Select Language

Interactive Brokers、フィンテック企業Smartkarmaと提携

Interactive Brokers、フィンテック企業Smartkarmaと提携

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.06.02 14:34
Interactive Brokers、フィンテック企業Smartkarmaと提携

update 2022.06.02 14:34

独自性あるアジア株式リサーチ情報を提供

米国・コネチカット州を拠点とする海外FXブローカーであるInteractive Brokers LLC(本社:One Pickwick Plaza, Greenwich, CT 06830 USA[1])【以下、Interactive Brokersと称す】は、シンガポールを拠点とするフィンテック企業Smartkarma(本社:#03-08 The Signature, Changi Business Park Central 2, Singapore, 486 066[2])と提携したことを発表した。Interactive Brokersでは、プロ投資家向けにサードパーティーのSmartkarmaを通じてアジア株式リサーチ情報を提供していくと共に、トレーディング機能の強化に注力する意向だ。

Smartkarmaはデジタルマーケットプレイス(取引市場)を運営すると共に、投資関連情報をアジア及び米国のブローカレッジファームへ提供している。Smartkarmaとの提携を通じ、Interactive Brokersの顧客は業界に精通したアナリストとコンタクトを図れるようになる他、投資家センチメント指数のモニタリングや業界比較なども可能となるとのことだ。そして、グローバル規模で3,600社を超える企業へのアクセス及び投資意思決定に向けた企業理解を深めることができるようになり、Interactive Brokersにとってより付加価値の高いリサーチサービスを提供することが期待できるであろう。またInteractive Brokersはリサーチ機能をアウトソースすることで、今後は安定したプライシングや高速の約定処理など充実した執行関連サービスを整備すると共に、多岐に亘るグローバル金融商品や先進的な取引ツールの提供に注力する見通しだ。

なおInteractive BrokersとSmartkarmaの提携は今回が初となるが、ディスカウントブローカー(投資情報の提供を行わず、通常の手数料よりも割安で顧客注文のみを受け付けるブローカー)であるInteractive Brokersにとっては、リサーチ機能を独立系のサードパーティーにアウトソースしており、Smartkarmaとの提携がこれらのサードパーティーとの関係性にどのような影響をもたらすか注目される。

両社のパートナー契約の締結に際し、Interactive Brokersの市場データ分析部門トップを務めるYochai Korn氏とSmartkarma米国のトップであるWarren Yeh氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

我々はSmartkarmaのプラットフォームを通じ、独自性のある市場分析情報を分刻みで提供すべく、Smartkarmaと協働することを喜ばしく思っております。そして我が社は、プライシングや高速約定、多様なグローバル金融商品や先進的な取引ツールの提供に注力する意向であります。またSmartkarmaの革新的なデジタルプラットフォームであるInsight Providersへのアクセスを通じ、お客様の投資意思決定に役立つ有益な情報を提供していくため、Smartkarmaとの強固な関係性を構築していく考えであります。

Yochai Korn, Global Head of Market Data and Research at Interactive Brokers - Smartkarmaより引用

Interactive Brokersとの提携を通じ、我々はアジア市場に関する独自性を持ちユニークな視点から分析された投資情報を求めるお客様に、魅力的なソリューションを提供できるでしょう。我が社が誇るアナリストやInsight Providers、その他の投資分析情報サービスの提供を通じ、ウェブサイトや電話によるリサーチ情報の提供から、オーダーメイドのリサーチプロジェクトや投資モデルの分析に至るまで、Interactive Brokersのお客様のリサーチニーズを満たし、投資行動をサポートしていく考えであります。

Warren Yeh, Head of Smartkarma US - Smartkarmaより引用

Interactive Brokersにとっては、Smartkarmaとの提携を通じリサーチ機能を充実化させると共に、自社のトレーディング機能の強化に注力することで、顧客満足度の向上及び取引拡大が期待できるであろう。

release date 2019.04.12

出典元:

ニュースコメント

Smartkarmaが提供する様々なコンテンツ

Smartkarmaは400名ほどのアナリストを抱え、自社のオンラインプラットフォーム上でリサーチ情報の配信を行っている。特に第二次金融商品市場指令(Markets in Financial Instruments DirectiveⅡ, MiFIDⅡ)のアンバンドリング規制(リサーチと売買執行費用の分離)を受けた欧州市場を始めとして、リサーチ費用のアンバンドリングが推し進められている状況だ。そのためSmartkarmaとしても規制に則った形でアンバンドリングを推進し、米国や欧州の金融市場分析サービスも手掛けることによってリサーチサービスの更なる収益化を図っている。中でもアジア市場のリサーチコンテンツに関しては高い評価を得られており、2018年にはシンガポール取引所とパートナーシップ契約を締結し、シンガポール取引所に上場する企業の経営層向けのコミュニケーションツールの開発を手掛ける。またフランスの大手投資銀行ソシエテ・ジェネラルとも提携し、アジア株式リサーチ情報の提供に漕ぎ着けている。なおSmartkarmaでは所属するアナリストへはリサーチ情報の人気や評価に応じた報酬体制を敷くと共に、ユーザーに対しては一律で年間約7,000ドルの購読料を徴収する価格体系を構築し、独自性溢れるリサーチコンテンツを提供するなど、今後のサービスの発展に注目していきたい。


Date

作成日

2019.04.12

Update

最終更新

2022.06.02

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

Exnessの出金方法から銀行振込が一時削除!?現在は復旧も今後は代替手段の検討が必要か

2025年8月、Exnessの出金方法から一時的に国内銀行振込が削除され、オンラインウォレットと仮想通貨のみ利用可能な状態となりました。現在は復旧していますが、今後のトラブルに備えて、代わりの決済方法の準備を検討するのが望ましい状況です。
update2025.08.06 19:00

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

【当サイト限定】FXONの口座開設でボーナス15,000円をプレゼント!既存ユーザーも対象

2025年8月1日より、FXONでの口座開設で15,000円のボーナスを獲得できる、当サイトMyforex限定のキャンペーンがスタートしました。この記事では、ボーナスの受け取り方法や注意点などを説明します。
update2025.08.01 19:30

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

Vantage Tradingで出金拒否やトラブルが多発中?SNSで報告相次ぐ原因とは

Vantageで原因不明の出金拒否が、多数発生している声を取り上げていきます。Vantageで出金拒否が発生する理由や実際にVantageへ問い合わせた際の回答などもあわせて紹介していきます。
update2025.05.16 19:00

SBI VCトレードからBybitに送金してみた!手数料や送金時間も解説

Myforex編集部では、国内取引所のSBI VCトレードからBybitに仮想通貨を送金してみました。本記事では、送金手順や手数料、送金時間などを紹介します。
update2025.06.11 19:30

MT4初心者必見!FX自動売買EAバックテストのよくあるトラブルと対策集

バックテストをした際にEAを選択できない、途中でテストが止まる、結果が安定しないなどの症状が発生することがあります。本記事では、バックテストをした際に発生する症状別に対処方法を解説します。
update2025.05.13 19:00

ThreeTrader・Vantageが消えた?偽アカウントによる詐欺に注意

ThreeTraderやVantageのX(旧Twitter)公式アカウントに表示制限がかけられていることが確認されました。本記事では海外FX業者のアカウントが制限された背景や、こうした状況で注意すべき偽アカウント詐欺について説明します。
update2025.07.04 19:00
口座開設で15,000円のボーナス 口座開設で15,000円のボーナス

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル