデックス、仮想通貨、金属などCFD関連の流動性を供給していく見通しだ。

流動性機能の統合に際し、Global PrimeのディレクターであるElan Bension氏とTradesocioのCEOを務めるWael Salem氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

Tradesocioとの提携は、我が社が世界中の金融サービスプロバイダーに流動性供給ソリューションを供給していくうえで、非常に大きなビジネス機会となると考えております。

Elan Bension, Director at Global Prime - LeapRateより引用

我々は、Global Primeを新たなリクイディティプロバイダー(流動性供給業者)の1社として歓迎すると共に、我が社のお客様がシームレスに包括的な商品へアクセスできるマーケットプレイスの拡大に繋がることを喜ばしく思っております。

Wael Salem, CEO at Tradesocio - LeapRateより引用

なお、Global Primeは機関投資家を対象に、20行を超える銀行やノンバンクのマーケットメイカー(値付け業者)、ECN方式を採用するリクイディティプロバイダーと繋がり、顧客ニーズにマッチした流動性供給サービスを提供している。また、Global PrimeはPrimeXMのNY4データセンターのホスティングサービスを活用したコロケーションサービスも提供しており、直近ではGlobal PrimeがPrimeXMと提携強化することで、コネクティビティ機能の向上を模索している状況だ。

一方のTradesocioは、海外FXブローカーや投資家、ファンドマネージャー、イントロデューシングブローカー(IB)などが加入する統合マーケットプレイスを開発しており、インドにテクノロジーセンターを設けているほか、キプロスに駐在員事務所を開設している。また、TradesocioはPrimeXM及びoneZeroとAPIを統合したことにより、両ブリッジブローカーが構築するエコシステムへ既に加入している顧客は、Tradesocioが独自開発したソフトウェアを同エコシステム上で容易に利用可能となり、FXやCFDを対象とした豊富な流動性供給を受けられるようになるという。そして今回、Global Primeにとっては、積極的な提携戦略によりマーケットプレイスの拡大を図るTradesocioと流動性機能の統合を図ることで、更なる顧客取引の拡大が期待できそうだ。

release date 2019.11.14

出典元:

ニュースコメント

続々と増える海外FXブローカーによる流動性関連サービス

Global Primeは、今回Tradesocioと提携し流動性供給先の拡大を図るほかにも、Gold-iと提携し、Matrix Net上で豊富な流動性を供給している。更には、法人向けに流動性供給情報の配信及びリクイディティプロバイダーとのマッチングサービスの提供を手掛けるLiquidityFinderに加入することで、更なる取引先の拡大を模索している状況だ。また、流動性関連サービスを強化する海外FXブローカーはGlobal Primeに限らず、最近ではGMO英国子会社がPoPを開始したほか、FXCM ProがMaxxTraderと機能統合を図るなど、主に機関投資家をターゲットとして流動性関連ソリューションを提供する海外FXブローカーが増加傾向にある。この背景には、海外FXブローカー各社が、より快適な取引環境を整備することで、競合他社との差別化を図る意図があると推察される。流動性関連ソリューションの提供は、先進的な取引ツールの開発と並び、顧客維持・拡大を図る海外FXブローカーが注力する分野であり、今後も顧客の利便性が改善する画期的なサービスが提供されることを期待したい。


Date

作成日

2019.11.14

Update

最終更新

2022.07.19

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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