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Interactive Brokers、取引手数料無料サービスを開始

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update 2022.06.02 14:30
Interactive Brokers、取引手数料無料サービスを開始

update 2022.06.02 14:30

顧客注文データをマーケットメイカーに販売する仕組みを採用

米国・コネチカット州を拠点とする海外FXブローカーであるInteractive Brokers LLC(本社:One Pickwick Plaza, Greenwich, CT 06830 USA[1])【以下、Interactive Brokersと称す】は9月26日、IBKR Liteと呼ばれる新たな取引手数料無料アプリをリリースしたことを発表した。

Interactive Brokersが開始する新たなサービスは、米国株式やETFの取引手数料及び市場データ提供料が無料になるという。また、ビジネスモデルには、顧客注文データをマーケットメイカーに販売し大きな収益をあげている米株式ブローカーのロビンフッド(Robinhood)と同様のモデルを採用するとのことだ。加えてInteractive Brokersは、若干コストが高くなるものの、より優れた執行サービスを利用することができるIBKR Proもリリースしたという。

取引手数料無料サービスを開始するに際し、Interactive Brokersの会長兼CEOであるThomas Peterffy氏は以下のようにコメントしている。

洗練された個人投資家及び機関投資家のお客様から、我が社は常にローコストブローカーとしての評を得ております。また、世界中の投資家を獲得するために、我々は如何なる障害も乗り越えていく姿勢であります。IBKR Liteは、米国証券取引所に上場する株式やETFの取引手数料を無料とすると共に、最低預入金額や口座維持手数料をなくすことで、プロフェッショナルと個人投資家に対し最高クラスのプライシングを提供することができるでしょう。

Thomas Peterffy, chairman and CEO of Interactive Brokers - Bloombergより引用

なお、Interactive BrokesはSmartKarmaと提携するなど、積極的に新しいソリューション提供を図っている。そして今回、市場で爆発的に人気が高まっている取引手数料無料サービスを開始することで、更なる顧客取引の拡大が期待できそうだ。

release date 2019.09.27

出典元:

ニュースコメント

活況な取引手数料無料サービス

米国や欧州では、取引手数料無料サービスを通じたトレーディングが活況を呈している。特に米国においては、ロビンフッドが市場で存在感を高めているミレニアル世代のニーズを的確に汲み取り、株式やETF、仮想通貨などマルチアセットクラスの取引手数料無料サービスを提供することで、驚異的な人気を誇っている。更に、ロビンフッドはFCAよりブローキング業務認可を取得し、欧州の一大金融拠点である英国で業容拡大を図る意向だ。同社以外にも、レボリュートが株式取引手数料無料サービスを開始したほか、SpotwareがcTrader Copyの取引手数料を無料とするなど、金融サービスプロバイダー各社がこぞって人気の取引手数料無料サービスを強化している。なお、同サービスを手掛ける際に、顧客取引データをマーケットメイカーに販売し利益をあげる仕組みを採用しない場合、どれほどの収益性となるか不明ではあるものの、世界中の投資家がコストを意識した取引を重視する流れとなっていることから、他の海外FXブローカーやフィンテック企業が同様のサービス展開を図る可能性は十分に残されているといえるであろう。


Date

作成日

2019.09.27

Update

最終更新

2022.06.02

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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